地震の時、心と体は強いストレスを受けます。揺れが収まっても、心の揺れは続くことがよくあります。
ここでは、地震時およびその後のメンタルケアについて、いくつかの視点でお伝えします。
🔸 地震直後のメンタル(即時対応)
- 「大丈夫」と自分に声をかける
- 身体が強張る時は、「今は安全」「深呼吸しよう」と、自分に安心を与える言葉をかけましょう。
- 呼吸に意識を向ける
- 混乱時は、浅く速い呼吸になりがち。3秒吸って、6秒吐くなど、長く吐く呼吸で落ち着けます。
- 人とつながる
- たとえ短い会話でも、安心感を得る助けになります。「怖かったね」「無事でよかったね」と言い合える関係が心を支えます。
🔸 揺れが収まった後のメンタル(数時間〜数日)
- 感情の波は自然なもの
- 不安、涙、怒り、無力感…どれも「普通の反応」です。「自分は弱い」と責めず、感情にフタをしないようにしましょう。
- 情報を制限する
- SNSやニュースを見すぎると不安が増幅されます。信頼できる情報を必要な量だけに留めることが大切です。
- 「できていること」に目を向ける
- 「水を確保できた」「避難できた」「人に声をかけられた」など、自分の行動を認めることが、心の回復につながります。
🔸 数日以降のメンタル(長期対応)
- 睡眠と食事のリズムを整える
- 眠れなくても、横になるだけで回復効果があります。体が整えば、心も戻りやすいのです。
- 気持ちを話す・書く
- 話せる人がいれば話し、いなければノートに書き出してもOK。言葉にすることで、気持ちが整理されます。
- 心のSOSを見逃さない
- フラッシュバックや不眠が続く、無気力が何週間も続くなどがあれば、専門機関(保健所・心の相談窓口など)への相談を考えてください。
🔹 看護師として誰かを支える立場なら…
- 自分も被災者であることを忘れないでください。人に寄り添いながらも、自分の心の声に耳を傾け、セルフケアを最優先に。
- 「傾聴」より「そばにいること」だけで十分な場合もあります。
- 「何も言えないけど、そばにいるよ」という姿勢が、人の心に安心をもたらします。
揺れは収まっても、心の揺れは残る。
だからこそ、「今の自分」にやさしくあること。
怖かったことを否定せず、今日を生きている自分をそっと抱きしめてください。

