「人の問題に対するポジティブアプローチ」は、単に問題点を指摘するのではなく、その人の強みや可能性に注目しながら、建設的に関わっていく考え方です。
職場やチーム、マネジメント、人間関係の改善にとても有効です。
◆ ポジティブアプローチとは?
「できていないこと」よりも、「できていること・良い点・伸びしろ」に焦点を当てて、人の成長や行動変容を支援する関わり方。
◆ なぜ有効なのか?
ネガティブアプローチ | ポジティブアプローチ |
ミスや弱点を責める | 強み・成功を活かす |
相手を萎縮させやすい | 相手のモチベーションを引き出す |
自己防衛を生む | 信頼関係を築きやすい |
行動が止まりやすい | 行動が前向きになる |
◆ 活用場面と例
① 部下や同僚のミス対応に
- ❌「なんでこんなこともできないの?」
- ✅「ここまではちゃんとできていたね。この部分はどうすればもっとよくなると思う?」
→ できている部分を認めたうえで、一緒に改善点を考える
② モチベーションの低下
- ❌「やる気がないんじゃない?」
- ✅「以前は〇〇のときにすごく力を発揮してたね。最近どう?」
→ 過去の成功や得意なことに触れ、本人の力を思い出させる
③ 苦手な業務に対して
- ❌「あなたはこの仕事向いてない」
- ✅「今の進め方、あなたの強みをどう活かせると思う?」
→ 「向いてない」ではなく、「どう工夫すればできるか?」を問う
◆ 手法・視点
手法・視点名 | 内容 |
Appreciative Inquiry(AI) | 「うまくいっているとき」に焦点を当てる対話法 |
リフレーミング | ネガティブな見方をポジティブに言い換える |
ナラティブ・アプローチ | 本人のストーリーや価値観を尊重しながら話を聞く |
ストレングス・アプローチ | 本人の「強み」や「資源」に焦点を当てた支援 |
◆ 実践のポイント
- まず「聴く」ことに集中する
→ 判断や評価よりも、理解する姿勢 - できている点・努力に注目する
→「うまくやれてることは何か?」 - 未来に向けた問いかけをする
→「もしうまくいくとしたら、どんなやり方があると思う?」 - 一緒に考える姿勢
→ 上から指示ではなく、並走する感覚で
ポジティブアプローチは、「人を変える」のではなく、「人が自ら変わりたくなる関係性」をつくることが鍵です。

