ノートeパワー スピーカーの音質アップ | サウンドピュアディオ井川のブログ

ノートeパワー スピーカーの音質アップ

今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の完成車から、日産のノートeパワーです。

 

 

 

 

 

日産純正のディスプレイオーディオが装着された状態で入庫となって、

ベーシックパッケージの取付と、ベーシック防振の施工のWパッケージの作業を行いました。

 

 

 

 

ベーシックパッケージというネーミングからすると作業は簡単そうに聞こえますが、

実はディスプレイオーディオは一度取り外して、裏から音信号を直接取り出して、

ピュアディオブランドのPSTケーブルのフルレンジタイプで音を送っています。

 

 

 

 

 

 

PSTケーブルはグローブボックス下まで引いて行き、

比重が高くて厚いMDF板を敷いて、その上にピュアコンを取付で、

そこから純正の16センチスピーカーと後付けのツイーターに分配して音を送ります。

 

 

 

新型ノートとノート・オーラ系はディスプレイオーディオの製造時期によって音の特性が違って、

これまで3種類のピュアコンを作って対応して来ましたが、

今回の車両はマイナーチェンジ後でまた特性が変わって、

新たに4タイプ目のピュアコンの値を作る事になりました。

 

 

 

ベーシックパッケージの良い所は大手メーカーの『少品種大量生産』という方式ではなくて、

『多品種少量生産』という痒い所に手が届く的な微妙な違いにも

多くのパーツで丁度良い値に合わせる事が出来て、

1つの2WAYスピーカーに同じネットワーク回路で多くの車種に対応しているというのは、

実際には全ての車種にピッタリ合っていない物が販売されているのが現状です。

 

 

 

 

フルレンジの16センチスピーカーを2WAY化するダッシュのツイーターは、

ピュアディオブランドのアップグレードのATX-30を使用して、広い音域の上質な高音を再生させています。

 

 

 

 

 

 

ディスプレイオーディオ周りの作業が終わったらドアの内張を外して、

外板裏に4種類の防振材を貼り合わせるベーシック防振の施工を行いました。

 

 

 

見える範囲では純正の白い防振マットに、黒の丸の防振マットに、

シルバーの防振マットが3対7にカットして取り付けてあって、その前に防振メタルが2枚貼ってあります。

 

 

 

防振材は合計8枚使用していて、シルバーは2枚を2分割しているので、

合計10カ所にピンポイントで防振がしてあり、その場所の響きの周波数に合わせて材質を選んでいるので、

ドアが重たくならない割に効果的な防振効果が得られています。

 

またブチルゴムを大量に使った防振と違って、響きが妙に重たくならずに、

小気味良い快適な響きになるのも特徴です。

 

 

 

防振作業が終わったら内張を組み付けて、

ノート・オーラ系の特徴のクリルから16センチのデュアルコーンの中心が目視出来る状態です。

 

 

 

 

 

 

デュアルコーンからの高音は安っぽいと思われていますが、

ピュアコンでここの音域はカットしているので、高音域はダッシュのツイーターで鳴らしているので、

上質な高音に変わっています。

 

 

 

 

 

 

スタートボタンを押してエンジンをかけると、

これまでのノート・オーラ系のディスプレイオーディオとは明らかに違う表示が出て来て、

マイナーチェンジでケンウッド製のイコライザー付きのディスプレイオーディオに替わっていて、

最初からおすすめというド派手なパターンのイコライザーが効いていました。

 

 

 

 

 

「ひょっとしてこれはオーディオレス車のディーラーオプションでは?」と思って

ハンドルのスイッチを見たらプロパイロットが付いていて、

マイナーチェンジで全車オーディオレスの設定になりながら、

工場装着のディスプレイオーディオを付けた時のみプロパイロットも同時に付く様な事が

日産のホームページに書いてありました。

 

 

 

 

マイナー後からイコライザーだけでなくスピーカーディレイも付いていますが、これは全てゼロにして・・

 

 

 

 

 

イコライザーは派手になり過ぎず、本来の音楽に近い状態になる様に、控えめにセッティングを行い、

生音・生声により近くなる様にピュアコンの値も含めてセッティングを行いました。

 

 

 

毎回ノート・オーラ系のセッティングは苦労していますが、

マイナーチェンジ前で3種類の、マイナーチェンジ後にもう1モデル作って、

年式によって合計4種類のピュアコンのパターンが存在するノート・オーラ系で、

これはサウンドピュアディオの得意分野と言っていいぐらいの難のあるセッティング技術が必要とされる車種です。