210系クラウン スピーカーの音質アップ | サウンドピュアディオ井川のブログ

210系クラウン スピーカーの音質アップ

今日ご紹介する1台は、先日の福岡店の作業から、210系のクラウンです。

 

 

 

 

専用の2画面マルチビジョンシステムに、ベーシックパッケージの取付を行いました。

 

 

 

 

実はこちらのクラウンは純正の音質をアップさせようと

カロッツェリアのトレードインスピーカーを取り付けられたら、逆に音が薄くなってしまい、

体感音圧が減ってしまったという事で来店されました。

 

 

 

 

井川ブログを読まれて量販店の店頭で純正スピーカーとトレードインの聴き比べて、

店頭ではトレードインの方が低音の量も高音の量も出て、体感音圧も増えているのに、

なぜか乏しい音になってしまうという書き込みを読まれて、同じ状態になっているという事で、

ドアは純正16センチに戻してからベーシックパッケージの取付を行いました。

 

 



純正を使うと言ってもそのまま元に戻す訳ではなくて、

スピーカー裏に付いているコイルを通さずにダイレクトに信号を通して・・

 

 

 

 

 

ミッドの上限周波数はグローブボックス下に取り付けるピュアコンのコイルで決定します。

 

 

コイルは今回も純白のボビンにピンクのラベルの井川が一から手巻きした物を使い、

純正の線が細くてフェライトを使って無理やりインダクタンスを上げている物とは、

線の太さも純度の巻きの締め付けも全く違います。

 



ダッシュの純正ツイーターグリルの中に入っていたトレードインのツイーターは取り外して、

グリルの先端にスタンドを使ってピュアディオブランドのATX-25ツイーターを取り付けて、

ガラスの反射もグリルのひかかりも無い状態でストレートに高音を鳴らします。

 

 

 

 

トランク右下には車輛アンプが付いていて、ここに手を加えて、センタースピーカーのレベルを調整します。

 

 

 

 

 

ベーシックパッケージを取り付けてステレオ感が増して、

スピーカーとスピーカーの間に浮いて来る音が増えたので、

その分センターのモノラル成分を減らしてバランスを取っています。

 

 

 

 

ピュアコンのブラックボックスは4個目で適正値に当たって、

外したピュアコンの横に外したカロッツェリアのネットワーク回路とツイーターと、

ミッドスピーカーの金属リングが置いてあります。

 

 

純正ネットワークとは使っているパーツの大きさが違い、パーツとパーツを離して取り付けていて、

中のパーツの値をユニットを交換して最も生音・生声に近い様に合わせているので、

小さくパッケージされたネットワークではそういった音の表現は出来ません。

 

それ以上に金属プレートが入ったバッフルは、音のキレが良さそうに見えますが、

実際には硬過ぎて余韻が無い音になってしまい、必要な音の要素まで消してしまっています。

 

 

 

最後にマルチオーディオのバス・ミッド・トレブルとフェダーを調整して、クラウンの作業は終わりました。

 

 

 

『純正スピーカーは音が悪いのでトレードインスピーカーに換えて音質アップ!』という

量販店の宣伝文句を信じて買って失敗したという例はこれまでにいくつもありますが、

パワードのウーファーを売りたいがための変な音の絞り込みがしてあり、

音楽の本来の形と変わってしまっているのと、

210系のクラウンは実際に実車を購入して日常使いで音楽を聴きながらパッケージを開発しているので、

その完成度には好評を頂いています。

 

ただその中でも年式で微妙にアンプのクセが違うので、

そのクセにも完全に対応するために何度もピュアコンの値を変えて音を追い込んでいます。

 

 

デモカーを買って実験しなければその分費用が浮いて楽な経営が出来ますが、

あえて買ってまでして実験するという事は、

年々純正カーオーディオを使って良い音を出すのが難しくなって来ていて、

きちんと対応するためにはそういう費用は当然必要だとサウンドピュアディオは考えています。

 

 


純正スピーカーに戻してベーシックパッケージを取り付けたら、音の艶とバランスがアップして、

体感音圧も増して、お客様には大変喜んで頂きました。