今日はホーム用のスピーカー作り
昨日は1日で福岡店まで往復して、昨日の夕方からは宇部店で
ピュアディオブランド20周年記念バージョンのホーム用のスピーカーの製作にかかっています。
店頭では完成品を鳴らし込んでいて、鳴らし始めと2日目ではかなり音の奥行に違いが出ています。
今回の製品の特長は、どこのメーカーの物とも似ていない全くオリジナルの箱を創作家具職人の方に
作って頂いて、内部配線はピュアディオブランドのPMBケーブルを使用しているところです。
これは焼き入れが終わった6本ですが、片側6本なのでもう6本で1ペア用となります。
そういえばPMBケーブルも発売から20年になります。
現在手掛けているのはカー用のハイエンドツイーターのJU60を使用したバージョンで、
箱はまだ傷防止シールが貼ってある状態です。
既にご予約頂いている商品で、丹精を込めて作っています。
現在はコンデンサのペアリング中で、今回仕入れた1マイクロF10個を全て高度な測定をして、
値をマーキングしてから左右の値が合った物をペアリングします。
前に購入した物がストックしてあるので、何種類かペアリングが可能ですが、
今回のスピーカーでどの値が最もマッチングするかは、音が鳴ってからあれこれと借り付けしてから
今回のホーム用スピーカーでは合計6個のコンデンサが必要で、違う値も測定してマーキングして
ペアリングを行います。
10個中1ペアも出来ないので、以前仕入れた物のストックと合わせてペアリングになる物を探します。
あれこれと探していたら2・260マイクロFが出て来て、測定もペアリングもしなかった2・179マイクロFと
左右になったら、ピタッと左右の音が合うピュアディオの音にはならないでしょうが、
パーツ的にはプラスマイナス5%以内なので問題無い製品というのが一般のメーカーの基準になります。
他の値ではけっこうペアリング出来る組み合わせが取れそうですが、これがカーオーディオだと
スピーカーの移置が下の方の車だと値を大きめの物を選んで、スピーカー位置が高い時は値の小さい物を選んで
ピュアコンの中に取り付けています。
現在ピュアコンは24000円の標準モデルと、28000円のRRモデルの2種類がありますが、
4000高くてもRRタイプの方が絶対にお得です。
その理由は4000円の差額は中に使っているツイーターのレベル調整のパーツが輸入物の高い物を使っていて、
高音の量は同じですが粒の細かさがRRタイプの方がキメが細かいです。
更に中のコンデンサがJU60等で4桁のペアリングで漏れた物を使用していて、
3桁では問題無くペアリング出来る物を生別しているので、4000円の差額以上の内容となっています。
その事をご説明するとRRタイプを選ぶ方がほとんどなので、現在のホームページの
ベーシックパッケージの価格表が4000円プラスされた表記にさせて頂いています。
どうしても4000円安い方が良いと言われればノーマルモデルもありますが、
最近のディスプレイオーディオでは元のオーディオの音が荒い場合があるので、
RRでないと良い音が表現しにくい場合もあるので、今の時点ではノーマルピュアコン1に対して
RRタイプが50ぐらいの比率になっています。
2年前ぐらいはJU60用のピュアコンで3桁表記で、15年前はJU60やB&Wツイーターでさえ2桁表記でしたから、
ベーシックパッケージ用で3桁表記というのはかなりの精度で音を合わせているという事です。
結局何故コンデンサのペアリングの精度が上がって桁表記が上がったかというと、
サウンドピュアディオ提供のFMのラジオ番組を製作していて、スタジオで多くのボーカリストの方の
生の声を聞いていたら、「あれっ?これってもっと精度を上げたらまだ正確に表現出来るのでは?」
と思って2桁から3桁に上げて、そこからしばらくして1週間で斉藤和義さんとスキマスイッチの大橋卓弥さんの
両方の生声を聞いた時に、「あれだけCDで聴き込んだ方の声が生で聞くとこんな感じなんだ!」と驚いて、
3桁の選別では不十分として、4桁の選別にシフトしました。
3桁と言っても実際には4桁目で測定していて、4桁の物は5桁目まで正確に測定を行っていて、
でもこの差は多くのお客様に表現力がアップしたのは体感して頂いています。
ピュアディオブランドの誕生は2001年からスタートして、当時はB&Wのマトリクス801の音を
基準にという事でデモカーのナンバーも801でしたが、スタートから5年後の2006年から
演奏家やボーカリストの方に実際にお会いして生音・生声を知ってからの音造りに変わって、
FM放送のアーティストさんの番組のスポンサーも2006年からのスタートだったので、
もしFM放送の関係を何もしていなかったら、ピュアコンの表記はいまだに2桁のままだったのかな?
と思う事もあります。