トヨタ・200系クラウンの音質アップ | サウンドピュアディオ井川のブログ
2016年11月24日(木) 04時04分26秒

トヨタ・200系クラウンの音質アップ

テーマ:カーオーディオについて

 

今日ご紹介する1台は、昨日の宇部店の作業からトヨタの200系クラウンです。

 

 

 

 

 

トヨタ純正のマルチビジョンのナビオーディオ付きのお車に、ベーシックパッケージの取り

付けと、ベーシック防振の施工のWパッケージの作業を行いました。

 

 

 

 

 

200系クラウンのフロントスピーカーはドアに16センチと・・

 

 

 

 

ダッシュにスコーカーとツイーターの中間ぐらいのスピーカーが付いていて2WAY構成です。

 

 

ただし純正位置に上向きでユニットの効率が悪く、3トーンで高音を伸ばせば音が荒くなり、

そこから少しでも戻すとまた足らなくなり、3トーンをどう動かしても満足出来る音にはなり

ません。

 

 



そこで純正位置の大型のツイーターは使わず、サイズはやや小さくなっても高音質のピュア

ディオブランドのATX-25ツイーターに任せます。
 

 

ツイーターも質感もさることながら、このツイーターの角度も音質の重要なポイントで、

お客様のシートポジションも考慮して角度を決めています。

 

 


ベーシックパッケージはドアスピーカーは純正をそのまま使用していて、内張りを外して

外板裏に防振作業を行った後にスピーカーをカスタマイズします。

 

 

 

 

クラウンの純正スピーカーは裏にフェライトでインダクタンスを強めたコイルが付いていて、

これで高音域を弱めて、ツイーターと同じ音域が重ならない様にしています。

 

 

このコイルの部分はピュアコンで細かく調整するので必要なくて、バイパスして磁力の

影響の無い所に付けたピュアコンでコントロールします。
 

 



クロスする周波数は4キロヘルツ付近なのに、コイル付きの状態でインピーダンスを

測ると中音域の700ヘルツまで影響していて、測定すると4・72オームを示しています。

 

 

 

コイルをバイパスすると4・25オームまでインピーダンスは下がって、中音域のヌケは

アップしました。

 

 

 

 

グローブボックス下に仕込むピュアコンではドアスピーカーとツイーターをプラスした時

に同じ周波数が重なったりしない様にフラットになる値を選んで、スムーズなのに力強い

サウンドに変身しました。

 

 

 

 

入庫時にはトレブルとミッドが上がって何とか音を押し出していたのが・・

 

 

 

 

2クリック下げても音が前に出て来て、取り付けに出す前はツイーターをプラスしただけで

高音域のみが上がる様に思われているのが、全ての音域が改善されているので、お客様

は皆さん驚かれています。

 

 

純正スピーカーは音が悪いから交換しないといけないというイメージがありますが、交換する

と強い音域と弱い音域が出来てしまい、音楽に精通した方が聴かれると「純正は音に迫力が

無かったが、交換したらここの音域が耳に付いて聴き辛い。」と言われる事が多々あります。


純正システムや純正スピーカーを活かしながらも、インピーダンスをコントロールするという

他店が使わない手法を駆使する事で、本来の音楽に近い音を低価格で実現しています。