暑ぞにて体調崩さるる人々のこと、しばしば耳にするごとくなりき。
何れの人も大事に至らねば良かれど。
暑ぞも寒ぞも、度うち過ぐるに生き物の体にとりては良きことにてはなかれど、
場合に寄るに暑ぞの方が、より人間の体には悪しきやうな気がす。
大地や木々や水辺に囲まれて有らばともかく、
其れらが必要以上に取り除かれたりし場所は自然の理が崩れて有り。
さやうなるどころに押し込まれれたりせば、
体を壊さざる方がをかしかるならむ。
人はあまりに利便性ばかり追ひ求めうちすぐ。
其の先に繁栄を思ひ描きたるぞやも知られざれど、
其れは果たしていりたし誰ぞの為の繁栄なるや。
異物に覆はれ、呼吸遮へられたりし大地は、
もはや熱風を吸収してはくれざるなり。
生きとし生けるものをさる場所へ囲ひ込み、
彼らの生く環境さへ己の意のままにこんとろーるせむにす。
然様なるもは決して良き施策とは言はれず。
そはすなはち魔物の所業なり。