明けましておめでとう。


恙無く新年を迎へられたこと、我もいと嬉しく思ふ。


大晦日の夜は遅くまに眠らずに、
初めての日の出を見むと頑張りて徹夜をせし向きも
多かりせざらむや。


我も初日の出には心惹かれしが、如何せん睡魔には勝てず、
丑の刻あたりにははやく床につきにきな。


今朝、目がおどろきせば正午を過ぎたりき。
元日の寝坊ならば、致し方なからむなどと言ひ訳しながら、
もそもそと着替えを済まし、一門の皆に新年の挨拶をす。


今日よりは屋敷にまらうどがここら訪るな。
管弦の宴のために、我も笛のいそぎを整えなくては。


世は未だ戦の気配が消えねど、
人を人として生かしめる天の行事は甚だ怠るべきにあらず。


この世の永劫に渡る平和と、わたりの幸福を祈りつつ、
今宵の宴にて、我は笛を奏でむ。