彼女が、
もっと、ブラの匂いを、
かげって言うんです。
今まで、
彼女のおっぱいを包んでいたブラです。
そのおっぱいも、
目の前で、揺れます。
でも、
じっと見つめられながら、
ブラの匂いをかぐって、
どうなんでしょ?
「・・・・もう、かぎましたけど?」
「もっと、思いっきりよ?」
「なんで?」
「したいでしょ?」
もし、
ひとりだったら、
思いっきりしていたかもしれません。
「かぐと、わかるから」
「何を?」
「そのブラが、あなただって」
「なんで、
僕が、ブラなんですか?」
「たとえば、
これが、夢だとするでしょ?」
実際、夢なんです。
「そのブラも、夢でしょ?」
僕は、
彼女のピンク色のブラを、
手に持ったまま、うなずきます。
「夢なら、あなたでしょ?」
「僕が、
夢を見ているってことですか?」
「夢って、
意識で、できているのよ?
このベッドだって、
この部屋だって、意識なの。
あなた、よ」
「夢なら、
そうかもしれないけど・・・」
「そのブラも、
自分ではないって、思っているだけ」
僕は、
彼女のブラを握って、
感触を確かめます。
「でも、
このブラは、現実ですよ」
「その現実って、
小さな粒の集まりのことでしょ?
そのブラも、
小さな粒で、
できているって思っているんでしょ?」
「布で、できてます」
「その布だって、
分子、原子、素粒子って、
見ていくと、
粒じゃないの。
粒なんか、ないんだもの」
僕は、納得できません。
「粒は、・・・あるでしょ?」
「素粒子って、可能性の雲なの。
確率的にしか、存在してないの。
それは、
あなたの考えが、可能性の雲だから。
どんなふうにでも、考えられるから」
「どんなふうにでも?」
「もっと、
可能性があるってことよ」
「可能性?」
「あなたは、そういう存在なのよ」
彼女が、
僕の瞳の奥を覗き込むようにして、
笑います。
「だから、
そのブラの匂いをかぎなさいってば。
わかるから」
僕は、ためらいます。
「バカにしようとしているんじゃ
ないですよね?」
「あなたは、あなたの中にいるのよ?
もし、
私が、あなたをバカにするなら、
あなたが、
そう思っているってことなの」
それで、僕は、
彼女のブラの匂いを、
思いっきり、
かいでみるんです。
ー つづく ー
じっと
見つめられながら、
ブラの匂いをかぐって、
恥ずかしいです![]()
![]()




