年頃の女の子のパンティーを、
手に取って見るなんて、
初めてです。
つい、
じっと見てしまいます。
淡いピンク色のパンティーです。
もし、
彼女が目が見えていたら、
こんなに、
じっとは見られません。
もちろん、
返さないといけないんですけど、
匂いを嗅(か)いでみたい
誘惑に駆られます。
だって、
ちょっと前まで、
はいていたパンティーです。
僕は、
彼女が目を閉じていることを
確認しながら、
パンティーを鼻に近寄せます。
匂いを嗅(か)ぎます。
でも、
焼き芋の焦(こ)げた臭いしか、しません。
「つかめました?」
「はい。
・・・あっ、
これ、ありがとうございました。
パンツです」
パンティーを受け取って、
彼女が、
僕の目の前で、はきます。
ただ、
カウンター越しなのが、
残念です。
「・・・・温かい」
「焼き芋を、つかんだんで」
彼女が、
匂いを頼りに、
カウンターの中へと、
入って来ます。
手探りで、
机の上の焼き芋を取ると、
半分に折ります。
その半分を、僕に、くれます。
「え?
食べちゃうんですか?」
「私、焼き芋が大好きなんです。
ガマンできません」
僕らは、
交番の中で、焼き芋を食べるんです。
一緒に食べながら、
僕は、
こんなかわいい彼女がいたら
いいなぁ~って思います。
ムリですけどね。
「僕ら、捕まらないかな?」
「どうして?」
「だって、これ、
お巡りさんの焼き芋ですよ?」
「ごちそうさまって言えば、
だいじょうぶよ」
たしかに、
こんなにかわいい子から、
ごちそうさまって言われたら、
許しちゃいそうです。
「僕、ちょっと、
お巡りさんを探して来ますよ。
火事になりそうでしたよって、
教えて来ますよ。
ここで、待っていてください。
どこかに行っちゃダメですよ?」
「はい。待ってます」
でも、
交番を出て、
僕は、自分の両手を見るんです。
僕の胸の奥が、
切なく痛みます。
この手の中に、
彼女のパンティーがあったからです。
あのパンティーが、
今、包んでいるものが、
もっと、いいものだからです。
ー つづく ー
とても、
いいものなんでしょうね![]()
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