お姉さんは、

指で、涙を拭(ぬぐ)っては、

笑います。

 

 

・・・ごめんね。

 

毎晩、

お酒を飲んでは、この部屋で、

ひとりで、泣いているのよ。

 

・・・もう、習慣ね

 

 

どうして、泣いているんですか?

 

 

現実が、厳しすぎるからでしょ

 

 

どんなふうに?

 

 

ぽろぽろ、涙を溢(こぼ)しながら、

笑います。

 

 

・・・・誰にも、相手にされないからよ

 

 

お姉さんは、斜視で、

部屋の左斜め上を見ながら、

泣いています。

 

 

ずいぶん、いじめられて来たし、ね。

 

今も・・・・

 

 

いじめられるんですか?

 

 

どんなふうに、

私を見て、思っているか、

その人の顔に書いてあるからね。

 

毎日、それを、読まされるの。

 

もしかしたら、

私が見てないって

思っているのかもしれないけど

 

 

たしかに、

見てないかも?って

思ってしまいます。

 

 

女神さまは、

現実だと思えば、思うほど、

厳しくなるって言っていましたけど?

 

 

その女神さまって、キレイなの?

 

 

キレイでした。

 

光り輝いて

 

 

美人には、

現実って、やさしいでしょ?

 

醜い者には、

醜いってだけで、厳しいのよ?

 

 

意味が、現実を創るって、

どういうことでしょう?

 

女神さまは、そう言っていたんです

 

 

女神さまなら、

ブサイクなんて、

創らなければいいのに、ね。

 

自分は美しいのに、

どうしてブサイクなんて創ったのかしら?

 

 

意味が、現実を創るって、

そういうことかもしれないですね

 

 

どういうこと?

 

 

女神さまが美しいのは、

女神に、

美しいって意味があるからじゃないですか?

 

 

じゃ、

私には、ブサイクって意味があるの?

 

 

自分で、自分に、

ブサイクって、

意味づけをしていませんか?

 

 

ブサイクだから、ブサイクなだけよ。

 

これが、私の現実よ

 

 

現実だと、思うことは、

現実に向き合うことにはならないって。

 

そんな夢でした

 

 

夢でしょ?

 

 

僕は、力強く、首を横に振ります。

 

 

夢じゃないんですよ。

 

だって、ほら、

現実を開く鍵をもらったんです

 

 

鍵を出して、見せます。

 

 

出したとたん、

お姉さんの方が、

夢見るような顔をするんです。

 

 

 

ー つづく ー

 

 

 

自分で、自分に、

意味づけをしていませんかウインクラブラブ