僕は、僕で、

雷雲の精霊に呆(あき)れます。

 

 

あなたの方こそ、

人間が、わかってないです。

 

家の中が、

こんな状態では生きていけないんです

 

 

彼女の家の中は、

父親が、階段から転げ落ちたほど、

鉢植えの花で、びっしりです。

 

 

怒った父親に、

鉢植えの花を処分すると言われて、

彼女は死のうとしているんです。

 

 

おまえは、

どうやって存在しているんだ?

 

自分で、存在しているのか?

 

 

産んでもらったから、

存在しているんですよ

 

 

自分で、

存在しているかってことだぞ?

 

 

してますけど?

 

 

違うだろ?

 

自分以外のものが、

存在させてくれているんだろ?

 

 

水とか、空気ってことですか?

 

 

もともと、

存在を、存在させたものは、

無(む)なんだ。

 

無は、存在のために、

存在は、無のために、存在している。

 

自分のためになんか、存在していない。

 

そういう仕組みなんだ。

 

わかるか?

 

 

わかりませんよね?

 

 

存在と、花の処分と、

何の関係があるんですか?

 

 

この子は、

花のために在ろうとしているんだろ?

 

それは、

存在の仕組みに合っているんだよ!

 

 

それで、何が解決するんですか?

 

何も解決しないでしょ?

 

 

仕組みに合っていれば、解決する!

 

仕組みというのは、そういうものだ!

 

逆に言えば、

存在の仕組みに逆らっていれば、

滅びるぞ?

 

 

僕は、

雷雲の精霊と話しているんですけど、

彼女から見たら、

僕は、

浴室の天井を見上げて、

ひとりで喋(しゃべ)っているんです。

 

 

雷雲の精霊が、

天井近くから見下ろしているからです。

 

 

僕は、あわてて説明します。

 

 

雷様が来ているって言ったでしょ?

 

その雷様が、

あなたは間違ってないって言うんですよ。

 

間違ってないから、解決するって

 

 

彼女は、大泣きしたせいで、

顔が、幼げです。

 

 

どうやって?

 

 

僕は、彼女に、大賛成です。

 

 

そうですよね!

 

どうやって?って、思いますよね!

 

 

急に、親近感が湧きます。

 

 

ずっと、

彼女の手首を握っているせいもあります。

 

 

おっぱいを見ているせいもあります。

 

 

彼女も、気づいて、

もう一方の腕で隠します。

 

 

でも、

カミソリを持っているんですから、

手首は、放せません。

 

 

風の精霊が、気づきます。

 

 

あっ!

 

せんざいが、いっぱいになったのね?

 

スポンジが大きくなっているもの

 

 

僕の股間を見ています。

 

 

ズボンの上からでも、

はっきりと大きくなっているのが

わかります。

 

 

僕の男性器を、

柄(え)のついたスポンジだと教えたんです。

 

 

似ているからです。

 

 

雷雲の精霊が、降りて来ます。

 

 

やっと、溜まったのか?

 

出して、見せてみろ!

 

 

・・・・・あとで

 

 

出してみろって言っているんだよ!

 

 

出せるわけないですよね?

 

 

ー つづく ー



出せませんよねウインクラブラブ