お姉さんのおっぱいを揉(も)んで、
舌を絡(から)めます。
僕は、
お姉さんのワンピースの裾(すそ)を、
まくり上げます。
だって、
僕の部屋なんですから。
お姉さんから、
僕の部屋に入って来たんです。
白いパンティーには、
ピンク色の、
小さなリボンがついています。
さらに、
まくり上げると、
白いブラジャーにも、
同じ、小さな、
ピンク色のリボンがついています。
ところが、
ピンク色のリボンが、
2匹の蝶になって、舞いあがったんです。
僕は、呆気(あっけ)に取られます。
僕の手が止まったので、
お姉さんは、
白いワンピースを、自分で、
脱いでしまいます。
「どうしたのよ?」
僕は、ゆらゆらと、指さします。
「蝶が飛んでる・・・・」
「蝶なら、飛ぶでしょ?」
2匹の蝶は、
もつれ合いながら、
箱のひとつに止まります。
箱の上に止まってみると、
始めから、箱の飾りだったと、
見えます。
「なんだ、飛んでいるように、
見えただけだ」
「そうやって、
辻褄(つじつま)が合うように、
解釈するのよ。
何が何でも、
現実と思いたいのよ」
ピンク色の蝶の飾りの箱の中から、
泣き声がします。
恐(おそ)る恐(おそ)る、
開けてみます。
中から、
6歳くらいの女の子が、
出てきます。
でも、箱は、女の子より、
ずっと小さいです。
誰が、こんな小さな箱に、
女の子を、
押し込めたんだろ?って
思います。
僕は、
女の子を慰(なぐさ)めます。
「こんな小さい箱の中に、
入れられたんだ?
窮屈(きゅうくつ)だったね?」
女の子が、泣きながら、
言います。
「パパが、ママを、たたくの。
ママが、しんじゃう」
お姉さんが、
僕に、文句を言います。
「助けてあげなさいよ。
あなたの夢なんだから」
「僕は、関係ないでしょ?」
「あなたの夢なのよ?
関係ないわけないでしょ!」
「僕が、
知らない子の夢を見るんですか?」
「夢って、鏡なのよ。
どんな思いでいるかを、映すの」
僕は、
泣いている女の子を、
指さします。
「この子も、夢ですか?」
「夢よ」
「夢なら、放っておいても
いいんじゃないですか?」
「いつまでも、放っておくから、
私が届けに来たのよ?」
実際は、
どんなによく見ても、
泣いている女の子は、
夢には見えないんです。
ー つづく ー
夢って、鏡なんですね![]()
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