お姉さんのおっぱいを揉(も)んで、

舌を絡(から)めます。

 

 

僕は、

お姉さんのワンピースの裾(すそ)を、

まくり上げます。

 

 

だって、

僕の部屋なんですから。

 

 

お姉さんから、

僕の部屋に入って来たんです。

 

 

白いパンティーには、

ピンク色の、

小さなリボンがついています。

 

 

さらに、

まくり上げると、

白いブラジャーにも、

同じ、小さな、

ピンク色のリボンがついています。

 

 

ところが、

ピンク色のリボンが、

2匹の蝶になって、舞いあがったんです。

 

 

僕は、呆気(あっけ)に取られます。

 

 

僕の手が止まったので、

お姉さんは、

白いワンピースを、自分で、

脱いでしまいます。

 

 

どうしたのよ?

 

 

僕は、ゆらゆらと、指さします。

 

 

蝶が飛んでる・・・・

 

 

蝶なら、飛ぶでしょ?

 

 

2匹の蝶は、

もつれ合いながら、

箱のひとつに止まります。

 

 

箱の上に止まってみると、

始めから、箱の飾りだったと、

見えます。

 

 

なんだ、飛んでいるように、

見えただけだ

 

 

そうやって、

辻褄(つじつま)が合うように、

解釈するのよ。

 

何が何でも、

現実と思いたいのよ

 

 

ピンク色の蝶の飾りの箱の中から、

泣き声がします。

 

 

恐(おそ)る恐(おそ)る、

開けてみます。

 

 

中から、

6歳くらいの女の子が、

出てきます。

 

 

でも、箱は、女の子より、

ずっと小さいです。

 

 

誰が、こんな小さな箱に、

女の子を、

押し込めたんだろ?って

思います。

 

 

僕は、

女の子を慰(なぐさ)めます。

 

 

こんな小さい箱の中に、

入れられたんだ?

 

窮屈(きゅうくつ)だったね?

 

 

女の子が、泣きながら、

言います。

 

 

パパが、ママを、たたくの。

 

ママが、しんじゃう

 

 

お姉さんが、

僕に、文句を言います。

 

 

助けてあげなさいよ。

 

あなたの夢なんだから

 

 

僕は、関係ないでしょ?

 

 

あなたの夢なのよ?

 

関係ないわけないでしょ!

 

 

僕が、

知らない子の夢を見るんですか?

 

 

夢って、鏡なのよ。

 

どんな思いでいるかを、映すの

 

 

僕は、

泣いている女の子を、

指さします。

 

 

この子も、夢ですか?

 

 

夢よ

 

 

夢なら、放っておいても

いいんじゃないですか?

 

 

いつまでも、放っておくから、

私が届けに来たのよ?

 

 

実際は、

どんなによく見ても、

泣いている女の子は、

夢には見えないんです。

 

 

 

ー つづく ー

 

 

 

 

夢って、鏡なんですねウインクラブラブ