お姉さんに、Tシャツを脱がされて、

期待で、目を開きます。

 

 

そして、叱られます。

 

 

目を開けたら、

ダメって言ったでしょ?

 

 

真っ白いおっぱいと、

ピンク色の乳首に、

目を閉じるのが、むずかしいです。

 

 

・・・まだ、ですか?

 

 

そのかわり、

目を閉じていたら・・・・

 

 

閉じていたら?

 

 

お姉さんが、うなずきます。

 

 

きっとOKということです。

 

 

あわてて、目を閉じます。

 

 

初めて?

 

 

・・はい

 

 

私も、

初めてのようなものよ

 

 

でも、とてもキレイなお姉さんです。

 

 

ただ、ヘンなことばかり言います。

 

 

わけのわからないことばかり

言っているからじゃないですか?

 

 

わけがわからないかな?

 

 

物質を、誤解だって言うんです。

 

 

でも、こうやって、

目を閉じていると、

お姉さんの言っていることが、

わかるような気もします

 

 

お姉さんが、

声を弾(はず)ませます。

 

 

私、本当に、消えたのよ?

 

私が、私であったのは、

思い込みだったの。

 

誤解だったのよ

 

 

・・・・やっぱり、

普通の男の人だと、ムリかもしれない

 

 

あなたなら、どう?

 

理解できそう?

 

 

本当に、物質って、

誤解なんでしょうか?

 

 

物質って、

ちゃんと、そこにあるものでしょ?

 

でも、

ちゃんと、そこにあるのかしら?

 

 

お姉さんが、

僕の手を取ると、

股へと、導きます。

 

 

僕の指を、

濡れた襞(ひだ)に、

沈ませて、

その上の、粒に当てます。

 

 

わかる?

 

そこ・・・・

 

そっと、いじってみて?

 

 

粒を、いじります。

 

お姉さんが、色づいた息を奏でます。

 

 

・・・・それは、ね、

そこに、ないのよ

 

 

ありますけど?

 

 

私も、

ここに、なくなるのよ?

 

 

目を閉じていると、

お姉さんの息づかいで、

それが、

わかります。

 

 

かすれる、息づかいです。

 

 

確かに・・・・

なくなりそうですけど

 

 

僕まで、なくなりたくなります。

 

 

・・・一緒に消えてみる?

 

 

どこへ、ですか?

 

 

この誤解から、解放されるために

 

 

それから、

僕らは、物質という誤解を、

一緒に、解こうとしたんです。

 

 

お姉さんは、僕を、

一生懸命に解放してくれようとしたし、

僕も、

お姉さんを解放しようとしました。

 

 

それが、

愛しあうってことだったんです。

 

 

僕らは、

この物質に、閉じ込めあうために

いるんじゃないんです。

 

 

この物質から、

解放しあうためにいたんです。

 

 

 

 

the end





最終話まで読んでくださって、

ありがとうございますウインクラブラブ