僕が、

固くなった股間を、

両手で、押さえているのが、

お姉さんには、

笑えるみたいです。

 

 

男の子の、それも、

物質じゃないはずよ?

 

 

物質ですよ

 

 

自分で、物質って言って、

抵抗ないの?

 

 

でも、物質は、物質だから

 

 

だから、あなたは、物質なの?

 

あなたの思いは、

無限なのに、

物質という思いに

囚(とら)われたままでいいの?

 

 

僕が、

わからなくて、

お姉さんを見つめていると、

お姉さんも、

僕を、見つめます。

 

 

それから、

四つん這いになります。

 

 

私が、解放してあげようか?

 

 

解放?

 

 

囚(とら)われすぎよ

 

 

何に?

 

 

あなたが、物質だって、

誤解に・・・・

 

 

そう言うと、

僕のジーンズのボタンを

外します。

 

 

脱がしてくれます。

 

 

パンツも、脱がします。

 

 

僕のを、見て、うれしそうです。

 

 

目を閉じて?

 

 

どうして、ですか?

 

 

私が、触るから、

それが、どこに、あるか、

感じてみて?

 

 

どこに、あるか?

 

 

あなたは、これが、

ここに、あるって、

信じているでしょ?

 

でも、あるのは、思いなのよ。

 

これが、

ここに、あるって、

思いだけが、あるのよ

 

 

そう言うと、

お姉さんが、握ります。

 

 

手が、やわらかいです。

 

 

ほら、目を閉じて?

 

 

お姉さんがキレイだから、

見ていたいんですけど、

仕方なく、目を閉じます。

 

 

お姉さんが、

たぶん、

指の腹で、やさしく、

撫でてます。

 

 

目を閉じていると、

指の這う感覚が、

無限の宙の中に、

浮いてあるかのようです。

 

 

どう?

 

これは、ここに、ある?

 

 

・・・あると、思います

 

 

ほら、ね?

 

思います、でしょ?

 

 

目を閉じているから、

思うしか、

ないじゃないですか

 

 

それが、あなたなのよ?

 

あなたは、思いなの。

 

物質も、物質だと、

思っているから、

物質なのよ。

 

物質があるんじゃなくて、

思いがあるのよ

 

 

そう言うと、

温かく濡れた、やわらかいもので、

包み込んでくれます。

 

お姉さんの髪の毛が、

僕の太ももで、揺れます。

 

包み込んでくれているんで、

黙っているんです。

 

 

 

 

ー つづく ー

 

 

 

 

素敵な沈黙ですよねウインクラブラブ