「え？ 泥棒？」
いきなり、黒い革のような、ツナギを着て、
僕の部屋にいたからです。
届いたばかりのギターを探すと、
見当たりません。
「僕のギターは？」
「だから、わたしよ」
「盗んだ？」
「人聞きの悪いこと言わないでよ。
ソフトケースから出してみれば、
わかるわよ」
「ソフトケースって？」
「このジッパーを下げてみてよ？」
そう言うと、黒いツナギの胸元を、
僕に、近寄せます。
胸がふくらんでいます。
彼女が、ジッパーを指さします。
「どこ見てるの？
ジッパーは、これでしょ？」
「でも、これを下げたら、
胸が見えちゃいますよ？」
「胸が見たいの？」
見たいです。
「でも、わたし、ギターだから、
ヘッドやネックはあるけど、
胸まであるかしら？」
「けっこう、ふくらんでいるけど・・・」
「だったら、ジッパーを下ろしてみたら？」
「いいんですか？」
「だって、ソフトケースから
出さなかったら、
弾けないでしょ？」
ドキドキが止まりません。
女の人の、
ジッパーを下げるなんて、
初体験です。
下げてみると、
生クリームみたいな胸元があらわれて、
ブラジャーをしていません。
もっと下げると、
ふたつのまるいおっぱいが、
こぼれます。
初々しいおっぱいです。
僕の目玉まで、こぼれそうです。
いつまでも見てます。
「どうしたの？
もっと下げてよ」
「もっと、
下げちゃってもいいんですか？」
「だって、
わたしを弾きたいんでしょ？」
それで、下げると、
パンティーもはいていません。
穴があります。
僕の胸まで、光るみたいに痛みます。
もちろん、初めて見ます。
「ほら？ 脱がして？」
言われるまま、
黒い革のツナギを、
脱がしてゆきます。
豊かな、まるいお尻です。
全裸の女性が、
僕のベッドの上に、
美しい旋律のように、
転がり出たんです。
ー つづく ー
