飛んでみたい

 

 

 

 

 

ほとんどの赤ん坊が、1歳になる頃に、

浮き始めます。

 

 

どうして、生まれたときから、

浮かないのかは、

色々な説があります。

 

 

人間は、輪廻転生を繰り返しながら、

罪を重ねて、

重さを持って生まれてくるからだ、

とか。

 

 

赤ん坊は、

自分が生き残ろうとするだけなので、

浮けないのだ、とか。

 

 

それが、周りに気づくにつれて、

自分を広げていって、

浮けるようになるらしいです。

 

 

浮けるようになって、

初めて、

人間として、認められます。

 

 

ですから、誕生日は、浮いた日です。

 

 

ところが、僕は、いつまで経っても、

浮けません。

 

 

みんなが、楽しそうに、

浮いているのを、

見上げるだけです。

 

 

落ちこぼれです。

 

 

この宇宙にあるものは、

どんなに重たい星も、

浮いているのですから、

浮けるはずです。

 

 

 

 

僕が浮けないのは、

よほど罪深いのかもしれません。

 

 

でも、浮けるものなら、

浮きたいです。

 

 

飛んでみたいんです。

 

 

 

 

ー つづく ー

 

 

 

地球の話ではありません。

 

人間たちが浮いて、

飛んでいる星での話ですウインクラブラブ

 

 

 

 

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