恥ずかしいです
鬱蒼として、緑に囲まれた下り坂を、男の子と歩いていると、後ろから呼ばれました。
3人の女の子たちです。
「あなたたち、行くの?」
男の子が、振り返って、答えます。
「行かなきゃ悪いだろ?」
「混浴が目当てなんでしょ?」
男の子が、声を荒げます。
「お母さんたちだよ!」
「いい子ぶっちゃって・・・・」
僕は、内心、この男の子は全然いい子ぶっていないと思っています。
子供のくせに、人妻に興味があるんです。
だから、ずっとニヤニヤ笑っています。
「おまえたちのお母さんの背中も、流してやろうか?」
「そんなこと言って、私たちを見たいんでしょ?」
「おまえたちなんか、見たくないよ」
「見るくせに」
「見ないって言ったら、見ないよ」
「一緒にお風呂に入るんだから、見ないわけないでしょ?」
「だったら、一緒に入らなきゃいいだろ?」
「どうやったら、一緒に入らないで、すむのよ?」
「だから、おまえたちのかわりに、お母さんたちの背中を流してあげるって言っているんだよ。
ところで、おまえたちのお母さんたちって、何歳?」
女の子たちが、不思議そうな顔をしているんですけど、僕にも、不思議です。
だって、子供とは思えないくらい、お母さんたちに、興奮しているんです。
まるで、中身はオヤジです。
僕は、僕で、女の子たちに、ドキドキしています。
この女の子たちと、一緒にお風呂に入ったら、固くなりそうです。
それを、僕のお母さんに見られたら、恥ずかしいです。
ー つづく ー
母の日に、感謝を込めて![]()
![]()

