
まずは、カンジダ症(女性・男性)の基礎知識について!
カンジダ症は、酵母(イースト)菌の一種であるカンジダアルビカンス(以下、カンジダ菌)が 腸内で増殖したために発症すると考えられています。そもそも酵母(イースト)菌には、下に紹介する3つに分類できます。
《真菌の分類》
1.『出芽酵母』:単細胞で、出芽により増殖する
2.『偽菌状』:菌糸に枝分かれしながら伸びることによって増殖する
3.『二形性タイプ』:出芽酵母タイプと偽菌状タイプの両方を併せもつ
カンジダ菌は、この中で最も厄介な『二形性タイプ』に属しています。

カンジダが発症するまで
通常、健康な大腸には、1.4~2.3kgの微生物が棲んでいます。
これらの微生物は、消化を助け、大便のかさを増し、からだに害を及ぼす可能性のある物質を取り去り、ビタミンK等の栄養素を作り出しています。
そして、その微生物の中には、カンジダ菌もいます。
大腸の中にいるカンジダ菌は、腸内に残って消化不良になっている腐敗物質を除去する働きを担っています。
カンジダ菌は本来無害であり、全ての人の体内にもともと備わっている菌です。
ところが、下記のような要因で、ときどき腸内微生物のバランスが崩れることがあります。
糖尿病にかかっているとき
胃酸がほとんど生成されないとき
食事内容が偏っているとき
特定の抗生物質を服用したときなど
腸内微生物のバランスが崩れると、腸内でカンジダ菌が増殖しはじめ、皮膚、口腔、膣などにカンジダ症が発症します。発症箇所は、個人の体調や状態により異なります。

カンジダが発症するケース
多くの女性が経験する病気で、性交渉が無くても自然発症します。「性カンジダ症」と呼ばれていることが多いですが、正しくは、「膣カンジダ症」「カンジダ膣炎」と呼びます。免疫力が低下すると、発症しやすい病気です。特に、疲労などによる抵抗力低下時やホルモンの影響が大きく、妊娠時、糖尿病者、ビタミンB欠乏者に多く発症します。
ホルモンバランスの関係で生理の前後にのみ一時的に症状が出る人もいるようです。抗生物質やステロイド剤を長期間大量に使用すると発症度が増加します。
この他、偏った食生活や不規則な生活により、カンジダ膣炎を発症しやすくなっている例もあり、現代では女性の約5人に1人がカンジダ膣炎を患っているというデータも出ています。性交渉で人に感染することから、被害が拡大しやすいことも、カンジダ膣炎が蔓延している理由の一つです。

カンジダの検査
一般的に、カンジダ膣炎の症状がみられたら、まずは医療機関にて検査を受けます。 または、インターネットで販売してあるカンジダ検査キッドを使用して、自宅で検査することも出来ます。医療機関での治療法は、医者によって異なりますが、外来による薬物療法を基本に、 症状によってはビタミン剤を処方されたり、抗真菌剤の内服薬を処方される場合もあります。抗真菌薬には副作用がみられる場合もあるので、担当医とよく相談しましょう。
医療機関を訪れることに抵抗がある人には、後者の自宅でできる性病検査キットを使用します。検査キットは、特定の機器で粘膜を採取し、郵送することで性病の有無を検査してもらうことができます。匿名での利用も可能なので、医療機関に行くのを躊躇して、検査ができずにいる人は利用できます。
人の膣内には、弱い雑菌を善玉菌の力で抑えて洗い流してしまう「自浄作用」があります。そのため、抵抗力をつければ、軽いカンジダ膣炎なら自然に治ってしまうこともあります。

男性と女性のカンジダ症
男性よりも女性の方が、デリケート部のカンジダ症にかかりやすいことが分かっています。デリケート部の構造が女性の方が蒸れやすいからです。また、男性の症状に比べて女性の症状の方が深刻だというデータも出てます。
いずれにせよ、症状には個人差があるので、カンジダ症が発症したらすみやかに対処する必要があります。

カンジダの予防策

蒸れないように気をつける
湿気の多い場所は、カンジダが発生しやすい場所です。できるだけ蒸れを防ぐようにします。
・下着は、綿100%の通気性の良いものを選んだり、厚手のデニムやガードルなど、通気性が悪くなるものは出来るだけ着用しない。
・おりものシートは、出来るだけ使用せず、ナプキンやタンポンは、こまめにかえる。

ウォシュレットは使わない
トイレに行く際に、ウォシュレットを使用するのを控えます。その他、お風呂でもデリケート部を石鹸で洗うことを避けます。良い菌を殺してしまうからです。

喫煙をしない
カンジダ膣炎を発症している間は、喫煙を控えます。喫煙を控えることで、身体本来の自己治癒力を高めることができます。

夜更かししない
夜は出来るだけ早く眠るようにします。眠っている間に、身体が体調を調整することが証明されています。

リラックスする時間を取る
リラックスすることで、カンジダ膣炎の症状は緩和されると報告されています。リラックスすることとカンジダの症状は、直接関係ないように思われますが、 女性が仕事や家事で、忙しい毎日を送ることは、精神的にも肉体的にも非常なストレスがかかっています。
男性と同じように女性が社会に出て働いている結果、女性ホルモンのバランスが崩れます。 女性ホルモンのバランスが崩れると、グリコーゲンも減少して、乳酸が作れなくなり、カンジダ菌が発生できる状態になります。リラックスすることで、女性らしい気持ちを取り戻し、女性ホルモンのバランスを調整することが出来ます。

患部をさわらないこと
女性のカンジダ膣炎、男性の性カンジダ症の場合は、患部をさわらないように気をつけます。とてもデリケートな場所だからです。たまらない患部の痒みや不快感を覚えることがありますが、直接患部を引っかくと、炎症をおこし、症状が悪化する場合があるため、出来るだけ控えなければなりません。
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