いよいよ本格的な冬キャンプシーズンが近づいてきました。





冬キャンプで重要なのは、当然、防寒対策ですが、私は着ぶくれするのが嫌なのと、装備が衣類で嵩張るのも嫌なので、山の経験を生かして非常にシンプルです。

参考になるかどうかは分かりませんが、私の装備を紹介してみます。


上半身は、厚手のメリノウールのアンダーウエアと目の詰まった厚手のメリノラムウールのセーターにTC素材のジャケット。

バージンウールのウォッチキャップ。

下半身は、厚手のメリノウールのアンダータイツとメリノウールのロングソックスにTC素材のパンツ。
焚火や薪ストーブで火を扱うのでウールとコットン素材のみでまとめています。

アウターは上下とも防風性と撥水性が有るので、豪雨でもない限り雨具が不要なので荷物も少なくて済みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







そして、寒気は地面からやってくるので、重要なのが足元。

動きやすさと、保温、防水、ハンモックや狭いテント内で楽なイージーオン/イージーオフ対応のサイドゴア仕様で、焚火でも安心なレザーブーツを選んでいます。

 

 

 





私の活動エリアでは、この装備で寒いと感じた事がありません。

ここに至るまでは、試行錯誤を重ねてきましたが、バックパックキャンプではこれがベストでした。





AUTOキャンプでは、アウターをオイルドコットンのコートとか、もっと自由に選べるのですけどね。



では、また次回。



 

 

 

 

 

最近、薪ストーブキャンプばかりしているヤツが何言ってるんだ!
と言われても仕方ないのですが(^^ゞ

今年は16回ハンモックキャンプしてきたので、たまにはテントでもいいでしょ。


実は、キャンプだけではなく、家でも通年ハンモックを使っています。
快適過ぎて今更ベッドには戻れませんよ。
よって、ハンモック以外で寝るのは、キャンプでテント泊した時だけだったりします。

 






ハンモックキャンプのベストシーズンって、やっぱり冬なんですよね。

 

 

 


何故かって?

焚火が気持ちいい。
虫がいないので邪魔なモスキートネットが要らない。
冬は重くなりがちな装備もコンパクトに収まる。
タープで上手く風を防げば、意外に寒くない。

そして、季節に関係なく、最高に気持ちよく眠れます。


但し、ハンモックキャンプは、どうしても避けて通れない2つのハードルがあります。

1)ハンモックが張れるサイトが必要。
  キャンプ場によっては禁止しているところもあるので事前確認が必須。
  最低でも直径15cm前後以上の頑丈な木が2本、4m前後の間隔で生えている事。
  注意:枯れ木やキノコの生えている木は倒れる可能性があるのでNG。
 ※ フリーサイトの場合、先行者によってサイトが使えないリスクの対策も必要。
 
2)セキュリティー対策
  ハンモックは「まる裸」なので、セキュリティーは無いに等しいので、
  安心できるキャンプ場を選ぶべき。  

このような、テントの様に張れるハンモックタープもありますが。。。

 

 

 



実際の運用について。

よく、ハンモックで寝ると腰が折れ曲がって痛くなるという話を聞くことがあるのですが
ほとんどの場合、設営の仕方を間違えて弛ませ過ぎている事が原因だと思います。
又、使うときのコツとしては、軸に対して少し斜めに寝るとフラットに寝ることが出来ます。

もう一つ、頭側を少し高めに設営すると良いという人も居るようですが、気持ちは分かりますが間違いです。
人間は、下半身よりも上半身が重いので重力には逆らえず、当然、低い方に下がっていきます。
ハンモックの生地は、概ね滑りがいいので朝起きると100%、頭が一番低い位置にずれ下がってしまっています。

ハンモックの生地は、薄く通気性が良いし、体に密着して圧力を分散してくれるので、気温の高い時は涼しくて気持ちいいのですが、概ね20℃を下回ると背中がスカスカと寒く感じ始めて安眠出来なくなります。
シュラフの中に入っていても、背面のロフトが全て潰れてしまうので保温性がなくなります。
高級なダウンシュラフほど顕著で、逆に、安いフェザーたっぷりの羽毛シュラフや、化繊の嵩張るシュラフの方がロフトが残るのでまだましだったりします。
オートキャンプなら化繊の封筒型シュラフで秋口程度までは対応できるかもしれません。


秋から梅雨くらいまでのハンモックでは、如何に背面を断熱するかが安眠のポイントになってきます。

ハンモックの断熱手段は主に3種類。
クローズドセルマットレス、エアマットレス、アンダーキルト。
ですが、マットレスはどれも非常に相性が悪いのでお勧めできません。
理由は、安定しない事。一度使ってみると分かります。

と言う事で、アンダーキルト一択です。

 

 


アンダーキルトの場合は、ハンモックとの間の空間が断熱層になるので生地自体のロフトはシュラフ程重要ではありません。
アンダーキルトにも、シュラフ同様、化繊とダウンがあり、性能は金額次第って感じです。


アンダーキルトを使う場合はシュラフは不要。

ハンモックとシュラフの相性も良くありません。
不安定なハンモックの上でシュラフに潜り込むのは結構面倒だし、前述のように背面の保温は無いに等しいので無駄が多いです。
アンダーキルトは、背面から側面にかけて体を覆うように保温してくれるので、上掛けがあれば十分。
夏用のダウンシュラフかダウンブランケットをトップキルトとして使うのがお勧めです。

私の場合は、9月下旬から梅雨明け頃までがキャンプシーズンなので、99%アンダーキルトが必要だったので、アンダーキルトとトップキルトが一体になったハンモックを使っています。

 

 

 

 

 

使用する時期によっては、このような選択肢もアリです。
 

 

 

 



最後に、虫が居る時期のハンモックでモスキートネットを使う場合、上面だけをカバーするものよりも、全体をカバーするタイプをお勧めします。

 

 

 


もしくは、ウールブランケット等の厚手の布をハンモックに敷くのもあり。

理由は、ハンモックの生地は非常に薄いので、ハンモックを貫通して刺される場合があります。
これは、実体験からの教訓です。

 

 

 




さて、次回キャンプはクリスマスかな。

もちろん、薪ストーブでHOTキャンプです(;^ω^)




では、また次回。


 

 

バックパックを55Lに替えてから使う機会がなくなっていたSAVOTTA HATKAというサブバックを復活させました。
 

 

 

 

 

 

 



元々は、30Lのバックパックでは、冬用シュラフが収まらなかったので、このサブパックに入れて背面に装着していたのですが、55Lのバックパックでは全て収まってしまうので使う機会がなくなってしまったので、勿体ないと思っていたところでした。

 
 



復活の機会は「バックパックの外に、裸で固定しているオイルランタンを何とかしたい」と考えた事。

 

オイルランタンは倒したりするとタンクに残っているオイルが漏れるし、壊れやすく扱いに気を遣うので、どうしてもバックパックの中にパッキングする事が出来ません。
仕方なく、外に固定しているのですが、それはそれで破損のリスクもあるし、倒してオイルがこぼれないように背負う直前に都度取り付けており、結構手間なので何とかできないかと思っていました。

 


 

バックパックにぶら下げると破損しそうだし、ブラブラと格好が悪いので、動かないように固定していました。




 

そこで、バックパックに外付け出来るオプションのサブバック(SAVOTTA HATOKA)を使っていないことを思い出し、これを利用する事にしました。
オイルランタンを専用のケースに入れてサブバックに収納します。

 

 

 



荷物の出し入れ等でバックパックを倒すときには、バックルで固定されているサブバックを外しておけばランタンのオイルがこぼれることもありません。

 

 


ついでにバックパックのサイドポケットを取り外してサブバックに収納したのでスリムになりました。

HATOKAには、長物のテントポールや巻き煙突も収まるので、スッキリです。

何回か使ってみましたが、使い勝手が良くて正解でした。

 

 

 

では、また次回。

 



 

今回は、本格的な冬の前に、ハンモックでキャンプ!
と、思っていましたが。。。

暖かい薪ストーブの誘惑に勝てませんでした(^^ゞ

と言う事で、今回もPOMOLY「Dune Solo」を持ち込みました。



このテント、ワイルドさは微塵も無いけど、快適なので病みつきになりそうです。


但し、平均風速5mを超えるような状況が予想される時や場所では、このテントでは強度的に薪ストーブが破損する不安があるので、強風でも揺れないトンネルタイプか、ティピータイプを使う事になるでしょう。

薪ストーブメーカーのPOMOLYのHPには、使用上の注意として下記コメントが掲載されています。

「ご注意ください: ストーブは、燃焼中にガイラインで固定する必要があります。煙突が固定されていない場合、煙突が左右に揺れ、ストーブの天板が連続的に上下し、最終的には変形してしまいました。」

では、煙突は、ガイラインで固定すれば揺れない?
いえいえ、煙突は、テントの生地を貫通しているので、テントが揺れると当然揺れます。
これ、結構見落とされていそうです。

仮に、煙突はガイラインで固定し、ストーブはペグダウンして固定していた場合、テントが風に押された応力が煙突とストーブにかかってきます。

そうなった場合どうなるかは火を見るより明らかです。
巻き煙突なら折れるし、パイプ煙突ならストーブが破損します。
ストーブを固定していなかったら、ストーブが倒れて更に危険な状態になりかねません。

 


ティピータイプは構造上、曲がらないポールを中心に三角形の集合体なので変形しにくいのですが、生地の面積が大きいと生地自体が変形するので、補強は必要です。トンネルテント(POMOLY Openvista 2)はガイロープでフレームを適切に補強すると押しても引いても動かないほど強固になります。
ドームテントは、フレームのデザインによって変わってくるので注意が必要です。
※「耐風強度」ではなく、揺れるか揺れないかが重要。



今回は少し風が強めですが、この程度ならこのテントでも問題は無いので半籠りスタイルでホカホカキャンプです。



エアマットにゴロンと横になっていつものように昼寝。



目が覚めたところで、気温も下がってきたので薪ストーブに火を入れてホカホカタイム。

外気温は5℃位ですが、フルオープン状態でも幕内は20℃。


薪ストーブでフォカッチャを焼いてみました。
キャンプ用にアレンジしてみたのですが。。。

現地で生地から作るには時間が足りないので、出かける朝からチタンクッカーで生地を2次発酵まで終わらせてそのまま持ってきました。
焼く前に生地を整えて、朝摘みのローズマリーと岩塩とオリーブオイルを散らしてクッカーで焼いていきます。




仕上げは、ストーブの下で天火で焼き上げて、見た目旨そうに焼きあがったのですが・・・。


予想はしていたのですが、見事に底面がクッカーにこびりついてしまいました(/ω\)
次回は手抜きせずに、クッキングシートを使う事にします。


メインは、アラビアータにモッツアレラをトッピングした大人のワンパンパスタ。




材料は、フリッジ、モッツアレラ、ニンニク、唐辛子、トマトピューレ、野菜ブロード、オリーブオイル。
ワンパンで仕上げるので、野菜ブロードでパスタに下味をつけながら茹で上がる手前にトマトピューレ、唐辛子、ニンニク、オリーブオイルを絡めて、最後にモッツアレラで完成。

ピリッと辛いトマトソースにモッツアレラがよく合います。











翌朝は、氷点下2℃。




9時ころまでゴロゴロして撤収。
薪ストーブは、人を怠けものにします。。。。






では、また次回。


 

 

 
 

 

 

以前に効果検証のために試作した、Picogrill 398用の遮熱板を改良して完成形にアップデートました。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

試作版を実際に使ってみると、遮熱効果は抜群でしたが、土台になる五徳と遮熱板のセパレートでは、使い勝手が悪かったので土台を廃止して遮熱板を吊り下げ式に改良しました。

 

 
 

 
 

 
 

 

材料は、高さ290mm格安アルミウインドシールド、0.9mmステンレスワイヤー。
必要工具は、ラジオペンチ(プライヤー)、ニッパー、スケール。

これだけで、誰でも簡単に作れます。

セットアップが簡単で軽量コンパクト、シンプルですが、抜群の遮熱効果です!

と自画自賛してみる。


Picogrill 398と焚火シートだけでは、どうしても地面の温度が高くなってしまい、長時間の使用では下草に影響が出てしまうため、アルミの熱反射シートとの併用が好ましいのですが、反射シートの耐熱温度を超えた状態での使用が懸念される問題が残っていました.

 


そこで、今回遮熱板を作ったのですが、これであれば、反射シート無しでも全く地面温度が上がらない事が検証出来ました。
遮熱板の下に手を置いても、暖かくもなりませんでした。

遮熱板が装備されているPicogrill 680よりも遮熱効果が高くなってしまいましたわ。。。

 

 


これで私が所持している、低床タイプを除く焚火台とウッドストーブすべてが地面保護対策品になりました。
 

 

 

 

夏あたりから動いてきた事が、迷走しつつも一区切りついた感じです。
思わぬヒントから、お気に入りのPicogrill 398が安心して使えるようにようになったのはラッキーでした。



では、また次回。