インクレディブル・ファミリー
<あらすじ>
悪と戦い、人々を守ってきたヒーローたち。だが、その驚異的なパワーに非難の声が高まり、彼らはその活動を禁じられていた------。
そんなある日、かつてヒーロー界のスターだったボブとその家族のもとに、復活をかけたミッションが舞い込む。だがミッションを任されたのは――なんと妻のヘレンだった!留守を預かることになった伝説の元ヒーロー、ボブは、慣れない家事・育児に悪戦苦闘。しかも、赤ちゃんジャック・ジャックの驚きのスーパーパワーが覚醒し・・・。
一方、ミッション遂行中のヘレンは“ある事件”と遭遇する。そこには、全世界を恐怖に陥れる陰謀が!ヘレンの身にも危険が迫る!果たして、ボブたちヒーロー家族と世界の運命は!?
本作は、『Mr.インクレディブル』(04)で世界中を魅了した、ボブたちヒーロー家族に再会できる作品でもある。監督は、『Mr.インクレディブル』をアカデミー賞2部門(長編アニメーション映画賞、音響編集賞)受賞に導き、『ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(11)など実写アクションにも手腕を振るうブラッド・バード。
笑いと驚きに満ちた、一家団結アドベンチャー『インクレディブル・ファミリー』。この家族が、スカッと楽しい夏を連れてくる!
夏休み映画シリーズ。
今回は話題のディズニー映画の「インクレディブル・ファミリー」を観ました。
前作の「Mr.インクレディブル」から14年ぶりの続編。
前作もとても面白かったですが、今回もまた小さな子供から大人まで楽しめる素晴らしい映画でした。
とはいえ、さすがはディズニー映画だけあって、ファミリー向けのようで深いところでのメッセージ性は、世の中の裏側を如実に表現しています。
物語の世界では、あまりにものパワーに法律によって規制、封印されたヒーローという存在。
そのヒーローの法改正、復活が大きなテーマとなっている本作ですが、これはヒーローという言葉を“大麻(ヘンプ)”という言葉に置き換えられるほど、今起こっている世界的な大麻開放運動の流れとリンクするものを感じます。
ヒラリーやオバマを彷彿とさせるようなキャラクター設計。
出だしから八芒星(ベツレヘムの星)が登場して、物語の途中にもはっきり八芒星がシンボルとして描かれていることから、キリスト教系のコンセプトが強く盛り込まれているように思えます。
物語で大事な役割を果たす大手通信会社のロゴもまた、十字が使われていたりと、シンボルにも何か意図やメッセージを感じます。
テレビ画面を通したメディア洗脳が今回の大きな悪のテーマ。
これもまた、今のメディア洗脳の世界をストレートに表現しています。
そして、何と言ってもインパクトが大きいのは、赤ちゃんのニューヒーロー。
ヒーロー家族の末っ子の赤ちゃん「ジャック・ジャック」は、他のヒーロー家族が持っている特殊能力を凌駕するほど、圧倒的なパワーの持ち主。
その潜在能力は未知数であり、これもまた、現在生まれてきている“新人類”とも呼べる子供達のことを象徴しているように思えます。
ちなみに、2018年8月8日はライオンゲートで新しい次元の扉が開いたと言われていましたが、この8月8日のライオンゲート以降にお腹の中に宿った胎児は、来年5月以降に生まれる予定であり、平成の次の新元号生まれのニューベイビーとなります。
おそらく昭和は生まれとはもちろん、平成生まれともまた違う新人類がこれから次々に生まれてくることでしょう。
1人でもカップルでも家族でも楽しめるインクレディブル・ファミリー。
超人家族の物語ですが、これは誰もが本来持っている超能力や潜在能力の目覚めとも関係していると思います。
夏休みの映画にオススメです。