気象庁も予期しない火山の噴火が起こりました。
2018年1月23日の一二三の日、群馬県の「草津白根山」が突如として噴火し、死傷者を出す大きな災害へと発展しました。
この草津白根山については、今から5年前の記事にて少し触れていましたが、フォッサマグナ東端のエリアは火山が密集しており、この草津白根山も含めて注意が必要と伝えていました。
2013年02月27日「栃木の地震について」(過去記事より)
草津白根山や日光白根山、それに浅間山に赤城山など、これらで噴火があると雪解けの水が麓の集落などに流れ込む場合もあるので、火山の直接的な被害そのものだけでなく、そういった二次災害などにも警戒をする必要があります。
また、上記の図の下部にある「箱根山」も、今はもっとも警戒すべき火山の1つです。
ニュースでも報道されているのでご存知かと思いますが、箱根山では現在群発地震が続いており、1月中旬から2月中旬までの1ヶ月間で1300回以上も地震が発生しています。また約12年ぶりの山体膨張の地殻変動も正式に確認されています。
箱根山は富士山と繋がっており、ここに異変が出ていることは富士山にも異変が出ており、事実、最近の富士山は山頂付近に近い部分で猛烈な水蒸気を発生しております。つまりマグマが高い位置にまでやって来ている可能性があるということです。
ただ、富士山を監視している機関によると、遅くとも噴火の1ヶ月以上前には予兆がわかるようであり、最近そこに確認した段階では、まだまだ大丈夫という見解だったので、富士山はしばらくは大丈夫だと思います。
しかし、富士山に異変が起こっているということは、これは富士山の真下にある大陸プレートのせめぎ合いが限界を迎えていることを意味し、この最後のせめぎ合いの過程においては、プレート型の地震が沿岸部で発生する可能性も十分にあります。
もしくは、関東圏のマグマが動いているとなると、富士山から首都圏方面に向けて存在している断層が動き出す可能性もあり、その場合は関東各地で大きな地震が頻発する可能性もあります。(転載終了)
すでに多くの人々が伝えているように、この草津白根山の噴火は、広くは環太平洋火山帯が活発化している流れであり、日本だけで見ても富士火山帯が大きく動いている証拠であると思います。
草津白根山の噴火は、単発的な出来事ではなく、地下ではすべてつながっているので、今後も全国各地、特に関東近郊の関係性の深い山は、噴火に要注意です。
いきなり富士山の噴火もなきにしもあらずですが、基本的には今回の草津白根山に限らず、より富士山の噴火前兆となるのは、草津白根山の真下にある浅間山の噴火であり、また箱根エリアにも噴火活動が迫ってくると、いよいよ富士山の噴火は秒読みという段階に入ります。
富士山の噴火ともなれば、2020年の東京オリンピックどころではなく、もし噴火するのであれば、東京オリンピックよりも以前に起こるかもしれないという見解が多いので、今年から来年頃は要注意かもしれません。
ちなみに今回噴火した草津白根山は、今年1月5日に同時発生した茨城の地震と富山の地震を結んだライン上にも極めて近く、中心にも近いエリアです。
あの不可解な地震と今回の噴火も、まったく関係がないものとは言い切れないかもしれません。
一方でまた、今年に入って海外も大きく自然は動いております。
フィリピンのルソン島にあるマヨン山が大規模な噴火を起こしました。
1/22【火山】フィリピン ルソン島マヨン山が噴火 警戒レベル4へ
「ルソン富士」と呼ばれる、フィリピンの富士山として有名なマヨン山の噴火。
日本もまた、いつ富士山が同じような状況になってもおかしくはありません。
1/9 カムチャツカ2大火山があいついで爆発!シベルチ山から噴煙1万5000m
カムチャツカでも、今年に入って2つの火山が噴火しております。
昨晩、アラスカ沖でM7.9の大規模地震も発生しており、これで1月に入ってM7を超える世界の地震も3つ目となります。
とはいえ、毎年1月は太陽が接近したり、天体の配置からも大きな地震が発生しやすいタイミング。
M7を超える地震が続くことも珍しくはありませんが、これ以上続くとなると、ちょっと警戒が必要かと思います。
自然災害も大きく動くと言われる2018年も始まったばかり。備えあれば憂いなし。
防災準備と防災意識をちょっと高めに持っておくことも大切ですね。