発生時刻:2013年9月4日 9時18分頃
震源地 :鳥島近海
最大震度:震度4
位置 :緯度 北緯 29.8度
経度 :東経 139.0度
震源 :マグニチュード M6.9
深さ :約400km
本日の午前に、東日本全域を揺るがすような中規模の地震が発生しました。ここ山梨県(北杜市)でもちょっと気持ちの悪い揺れを感じましたが、すぐに震源地を確認すると、これは通称「鳥島近海地震」と呼ばれる地震であることが分かりました。
鳥島近海地震(Wiki)
鳥島近海地震(とりしまきんかいじしん)とは、日本の東京都八丈支庁に位置する鳥島の近海で発生する地震を称していうものである。鳥島近海や小笠原諸島西方沖、東海道南方沖などの海域ではしばしば深さ350kmから500km前後の深発地震が発生するほか、鳥島近海の浅い場所で発生する地震ではマグニチュード6未満でも津波を発生させることがある。
これらはマグマの貫入によって生じる火山性の地震であり、火道の体積変化が生じるため規模の割りに津波が生じやすいメカニズムであるという。一方、深発地震では、震央より離れた場所で最大震度を記録する異常震域現象を伴う事が多い。(転載終了)
一般的な地震は、震源の深さが60km未満であるのに対して、鳥島近海地震は今回の“400km”というように通常の10倍近い非常に深い震源地であるのが特徴的で、また震源地付近よりも震源地から遠く離れた地域が激しく揺れたりもします。
※北米プレートの上が揺れる
鳥島近海地震は、プレートの地図上では“フィリピン海プレート”上での地震となりますが、フィリピン海プレートは厚さが僅か30kmほどしかないと言われているので、今回の震源の深さを考えると、実際はその下に潜り込んでいる“太平洋プレート”が重なったエリアが震源地だったと思われます。
ただし、地下深くで複雑に交差しているプレートのせめぎ合いの中で、最終的に揺れたのは、東日本が丸々乗っている“北米プレート”の地域であり、どうも地下深くのマントル付近で何か異変が生じているように思えます。
発生時刻: 2010年11月30日 12時25分頃
震源地 :小笠原諸島西方沖
位置 :緯度 北緯28.4度
経度 :東経139.7度
震源 :マグニチュード M6.9
深さ :約480km
発生時刻:2012年1月1日 14時28分
震源地 :鳥島近海
位置 :緯度 北緯31.4度
経度 :東経138.6度
震源 :マグニチュード M7.0
深さ :約370km
発生時刻:2013年4月21日 12時22分頃
震源地 :鳥島近海
位置 :緯度 北緯 29.9度
経度 :東経 139.6度
震源 :マグニチュード M6.7
深さ :約450km
この鳥島近海地震は、そもそも数年に1度の発生頻度の低い非常に珍しい地震なのですが、東日本大震災の3ヶ月ほど前の2010年11月30日に発生してから、次は1年1ヶ月後の昨年2012年1月1日の元旦に発生、その後は、1年3ヶ月後の今年2013年の4月21日に発生するなど、おおよそ1年に1度のペースで発生していました。それなのに、本日は前回から5ヶ月未満での今年2度目となる短期間の発生となっています。
段々と発生する頻度が高くなっているように思えますが、こういったマントル付近の火山性地震が活発化してくると、やはりプレート型の大地震を警戒するのは当然ながら、さらに、次の影響として伊豆諸島などの火山列島が活発化してくると、この行方は最終的には「富士山の噴火」へと繋がります。
※伊豆七島(大島・利島・新島・神津島・三宅島・御蔵島・八丈島)
※大島三原山が噴火は大地震や大噴火の前兆
特に“大島三原山”が噴火すると、これはプレート型の大地震などの前兆現象とも言われているので、このエリアまで大きな変化が出て来た際には、かなり注意が必要となると思います。
逆にいえば、富士山の噴火へのシナリオまでは、まだまだ前兆現象が数多くあるので、そういった意味では、まだ安心できる時期だと思いますが、それでも富士山麓の河口湖の水位は低下したまま陸地の一部がむき出しになっている状態は続いていますし、今回の鳥島近海地震の頻度が高まっていることも考えると、着実に噴火のタイミングは迫ってきているとも思います。
※2013年9月のシャク暦
そんな最中、最近は竜巻やら豪雨やらと、日本列島も“異常気象”と呼ばれる現象が多発しており、地球全体も猛暑やら何やら変な雰囲気になっていますので、ここで地球のバイオリズムがわかる、9月の宇宙カレンダーの「シャク暦」を確認しておきたいと思います。
どうやら今月の宇宙の動きからすると、前半は9月13日頃まで地球の活動も活発化しているようであり、引き続き地震や噴火、気象も大荒れといった感じになりそうです。特に13日頃なんかは、地震なども一発中規模のものが新たに発生しそうです。
ただし、後半からはトリガー日となる日も少なく、気象もだいぶ落ち着いてくるように思えます。
とはいえ、地震や台風、豪雨などに限らず、今はいつ何が起きてもおかしくはない時期でもありますので、このカレンダーはあくまでも参考程度に普段から防災意識をもって活動するのが良いと思います。