稲刈り体験初日 | 天下泰平

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〜 滝沢泰平 公式ブログ 〜

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※初日は1反ちょっとの田んぼの稲刈り

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※男性陣はバインダー(稲刈り機)の使い方も教えてもらいました

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※7名の参加者のおかげもあり無事にはざ掛けまで終了

 本日は稲刈り体験の初日であり、首都圏より7名の参加者が集って、とても楽しい1日を一緒に過ごすことができました。やはり、人数が多いと農作業は本当に「楽楽(楽だし楽しい)」です。

自然と個々が自分の出来る範囲のことを役割分担しながら協力し合い、初めて会う人同士でもいつの間にか仲良くなれるのが、この農業における共同作業の不思議で素晴らしい点です。

冗談抜きで、これを応用すれば「農業コンパ」でカップルが続出するのは間違いない予感がするので、来年こそは本気で「農業コンパ」を実現したいと思います。

でもカップルでなくとも、同じような価値観を持っている人達が多いから、気の合う仲間を増やすには農作業はもってこいですね。

また、農作業に限らず、この10名前後で集まると一人ひとりと濃い話ができて面白いので、今後も読者の皆さんと少数で定期的に集まって一緒にお話などをできる機会を作っていきたいと思います。河口湖でなくとも、人数さえ集まれば首都圏でも地方でもやっていきたいと思います。

今日も収穫作業後の懇親会というか雑談会の中で少しお話をさせて頂きましたが、何ごとも1人ではできないことや時間を要することがあっても、2人、3人と仲間がいるだけで全然様子は変わってきます。

皆が自分が得意なことや好きなことを持ち寄って助け合えば、そこではお金が必要なくとも共存して楽しく生きていけると思います。

今は役割としてブログなどを通して1対多数で一方的に情報の提供をやっていますが、これはあくまでも意識転換の1つのきっかけを与えさせて頂く程度であり、大事なのは次のステップで、同じ価値観を持った仲間が集い、そしてリアルの世界で皆が繋がっていくことを期待しています。

良くも悪くも、これから先に日本人、地球人には試練がいくつも待ち受けており、それを乗り越えるためには1人ひとりの意識の進化ももちろんですが、やはり皆が助け合って協力していく必要があります。

これが変に団体化、組織化してしまうと怪しい宗教団体のようになってしまうので、そこはかなり緩い形のネットワークとして皆さんが繋がって頂けたらと思います。コミュティというカテゴリーに入るのかわかりませんが、まずはそのリアルな舞台としては山梨という地を生かし、河口湖を含めて、まずは山梨県内全体で大きなうねりを作り上げていくことを考えています。

まぁ、以前から伝えていることなので、今に始まったことではありませんが、少しずつ移住者や仲間も増えてきており、徐々に新しい何かを始めることができそうな基礎はできつつあります。

ただ、少なくとも自分はコミュニティどころか、新しい国、新しい文明をつくりあげることを前提としているので、まだまだスタートラインにも立っていません。でも、もう間もなくスタートラインに立つ本番が近づいているようにも感じます。

…といっても、別に首都圏や日本が壊滅するような有事が起こるとかではないですよ。あくまでも、それより先に一定の人々の意識の進化や魂の目覚めが加速しており、新しい時代を作り上げていく叡智の魂を持った人達が一気に集結してきているのを日々実感しているからです。

もう、そういった魂を持った人々を旧時代、旧システムに縛り付けておくのも限界が来ており、これ以上時間を要してしまうと、逆にこの魂達が壊れてしまいます。自分がエラそうなことを云える立場でもないですが、本当に諸先輩方の中には長年苦労されて生きづらい日々を送ってきた人達が多いかと思います。お世辞でもなく、よくぞ今の今まで耐えて来られましたね、と心から感心します。

2013年以降は、いよいよそういった魂を持った人々が解放されて本領発揮をする時代がやってくると思いますので、是非とも大暴れをして欲しいです。その代わり、散々苦しめてきた旧時代は崩壊していくので、現実世界は大混乱になってくると思いますが…まぁ、消えるもの、離れるもの、失うものには執着を持たずに流れに身を任せるのが一番ですね。

また、その壊れいく中の1つに現代の日本の農業があり、またその先には食があるかと思います。

この辺の話は、しつこいようですが、今月号の「ザ・フナイ」でたっぷりと書きました。すでに食の安全性などを考えると色々な意味で食料危機ではありますが、来年以降はますますと本物と偽物、もっと言ってしまえば次の時代に残るものと残らないものの二極化がはっきりしてくると思いますので、農業や食料に関わる問題もより表面化してくるかと思います。

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食料自給率100%の日本を目指して
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1.奪われた日本人の食
「自らの食料を生産することのできない国民は奴隷である」とキューバ革命の祖であるホセ・マルティは言いました。これは、自ら食するものを生産しない国民は、必ず他国に依存することになるという意味です。
日本の食料自給率(カロリーベース)は、江戸時代まではほぼ100%であり、戦前までも90%近くの水準を保っていたようです。しかし、戦後から急速に自給率の低下が進み、1990年代には50%を下回り、この20年間でさらに10%以上も低下して現在はついに39%という先進国ではダントツの低水準にまで陥っています(後ページの図1・2参照)。
都道府県別にみても、日本の食糧庫である北海道や東北の一部の地域を除けば、ほとんどの地域の食料自給率は100%未満であり、人口が過密する東京に至っては僅か1%しか自給率がありません(後ページの図3参照)。もっともカロリーベースの食料自給率というのは、野菜などのカロリーがほぼ0に近い農産物はいくら生産しても自給率に含まれにくいため、日本のような狭い領土で穀物よりも野菜を多く生産する国にとって、この算出方法では自給率が低くなるのは当然ではあります(…続きは本誌をご覧ください)

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※現在はついに39%という先進国ではダントツの低水準の自給率

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※人口が過密する東京に至っては僅か1%しか自給率がない

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※農業就業人口は毎年激減しており、反対に農業従事者の平均年齢は年々高まっている

これから先に何も起こらなくとも、また何か1つでも大きな出来事が世界のどこかであっただけでも、間違いなく日本は食料危機に陥ります。

天災に日々恐怖を感じている人もいれば、普段の仕事の中で「いつ職を失うかわからない」などと怯えている人も多くいますが、本気で食料危機について恐怖を感じている人は一体どれほどいるのでしょうか。

もちろん、今の時点で恐怖を感じる必要は一切ないのですが、ちょっと想像すれば如何に自分達が置かれている今の環境がギリギリの状況であるかが分かり、普通の感性を持っていれば、誰でもその危険性に気づくかと思います。

でも、すべてが始まってしまってから気づいても、その時点からでは恐怖や絶望の感情しか生まれないわけであり、今の段階であれば、対策はいくらでも立てることができます。

日本国民のほとんどの人がこれからやってくる食料危機に気づき、そして今から動き出せば大難を小難、無難にできますが、どうもそう簡単にはいきそうもないので、まずは気づいた人達が行動に移して、その時が来たら気づかなかった人々をサポートするようにするしかありません。

ただ、サポートできるほどの余力があれば良いのですが、あまりにこの両者(サポートできる人とできない人)の数に開きがあると、サポートできる人々は我が身を守ることで精一杯になって残った人々はパニックへと陥ってしまいます。

限られた時間の中で、どれだけ気づいて行動できる人が増えるか…食料問題に限らず、あらゆる面においてこの辺が日本の今後の大きな分かれ道にもなりそうです。