田植えと戸邊秀治さん | 天下泰平

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〜 滝沢泰平 公式ブログ 〜

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【戸邊 秀治さん (59歳) 十日町市松之山】
10年前にDASH村に憧れて、茨城県から十日町に引っ越し農業を始める。
機械を一切使わず、手作業で行うというこだわりを持つ。
現在、日本一高いお米。(1kg=約3000円)

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【不耕起栽培】
冬の間いっさい田んぼを耕さず、常に水を張った状態にしておく。
土の中の生物が活発になるので、除草剤や肥料が必要なくなり、肥沃な土になる。
常に水を張っているので、耕さなくても土が柔らかい。

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【田植え】
昨年、植えた株の間に線を引き今年の苗を植える。
1cmでもズレると来年以降、支障を来すため、ロープを張り、そこを基点にお手製の田植え定規を使い田植え場所を決める。
苗の背丈が低いうちに田植えを行う。戸邊さん曰く、こうする事で活着がよくなり、分けつを促し、実の付きも上がる。(「明雄さんのにっぽん農業ノート」より転載)

 昨日は、富士河口湖農園主催の「田んぼ塾」で田植えをやりました。スペシャルゲストとして、昨年にテレビ番組の『ザ!鉄腕!DASH!!』の人気コーナー「DASH村」に登場した、現在日本一高いお米を生産する新潟の戸邊 秀治さんにお越し頂きました。

戸邊さんについては、過去の記事でもご紹介しました。30歳で脱サラして、苦労に苦労を重ねて日本一のお米生産者になった方です。

第二回「河口湖自然耕塾」

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※お手製の田植え定規で瞬く間に田んぼに田植えの線をひく戸邊さん

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※とても手作業でひいた線とは思えないほどキレイ

 それにしても、噂の「お手製の田植え定規」による田植えの線引きは、本当に見事でした。今年に60歳になるという戸邊さんですが、足腰の安定感は、まるでプロ野球選手のようであり、誰よりも元気よく動いてました。

もともとレスリングをやっていたこともあり、かなり体育会系である戸邊さんは、農業の仕事の仕方にもスポーツ感覚を取り入れています。

農作業でも「30分一本勝負」といったように、とにかく時間を圧縮してダラダラ仕事をしないことを心がけているようです。普通であれば半日かかるような仕事も、朝に1時間半、夕方にも1時間半だけ集中して取り組み、なるべく短時間の間に一気に作業をやるようにしているようです。

これは、農作業だけでなく、家事にしろオフィスワークにしろ同じだと思います。学校の授業でも午前中くらいまでしか充電が持たなかった自分は、会社に行っても8時間や10時間(多い人はもっとかと思いますが…)、とにかく毎日そこまで仕事をやる必要があるのか疑問には思っていました。

これは何も働きたくないと言っているのではなく、本当に自分にとっても会社にとっても必要なコアな時間は、そこまで必要ないだろうという意味です。少なくとも1日の3分の1くらい労働時間を減らしても同じパフォーマンスを発揮できる計算はありました。過去の栄光ではありますが、現に自分は、営業時代の成績はトップでありながら、残業時間は最も少なかった(ほぼ0)ので全社員のMVPとして表彰されたこともあります。実際はもっと労働時間や勤務日数を減らしても、ほぼ成績は変わらない計算でありました。

なので、工場などの生産ラインのある企業は別ですが、恐らく全社員の労働時間を今の3分の1に減らしたところで、利益も3分の1になる会社はほとんどないように思えます。これはまだまだ自分にも言えることですが、それだけ今の世の中の働き方には、自分では気づかない無駄が多いのも事実だと思います。

だから今の日本の多くの企業も、この時間を圧縮させる方法をうまく導入すれば、企業が農業を事業の中に取り入れることができるようになると思います。それも現業の利益が変わらずか、むしろ上昇する効果もあって…。


まぁ、それはさておき、内容は体育会系であっても、戸邊さんの頭は完全に理系のような優れた頭脳を持っているように感じました。すべて良い意味で合理化をするようま計算を頭でしており、だからこそすべて手作業にこだわった自然農業を長年実践出来ているのだと思います。

何せ一町(約3000坪)もの田んぼを、機械は一切なしで、すべて家族だけで手作業でやっているのですから…。

若い頃から「このままでは地球環境は壊滅する」と思っていた戸邊さんは、日本の高度成長期、バブルといった時代の波に飲み込まれず、かなり昔から環境問題やエネルギー問題、そして食料問題にも関心を強く持っており、「やがて化石燃料が使えなくなる時代が来る」ということを見据えて何十年も前から一般の人々とは違ったレールで人生を歩んできています。

今でこそ日本一高いお米の生産者として有名ですが、それはあくまでも表の顔であり、その裏では、やがて来る日本や世界の危機を直感的に理解した備えを長年淡々とやってきたように思えます。

そんな戸邊さんは、食料自給が一流のように思えますが、本人も「食料よりエネルギーの自給の方が大事だよ」と仰っていたように、エネルギー分野での自給もかなり綿密に考えて実践しているようです。

来月の上旬には戸邊さんの家に一泊二日のお泊まり研修もあるので、そこでエネルギーのことを含めた自給自足の実践的な現場を取材できると思いますので、それはまた後日報告致します。

ちなみに昨日の松原照子さんの「世見」では、金融危機や食料危機に関する情報が出てきています。
やはり、今年は世界経済や通貨関係に大きなショックが起こりそうです。そして、お金のバランスが崩れると、やがて食料問題やエネルギー問題にまで事態は大きく発展してきます。

とにかく、日本人は自給自足、そして自立して自己責任で生きる準備を早急に進める必要があると思います。今までは、半農半Xの「農」の作り方を中心にお伝えしてきましたが、6月以降は「X」の作り方なども、より具体的に伝えていけたらと思います。

世 見(幸福への近道より)
世界通貨体制
<2012.5.27>
「新しい世界銀行が誕生する」
このような事を不思議な世界の方に教えられると、私でも世界経済に大きな波がやって来る気持ちになります。

「金・ドル交換停止」
これは意味が分からない。ニクソンショック。
分からないけど続けます。
「ドル覇権の終わりのシナリオ」ですって。
分からないなりに凄く大変な出来事のお話しのようです。

変動相場制移行。書けたはいいけど、これって何だが本音です。
G5、G7、サミット会議。やっと少しわかる事が出て来ました。
でも、G8と書きたくなったので書いておきます。

これからの十年の間に、食料品が世界通貨体制で最も重要になると、不思議な世界の方は言われていて、新世界通貨体制に向けて今、大きく動き始めていると云うのです。

もしかすると、その引き金はリーマンショックの様な大恐慌ではなく、世界中に大災害が相次いで起き、石油や天然ガス、レアメタル、非鉄金属。もう思い付きませんが、人々の命の糧である食料が、世界の通貨に大きな影響を与え、今迄とは異なる大きな動きがやって来ると、私には聞こえました。

我国の食糧自給率は低く、輸入頼りにしている現状を見ますと、心配だらけです。過去の歴史を教わると、金と云うのは人を動かし、国際通貨体制にこの金は幾度となく登場して来ました。

最後に、ブレトン・ウッズ会議でIMF体制が出来たとか聞こえたのですが、「ロックフェラー石油ドル体制」に大問題発生ですって。

今日も分からずに書いたので、理解出来ない人はごめんなさい。(転載終了)