食糧危機に備えて出来ることを | 天下泰平

天下泰平

〜 滝沢泰平 公式ブログ 〜

IMG_1318
※今朝の富士山の様子

 さて、ようやく春めいた陽気となってきたこともあり、いよいよ農作業も本格化してきます。
今週末には、第二回目となる「田んぼ塾」が開催されますので、田んぼに関しては、またそちらで詳細をお伝えできればと思います。

今回は、もう一つの農作業、畑について。

先日に山梨県の白州で自然農法の畑をやっている方に河口湖までお越し頂き、畑初心者である我々に色々とご教授頂きました。

というのも白州(小淵沢方面も含む)と河口湖は標高も気候も似ていることもあるので、色々とアドバイス出来ることが多いようです。

実践部分は、4月に入ってからその方が今度は河口湖の隣の笛吹市に農地を移すので、そこで研修を含めて教わる予定ですが、今回はお互いの自己紹介から畑に関する簡単な知識などを色々と教えてもらいました。

日本人の主食である「お米」が出来る田んぼは、これから先の日本においては大変重要な存在であるのは間違いありませんが、話を聞いているいると、畑も田んぼに負けないほど重要な存在であることが良くわかりました。

特に収量において、一般的に田んぼが一反(300坪)で7人家族分(一年)のお米が収穫できるのに比べて、畑は一反で最大30家族分(一年)の野菜を収穫することも可能であるとのことです。

近い将来、様々な要因によって世界、および日本においても「食料危機」がやってくるものと思われるので、畑のこの生産力は緊急時に強い味方になりそうです。

現在の飽食の時代において、果たして「食料危機」が本当にやってくるか疑問に思うかもしれませんが、この「食料危機」には2つの意味があります。

1つは、世界経済崩壊などによるハイパーインフレや石油危機等の影響で輸入ができなくどころか、国内でも生産活動すら出来なくなり、結果的にスーパーや食卓にまったく食料がなくなる一般的な「食料危機」です。もう1つは、食べるものがあるにも関わらず何かしらの理由において食べることが出来ないイレギュラーな「食料危機」です。

後者の場合は、更なる放射能汚染やTPPによる遺伝子組み換え作物の普及などが考えられますが、今の世の中の現状を見ていると上記両方が一度に襲ってくる場合もありえます。

特に現在は、一見円高も落ち着き、株価も上昇してヨーロッパの経済危機もどこに行ってしまったかのように景気が好転して見えますが、実体経済はまったく改善しておらず、ヨーロッパの各国も国家破綻を誤摩化して先延ばしにしているだけです。

このままだと、天災等が起こらなくとも、この夏までにリーマンショックを超える大きな金融波乱が起こる可能性は、十分にありえます。仮に夏までに起こらずとも、地震と同じで先延ばしにすればするほど影響力の規模が大きくなるので、夏を過ぎても幻の経済が続いているようであれば、より一層強烈な大波乱を覚悟する必要もあるかもしれません。

次の金融危機は、過去の金融危機とは別次元のものであり、恐らく「今のまま」の経済が再び復活することはないほどのインパクトになると思います。

世界中の国が破綻するかどうかの瀬戸際の危機となるわけであり、その中において一般国民は就職だの転職だの仕事云々を言ってられる状況ではなく、場合によっては生きるか死ぬかのサバイバル生活へと追い込まれる可能性もあります。

その辺のことは、以前の記事でも少しお伝えしましたので以下に転載しておきます。

「気づいた人達」がリーダーとなって
000
※先進国最低水準の日本の食料自給率

最近は天変地異の不安も多いですが、誰もがわかるように近い将来に世界経済が崩壊する時が刻々と迫ってきています。

一見、世の中が不況になって「仕事」がなくなり、そして「お金」がなくなることを不安に思う方が多いですが、今度襲ってくる世界的な経済クラッシュが人々から奪うものは「仕事」「お金」といった目に見えない存在ではなく、「衣食住」などの生きるための現物すべてです。

ただし、「衣」「住」も一度この世界に作ってしまったものであれば、それはしばらくの間は使うことができるので、例え経済的な大クラッシュで日本中で「仕事」がなくなり、「お金」の価値が無くなろうとも、みんなが同じ状況であれば、今ある「衣」「住」をうまく共有することで何とか一定期間はやり過ごすことができます。皆生きてはいけます。

しかし、人間が生きている限り、常に一定の量を生産しないと消費してすぐに消えてしまうのが「食」です。これだけは、世界中の経済がおかしくなったら間違いなく混乱する現物だと思いますし、いくら「お金」をもっていようがいまいが、生産と消費の需給バランスが常にできていないと、平等にわけることが困難なものだと思います。

日本の食料の自給率は知ってのとおり、先進国で最低水準です。お金で食料を外国から買えるうちは良いですが、それができなくなる状況が生まれた場合、一体この国はどうなってしまうのでしょうか・・・。(転載終了)

 何度も繰り返してお伝えしてますが、すでに始まっている世の中の大激変は、ただあらゆるものを破壊するだけの意味ではなく「再生のための破壊」であり、古いものから新しいものへと転換されていく過程であります。

世の中全体から身近な小さなものまで、当たり前だと思っていたもののほとんどが偽物だったわけで、これからすべてが「本物」へと切り替わります。古いもの(偽物)はすべて一変されてしまいますので、当然ながら現在の経済システムもそうですが、より身近な「食」も同じであり、食卓に並ぶほとんどの食品が一変することになります。

というのも、上からの話では、今日本人が口にしている食べ物の中で、添加物が完全にない自然な食品は、わずか「0.2%未満」しかないそうです。

無農薬・無化学肥料などの話は良く聞きますが、それらはあくまでも生産段階であり、世の中の多くの食品は加工などの段階で何かしらの添加物が入っていて、最終的に食卓に並ぶ段階で無添加の食品はほとんどないそうです。

世の中が「本物の時代」になるに伴い、これから先は「本物の食」しか口に出来ない時代になってきます。

偽りとまでは言いませんが、少なくとも完全な本物ではない現在の「99.8%」のほとんどの食品は、今後何かしらの「きっかけ」で変わるざるを得ない状況が訪れると思います。

その「きっかけ」が何になるのかわかりませんが、この「99.8%」の大元の原因は「安ければ何でも良い」という価値観である資本主義経済のシステムにあるため、そういった意味でも経済の混乱(転換)食の混乱(転換)は同時期にリンクする可能性が高いと思われます。

「再生のための破壊」「破壊」が、せめて「食」の分野では強烈なものにならなければよいのですが。

 ・・・ということで、難しい話は一旦やめて話を元に戻すと、畑の話を聞いてたらすぐにやりたくなってきたので、取り急ぎ、現在借りている古民家の荒れ地になっていた裏庭にミニ畑を作る作業へと取りかかりました。

IMG_1320

 まだまだ始めたばかりですが、ここ数年オフィスワークで完全になまってしまった体にはかなり気持ちが良いです。幸いにもまだダイエットを意識したことはないのですが、農作業はかなり効率の良いダイエットになるようにも思えますし、筋肉が相当つきます。何より、子どもの頃に夢中になって外で遊んでいた感覚を思い出して懐かしいです。

また、普段パソコンを触っている作業が多いため、どうしても体からエネルギーが放出されて抜け殻状態となってしまっていますが、畑(地)に立つと地球のエネルギーを吸引して元気になるのが良くわかります。よく、うつ病の人がリハビリ中に農業体験をしていると自然と完治してしまったと聞きますが、確かに相当効果があるように思えます。今の世のためにも、早くそういった体験農場を作りたいですね。

IMG_1319
※微生物の発酵液

 ちなみにこのミニ畑も本当の畑にも、今年はこの巨大なタンクに入った微生物の発酵液を撒きます。このタンクは600リットル入るもので、昨年末に3日間フル活動で発酵させて作りました。フリーエネルギー理論をベースに作られています。この液肥がうまく土壌に作用すれば、誰でも簡単に自然農法を実現することが出来るので、今年中にはノウハウを完成させればと思います。

畑に関しては、前述したように一反あるだけで相当数の収穫量が期待できるので、首都圏に住んでいても、小さな畑が近所にあれば十分家族分の野菜は生産できると思います。もちろん一人暮らしや夫婦だけで少食であったならば、家庭菜園だけでも食料危機の間はしのげるとも思います。

春になって来ましたので、興味のある方は是非とも4月から小さな畑を初めて見て下さいね。はまったら徐々に大きな畑をかりて、少しずつ半農半Xの生き方へとシフトしていけばよいと思います。


IMG_1308
※専門家を招いて富士山麓の畑の上で手作り醤油絞り実演

IMG_1309

 あと先週は、長野より醤油絞りの達人を呼んで、畑の上で自家製の醤油絞りの実演がありました。これまた味噌作りよりもコアなものであり、今後の自給自足生活を実践していく中で非常に参考になりました。

我々の知らないところで、遺伝子組み換え作物の中枢企業であるモンサント社が、すでに茨城県に実験農場まで作って研究を進めているようです。

放射能汚染の話題もありますが、個人的にはこちらの遺伝子組み換え作物の方がやっかいだと思っています。くれぐれも今後の「食の動き」には十分にご注意下さい。

そして、自分や家族の口に入れるものは、なるべく自分達で生産する動きを今のうちから作っておいた方が良いと思います。
とにかく皆さんをお招きできる環境が整えば、是非とも農業体験にお越し下さいね。というより、手伝ってもらわないと自分達だけでは手に負えない状況になっているかもしれませんので・・・。