継続は力なり、とよく言われます。
しかし実際に続けることは、決して簡単なことではありません。
気分が乗らない日もあれば、結果が出ずに迷う日もあります。
それでも続けている人がいるという事実は、それだけで一つの力を持っているとも言えます。
ただ、「続ければ何でもうまくいく」というほど単純な話でもありません。
方向が違っていれば、いくら続けても望む結果にはつながらないからです。
それでもなお、継続が力になるのはなぜか。
それは、続けることで少しずつ変化が積み重なっていくからです。
人は同じことを繰り返しているようで、実は毎回わずかに調整しています。
やり方を変えたり、工夫を重ねたり、感覚を掴んでいったりする。
その小さな変化が積み重なった先に、ある日ふと「できる側」に立っている瞬間が訪れます。
それは突然のように見えて、実際には見えない積み重ねの結果です。
そしてもう一つ、大きな変化があります。
それは、自分自身の認識が変わっていくことです。
続けているうちに、「自分はこれをやる人間だ」という感覚が生まれてきます。
やるかやらないかで迷う時間が減り、自然と行動できるようになっていく。
この変化は、目に見える成果以上に大きな意味を持っています。
さらに、最初はあまり好きではなかったことが、いつの間にか面白く感じられるようになることもあります。
多くの場合、「好きだから続けられる」のではなく、「続けたから分かるようになり、分かるようになったから面白くなる」という順序で変化していきます。
ただし、ここで一つ忘れてはいけないことがあります。
それは、継続そのものが目的になってしまわないようにすることです。
苦しくても続けているから価値がある、という考え方に偏ってしまうと、本来の目的を見失ってしまうことがあります。
大切なのは、続けることではなく、その積み重ねが自分の中で変化を生んでいるかどうかです。
継続とは、ただ耐えることではありません。
自分の中に、小さな変化を起こし続けることです。
その積み重ねは、すぐに目に見えるものではないかもしれません。
それでも確実に、自分の中に力として蓄えられていきます。
静かに、しかし確かに。
継続は、やがてその人自身を形づくっていきます。
