一年の終わりが近づくと、私たちは自然と立ち止まり、今年を振り返ります。
そして多くの人が、同じような思いを抱いているのではないでしょうか。
今年は苦しかった。
頑張ったつもりでも、思うようにいかなかった。
先の見えない不安が、ずっと心の奥にあった。
先行きが見えない現実。
物価や税金の重さ。
生活の中で避けられない出費。
そして、連日のように流れてくる不安を煽るニュース。
社会のこと、政治のこと、世界情勢のこと。
自分一人ではどうにもできない出来事に、心だけが消耗していった。
気づけば、本当の自分を見失っていた。
そんな感覚を抱いた人も、少なくないと思います。
けれど、はっきりと言えることがあります。
それは、あなたが弱かったからではありません。
今年の苦しさは、多くの人が同時に背負わされていた現実です。
だから、耐えきれなかった自分を責める必要はありません。
感じることをやめなかったこと。
考えることを放棄しなかったこと。
苦しいと正直に認められたこと。
それ自体が、人としての誠実さです。
来年は、さらに激動の年になるかもしれません。
災害、経済不安、社会の混乱。
さまざまな予測や噂が、これからも流れてくるでしょう。
しかし、未来の不確実さは、誰にとっても同じ条件です。
誰一人として、完全に先を見通せる人はいません。
だからこそ大切なのは、
未来を完璧に予測することではなく、
不安があるままでも、心を失わずに生きることです。
恐怖に飲み込まれて自分をすり減らすのではなく、
自分の足元を、静かに大切にすること。
来年に向けて、無理に希望を持つ必要はありません。
前向きになれなくても構いません。
ただ、今日を生き延びた自分を、否定しないでください。
大きな成功でなくていい。
劇的な変化でなくていい。
今日はここまででいい。
そう言える日を、重ねていけばいいのです。
迷っていると感じる人は、
すでに戻る道の途中にいます。
今、この文章を読んでいるあなたへ。
誰にも気づかれなくても、
誰にも評価されなくても、
あなたは、もう十分に踏ん張っています。
この世界がどれだけ荒れて見えても、
人の中にある良心や優しさは、簡単には消えません。
それを失っていないあなたが、
この一年を生き抜いたことには、確かな意味があります。
年の終わりに、どうか自分にこう言ってあげてください。
よくここまで来た。
折れなかった自分は、間違っていなかった。
来年は、心だけは手放さずに。
静かに、確かに、一歩ずつ。
同じように不安の中で生きている人は、
あなたの周りにも、確かにいます。
一人ではありません。
共に、この時代を生きていきましょう。
