私たちは、先のことを考えると不安に押しつぶされそうになることがあります。

未来はまだ形のないものです。にもかかわらず、脳は「起きるかもしれない危険」を大きく膨らませてしまいます。これは生き延びるために備わった本能であり、誰にでも自然に起きることです。


けれど、その不安に心を奪われ続けると、まだ起きていないことに苦しめられ、今を生きる力を失ってしまいます。だからこそ、不安に飲み込まれないためには「今」に目を向けることが大切です。


未来も過去も、私たちには変えることができません。唯一、手を伸ばして動かせるのは「今、この瞬間」だけです。不安は「まだ起きていない出来事」を想像することで強まります。けれど「今できること」に集中すれば、その想像の世界から心を切り離すことができます。行動には現実の手触りがあり、たとえ小さな一歩でも進めば、確かに「私は動けた」と実感できるのです。


その「1ミリでも進めた」という感覚は、自己否定を和らげ、自己肯定感を育ててくれます。自己肯定感は、不安を和らげる最も確かな力です。


そして気づくはずです。未来とは突然やってくるものではなく、「今」の積み重ねによってしか形づくられないということに。今日の一歩が、明日の一歩につながり、やがて大きな道となる。暗闇のように見える未来も、今という灯りを積み重ねていくことで、少しずつ照らされていきます。


不安を完全になくすことはできません。それは人間にとって自然なことだからです。けれど、不安に押しつぶされずに歩む方法はあります。それは「今できることを精一杯やる」ということ。未来を変えようとするのではなく、今を大切に積み重ねる。その連続こそが、確かな未来をつくるのです。


だからこそ、今日という一日を大切に生きていきましょう。小さな一歩でかまいません。その一歩が、きっと未来を変えていきます。