世の中には、なぜこんな残酷なことができるのか、と理解できないような人がいます。

人を痛めつけたり、支配しようとしたり、常識では考えられないような残忍な行為に手を染めてしまう人々です。


なぜ彼らはそうなってしまうのでしょうか。


心理学や脳科学の視点では、他者の痛みを感じ取る「共感」の回路が極端に弱いことが挙げられます。普通の人なら「相手が苦しんでいる」と感じて手を止める場面でも、そのブレーキが働かない。幼少期の虐待やトラウマ、支配への欲望、仲間との共犯心理なども重なって、人間らしい理性が壊れてしまうことがあります。


魂の視点から見れば、それは「まだ幼い魂」が自分の欲望しか見られない状態とも言えます。他者の痛みを理解できないからこそ、残酷さを残酷と認識できない。いずれは自らが撒いた苦しみを味わい、学びとして向き合うことになりますが、それには長い時間がかかるのです。


では、そんな人と出会ってしまったらどうすればよいのでしょうか。


まず大切なのは、「距離を取ること」です。わかりあえない人は確かに存在します。変えようと関わり続ければ、心を支配され、魂を曇らせてしまいます。だからこそ、境界線を引き、自分を守ることは逃げではなく、生き抜くための知恵なのです。


同時に、心を恐怖や怒りに飲み込ませないことも大切です。

相手を「現象」として観察する視点を持ち、理解できないものは理解できないままにしておく。魂の法則を信じ、「自分が裁かなくても、必ず向き合う時が来る」と委ねること。そうすることで、心の穏やかさを保つことができます。


残忍な人間の存在は、私たちにとって恐怖でもあり、同時に問いかけでもあります。

「あなたはどんな人間でありたいのか」

「どんな生き方を選ぶのか」


その問いに答えることで、私たちは逆に揺るがない強さを育てていくのだと思います。


わかりあえない人がいる。

その現実を認めたうえで、自分の心を守り、光の側に立ち続ける。

それこそが、混沌とした世界を生き抜くための、最も大切な姿勢なのではないでしょうか。