私たちが生きる世界には、それぞれの国や地域が歩んできた歴史や文化があります。
そこには誇りや強さだけでなく、時に他者を欺き、支配し、利用することで築かれてきた側面もあります。中国の歴史もその一つです。
中国大陸では、長い歴史の中で王朝が幾度も入れ替わり、支配する民族も変わりました。そこには征服や虐殺、権力闘争が繰り返されました。だからこそ、人々は「制度や法律」よりも「人と人との関係」に頼って生き延びるしかなかったのです。その結果、正直であるよりも、ずる賢く立ち回ることが生きる知恵とされ、賄賂や人脈がものを言う社会が形づくられました。
そして現在の中国共産党は、「抗日戦争の勝利」という物語を自らの正統性の柱とし、一党独裁体制を維持しています。実際には国民党が主力となって戦った歴史がありながらも、それを曖昧にして、自分たちが勝利を導いたと語り継いでいます。国内に不満が高まれば、外に敵を作り出すことで人々の意識をそらし、体制を守ってきました。
日本を含め、他国に対しても工作活動は抜け目なく行われています。政治家や経済人がハニートラップやマネートラップに引き込まれ、知らず知らずのうちに中国寄りの立場をとることもあります。これは決して空想の話ではなく、現実に起きていることです。
ここで大切なのは、「中国人はみな危険だ」と決めつけることではありません。真面目に学び、働き、誠実に生きようとする人々も数多くいます。ただし、その文化的背景や歴史的な成り立ちを理解せずに、性善説だけで向き合えば、弱みを突かれることになるでしょう。
だからこそ、私たちは冷静に学ばなければなりません。
国際社会では「疑うこと」や「契約で縛ること」は悪いことではなく、むしろ当たり前のルールです。
政治においても、ビジネスにおいても、そして個人の生活においても、信頼を担保する仕組みを整えることが求められます。
そしてもう一つ大切なのは、私たち自身の文化や伝統を大事に守ることです。外国人が増え、異なる文化が流れ込めば、社会や街の姿は必ず変わります。それ自体は悪いことではありませんが、自分たちの足元を見失えば、やがて国や自然や心の在り方が揺らいでしまいます。
私たちに必要なのは、恐れや憎しみではなく、真実を直視する勇気です。
誰かを無条件に信じるのではなく、また無条件に疑うのでもなく、「人はこうした文化や歴史背景のもとに行動するのだ」と理解した上で、未来を選んでいくことです。
その姿勢があれば、どんな国や人と向き合っても、私たちは自分たちの大切なものを守りながら共存できるはずです。
