高価な服を着ること。
ブランドのバッグを持つこと。
高級車に乗ること。
それ自体が悪いわけではありません。
ただ、その「モノ」にふさわしい心の余裕を持っているか――
それが問われるのです。
たとえば、10万円の服にジュースをこぼされたとき、
100万円のバッグが踏まれて壊れたとき、
1,000万円の車にボールが当たって傷ついたとき。
そのときに、「弁償してください」と感情的になるのか、
それとも、「大丈夫、気にしないで」と笑っていられるのか。
モノを守るより、人の心を守れる人でありたい。
そう思う人の器は、すでに十分に大きいのです。
モノに執着するほど、人の心は狭くなっていきます。
見栄を張るほど、心は窮屈になっていきます。
私たちが本当に欲しかったのは、
高級なモノではなく、
それを失っても揺るがない安心感だったはずです。
見栄を捨てたとき、人は本来の美しさを取り戻します。
心が軽くなり、人との関係もやさしくなっていきます。
大切にしていたものが壊れてしまっても、
相手を責めずに微笑むことができる――
そんな余裕こそが、心の豊かさなのです。
本当に豊かな人とは、高価なモノを持っていることではなく、
それを手放せる心の広さを持っている人なのかもしれません。
