現代社会では、女性の社会進出が進み、多くの場でその能力が高く評価されるようになりました。
細やかな気配りや調整力、同時に複数のことに気を配れる柔軟さなど、女性ならではの強みが仕事の現場でも求められるようになり、その活躍は今や欠かせないものとなっています。
これは社会にとって大きな前進である一方で、これまで男性が多く担ってきた仕事や役割が減り、一部の男性が居場所を失ってしまうという現実も生まれています。
とくにホワイトカラーの領域では、「女性の方が向いている」と評価される場面も増え、経済的にも精神的にも、男性の自己肯定感や社会的な立ち位置に影響が出ているのではないかと感じます。
さらに、「自分より優秀な男性と結ばれたい」と願う女性の自然な心理も相まって、結婚のハードルが高くなり、結果的に結婚しない男女が増え、少子化へとつながる現象も進行しています。
子どもを育て、命をつないでいくという営みは、男女の関係性のうえに成り立っています。そのバランスが崩れることで、結婚や出産が遠のき、社会の土台そのものが揺らいでいるのではないでしょうか。
たしかに、平等や自由という価値は大切です。
けれど、それが「同じであること」や「競い合うこと」ばかりを求めるようになったとき、私たちは何か大切なものを見失ってはいないでしょうか。
男性には、男性にしか持てない力があり、女性には、女性にしか持てない豊かさがあります。
役割の違いは、どちらが上とか下ではなく、支え合い、補い合うための“違い”だったのではないでしょうか。
社会の発展と、人間らしい営み。その両方を大切にしていけるような、調和のある社会。
誰かが正しくて、誰かが間違っているという話ではなく、互いを尊重し、役割を生かし合える関係性を築くことこそが、未来への希望につながるのだと思います。
便利さや効率だけでは測れない、命の循環や人間らしさを、もう一度大切にできる社会を目指して。
私たち一人ひとりの問い直しが、未来を変える第一歩になるのではないでしょうか。
