最近のメディアを見ていると、あることに気づきます。
ホストや情報商材、インフルエンサー、アウトロー、派手な生き方をする人たちが「すごい人」「かっこいい人」として、よく取り上げられています。
多様性や自由の大切さを語るふりをしながら、実際には“目立つ少数”をエンタメとして消費しているだけ。
そこに、本当に伝えるべきメッセージはあるのでしょうか。
それを日々目にする子どもたちは、知らないうちに価値観を塗り替えられていきます。
「普通ってつまらない」
「楽して稼げた方がいい」
「目立った人が勝ちなんだ」
そんな考え方が、じわじわと心に刷り込まれていく。
そして、私たちの社会は少しずつ「モラル」を失っていくのかもしれません。
本当に、それでいいのでしょうか?
しかし、本当に偉いのは、派手でもなく、バズることもなく、ただ静かに、誠実に、日々を積み重ねている人たちです。
たとえば、朝早くから働きに出て、誰かのために汗を流している人。
子どもの弁当をつくり、家族の健康を気にかけている人。
他人をだまさず、約束を守り、小さなことでも手を抜かずに生きている人。
そういう人たちこそ、社会の土台であり、未来への希望そのものです。
でも、そういう人たちには、テレビの取材も入らないし、SNSで話題になることもありません。
だからこそ、私たち一人ひとりが気づく必要があるのです。
本当に尊敬されるべき人は誰なのか。
本当に見上げるべき生き方は、どんなものなのか。
お金や名声を得ることが悪いとは言いません。
でも、どんな手を使っても稼げば勝ち、という価値観は、社会を壊します。
人をだまし、利用し、誰かの犠牲の上に成り立つ「成功」なら、それは称賛ではなく、問い直されるべきものです。
今、私たちが大切にしたいのは、
「誠実に生きる人を、心から尊敬する」という文化です。
静かでも、地味でも、まっすぐに生きる人が、ちゃんと報われる社会を。
子どもたちが、「こんなふうに生きたい」と思える大人たちを、私たち自身が示していくことを。
メディアがどう報じようと、
世の中がどれだけ騒がしくとも、
心の奥で信じていたいのです。
本当の強さとは、
誰にも見られなくても、毎日を丁寧に生きること。
本当の偉さとは、
誰かをだまさず、自分にも嘘をつかずに、生きていること。
そんな生き方に、心からの敬意を込めて。
