私たち大人は、つい子どもたちに“正しい道”を示そうとしてしまいます。


「いい学校に入りなさい」

「いい会社に入りなさい」

「そんな夢じゃ食べていけないよ」


そう言って、安心で安全だと思われるレールの上を歩かせようとします。


でも、それは本当に子どもたちのためでしょうか?


もしかしたら、自分たちが信じてきた価値観から外れるのが怖いだけなのかもしれません。

自分が歩んできた道が間違っていたとは思いたくない。

だから、次の世代にも同じ価値観を押しつけてしまう。

そんな無意識の怖さが、子どもたちの未来を縛っているのかもしれません。


けれど今の子どもたちは、私たちが思っている以上に本質を見抜いています。

社会の矛盾にも、教育の不自然さにも、

そして何より、大人たちが「心を燃やして生きていない」ことにも。


子どもたちは、本当は知っています。

人生で一番大事なものは、「学歴」や「肩書き」ではなく、

“心が動くもの”を見つけて、それに向かって生きることだと。


子どもたちの目は、まっすぐで、純粋です。

損得ではなく、正解でもなく、

「ワクワクするかどうか」——その感覚で生きています。


でも、そんな大切な感性を、大人たちはときに否定してしまいます。

「そんなのは現実的じゃない」

「社会では通用しない」

「もっと役に立つことをしなさい」


そう言って、本質から外れたことばかりを教え、本質から目を逸らすように導いてしまう。


教育の多くは、「正解がひとつしかない」前提で進められています。

暗記に頼り、決められた答えを早く出すことが評価される。

でも、人生には“正解”なんて本当はないのです。


どんな生き方が正しいのか、どう生きたいのかは、一人ひとり違うはずなのに、まるで“答えのある世界”しかないかのように育てられてしまう。

それでは、子どもたちの「考える力」も「選ぶ力」も育ちません。


子どもたちは、可能性のかたまりです。

真っ白な心で、世界をまっすぐに見ています。

それを私たち大人が汚してしまってはいけない。

支配しようとしてはいけない。


大人たちが子どもを導くべきだ、という考え方も、今こそ見直す時期かもしれません。


本当は、子どもたちから学ぶべきことがたくさんあるのです。

柔軟な感性、恐れない挑戦、まっすぐな感動

 ――


私たちが失ってしまったそれらを、子どもたちは今も持ち続けています。


だから、こう伝えたい。


「大人に褒められる子にならなくていい」

「大人がやめろと言うことの中にこそ、未来を変えるヒントがある」


私たち大人の役目は、

正解を押しつけることではありません。


子どもたちの目の輝きを消さずに、ただそばにいること。


そして、自分自身もまた、

もう一度 “心を燃やす”生き方を思い出すことです。



子どもたちの未来は、私たちが変わることから始まります。