人は誰しも、「認められたい」「すごいと思われたい」と思う気持ちを持っています。
それ自体は自然なことです。
ですが、その気持ちが過剰になり、見栄や虚勢へと変わるとき、人は自分を守るための“鎧”をまとい始めます。
その鎧こそが、「プライド」です。
プライドが高い人は、よくこう言われます。
威圧的、高圧的、しらっとしていて、失礼な態度をとることが多い。
でも、そうした態度の裏側には、実はとても繊細で、傷つきやすい心があります。
自分の弱さや無知を見せるのが怖い。
だから、わざと強く見せようとするんです。
けれど、そうして強がるほどに、人は本当の自分から離れていきます。
そしていつの間にか、「強がる自分」が“本当の自分”になってしまう。
謝れない、素直になれない、人の意見を受け入れられない。
気づけば周りの人たちも、少しずつ距離を取っていきます。
なぜ人は、そんなにまでしてプライドを守ろうとするのでしょうか?
それは、心のどこかで「自分には価値がないのではないか」と怯えているからです。
プライドは、自信がある人のものではありません。
むしろ、自信がない人ほど、プライドにしがみついてしまうんです。
まるで、それが自分の存在を守ってくれる最後の防具であるかのように。
でも、本当に強い人とは、
こういう人のことを言います。
自分の間違いを認められる人。
知らないことを「教えてください」と言える人。
人に素直に「ありがとう」や「ごめんなさい」が言える人。
そういう人には、見えないけれど、
しっかりとした「誇り」があります。
それは人と比べて得る優越感ではなく、自分に嘘をつかずに生きてきたという、静かな自信です。
「プライドを手放すこと」は、
負けることではありません。
それは、自分を偽らずに生きるという、
本当の強さを手に入れることです。
見栄を張るのをやめて、エゴに振り回されるのをやめて、肩の力を抜いて、心の鎧をそっと脱いでみてください。
そこから、人との関係も、人生の流れも、
驚くほどスムーズになっていきます。
何より、自分自身がとても楽になります。
プライドにしがみつくより、誇りを持って生きる方が、ずっと自由で、ずっと豊かです。
あなたにはその選択ができます。
そしてその一歩が、人生を静かに、
でも確実に変えていきます。
もしこの言葉が、少しでもあなたの心に届いたなら、
今日から、少しずつ鎧を緩めてみてください。
本当のあなたは、強がらなくても、
きっと大丈夫です。
