ヒーリングハートを引いて感じた思い ~ エッセイ ~ | ピュア ~ 京都四条烏丸から全国へ ~

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こんにちは、数学の心をお伝えしている松岡です。

 

戌年から亥年に変わりましたね。

私は戌年生まれなので、なんだか感慨深い新年です。

 

 

そういえば、12年前の戌 ~ 亥年の頃は何をしていただろう?

 

そう考えると、

 

当時の私は音楽ばかり聴いていて、

その感想をレビューとして文章にしていました。

 

 

今も音楽を聴いては、

その感想をブログにアップしているので、

行動パターンはまったく変わっていませんね。

 

 

というわけで、今回は新年なので、

 

私が数学をお伝えする際に大切に思っていること

 

を書きたいと思います。

 

 

 

 

思い起こせば、

 

私が一般の方々にも数学をお伝えしたい

 

と思うようになったのは、

大阪の女子大学に勤めていた時でした。

 

 

その頃、

 

数学への思いはありましたが、

一般向けの活動を始めたばかりで

まだ手探りの状態。

 

正直、不安でいっぱいでした。

 

 

そんなとき、

 

あるイベントでオラクルカードを引く機会がありました。

 

Sayaさんというセラピストで、

石を使ったカードリーディングをされていました。

 

私は今後の方向性を見ていただきたいと思い、

何枚かカードを引かせていただきました。

 

 

そのとき引いた1枚にヒーリング・ハートのカードがありました。

 

 

 

 

海に浸かって向き合う2人のマーメイドが描かれています。

自然に囲まれ、エネルギーが循環しています。

 

このカードは、マーメイド & ドルフィンオラクルカードといって、

マーメイドやイルカをテーマにしたオラクルカードです。

 

このカードの意味は次の通りです。

 

 

あなたから溢れる光が人を癒します。

 

 

そして、カードの下には次のように書かれています。

 

 

You're a powerful healer.

Keep up the great work!

 

あなたはパワフルヒーラーです。

そのまま頑張ってください。

 

 

私は、このカードを見てハッとしました。

 

 

そういえば、

 

以前、仙台で一般向けの講座をしたとき、

参加者の女性が

 

 

「数学で癒されたのは初めての体験でした」

 

 

 と声をかけてくださったからです。

 

 

私はこのとき、

初めて数学癒しの可能性に気づきました。

 

 

そのとき、

 

フラワーパワーのカードも引きました。

妖精とお花が描かれた優しいカードです。

 

 

 

 

優しい雰囲気のこのカードに、

私は惹かれました。

 

 

セラピストのSayaさんは、

ヒーリングハートやフラワーパワーの意味を

読み解いてくださいました。

 

 

柔らかな雰囲気でお話をしてくださり、

私はカードの意味が腑に落ちました。

 

 

最後に、Sayaさんは、

 

「数学を通して、優しさや愛を伝えてください」

 

と私に言ってくださいました。

 

私はこの言葉に感動しました。

 

 

なぜなら、

 

数学というと、

 

 

堅い

難しい

無味乾燥

 

 

といったイメージがあるからです。

 

 

数学には堅くて難しい一面もありますが、

それだけではないと思うのです。

 

 

私は、数学の計算や公式を伝えたいのではありません。

 

数学の魅力を広く伝えたいと思っています。

 

 

そんなとき、ヒーリング・ハートやフラワー・パワーのカードが、

私の進むべき道を教えてくれたようでした。

 

 

だから、

 

優しさ、愛、癒しに気づかせてくださった

セラピストのSayaさんの言葉は、

今でも心に深く残っています。

 

 

 

 

それから何年か経ち、

 

私は数学教育の論文を読んでいて驚きました。

 

元三重大学の蟹江教授が、

 

「数学嫌いは、数学でしか癒せない」

 

という考えのもと、

臨床数学教育という分野に取り組まれていたからです。

 

 

蟹江先生は、

 

 

数学の教材開発

講演

出前授業

 

 

など、大学の講義だけではなく、

精力的に活動されていました。

 

 

お会いしたことはありませんでしたが、

私は前から蟹江先生のことは知っていました。

 

 

実は、私が名古屋大学の大学院生だった頃、

蟹江先生の数学論文を苦労しながらも読んでいたからです。

 

名古屋大学の土屋教授と共に書かれたその論文は、

その方面では有名な論文で、

 

通称 『土屋・蟹江』 と呼ばれている数学論文でした。

 

 

その論文は、数学と物理学の懸け橋のような内容で、

 

当時、物理学に数学からアプローチすることに興味があった私は、

いつもその論文を持ち歩いていたのでした。

 

 

 時は流れ、

 

今、まったく違う分野で、まったく別の形で、

蟹江先生の論文が私の目の前に現れたのです!

 

 

なんて偶然なのでしょう!!

 

 

 

その後、蟹江先生とは数学の研究集会で

お会いする機会がありました。

 

ずいぶん前から論文を読んでいたからか、

 

初対面でしたが、前から知っているような

不思議な感覚でした。

 

 

にこやかな雰囲気が印象的でしたが、

いざ講義になると数学への情熱があふれてきます。

 

研究集会では、

そのパワフルなお姿が頼もしく見えました。

 

 

 

 

もしかすると、時代の流れなのかもしれないけど、

 

最近、数学者の人たちも優しく真面目な方々が

増えてきたように思うのです。

 

蟹江先生のようにパワフルであふれる情熱を

ふりまいている先生方は減ってきたのではないでしょうか。

 

(もちろん、みなさん内面には数学への情熱があると思います)

 

 

私の学生時代には、

 

数学の外部講師をお招きして、セミナーをした後、

そのまま大学の講義室で、懇親会をすることもよくありました。

 

懇親会では、数学の話を熱くすることもあれば、

世間話をすることもありました。

 

私は数学の世界の、

その自由な雰囲気に憧れました。

 

 

時代の流れとはいえ、

 

その自由で理想的な空間が、

少しずつなくなってきたことに、

私は寂しさを覚えています。

 

 

思うのですが、

 

最近、生活をしていて、

息苦しいと感じることがあります。

 

 

 

あなたはどうですか?

 

お仕事や家庭で、

息苦しいと感じることはありませんか?

 

 

人間って、環境に適応するのもので、

なかなか息苦しさに気づかないものです。

 

 

今思うと、

 

私は数学の世界で、

 

理想、 自由、 真理

 

の大切さを学んだように思います。

 

 

だから、数学を伝える際、

 

計算や公式といった小さなことではなく、

もっと大事なことを伝えたいと思っています。

 

 

優しさや愛、癒し

 

このようなことを、

 

これからも私は数学を通して

伝えていきたいと思っています。

 

(2019.1.4)

 

 

 

 

【著者紹介】

 

松岡 学

 

愛と勇気づけの数学者。

 

数学の研究や教育に取り組む傍ら、

一般の方々に 「数学の心」 を伝える活動をしている。

 

アドラー心理学への関心も深く、

数学教育に活かす実践や研究をしている。

 

ファッションを意識し、その優しい雰囲気から、

まっちゃん先生として親しまれている。

 

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