CP(中古) ★★
デザイン ☆☆☆☆
手放せない度 ☆☆☆☆
前回のMark Levinson(マークレビンソン) JC-2 プリアンプレビュー?
続きです。
見事なぐらいつかまされた買い物に後悔したのが前回でしたが
これぐらいのことでは全く懲りず
再度ヴィンテージアンプに挑戦したのが
Threshold(スレッショルド)のSL-10です。
http://audio-heritage.jp/THRESHOLD/amp/sl-10.html
知らない人もいるかもなのでちょっと説明すると
Threshold(スレッショルド)とは1979年にデビューした
アメリカのハイエンドブランドです。
(なお、90年代に消滅しています。)
アメリカの有名なハイエンド技術者と言えば
マークレビンソン、KRELLのダン・ダゴスティーニに次ぐ知名度
だと個人的に思う。
PASSのネルソン・パス、その人がデビューしたブランドです。
スレッショルドのパワーアンプの設計などはSTASIS回路として
80年代にはナカミチと技術提携して売り出していたりしましたね。
で、
※追記、同社のプリの処女作はNS-10でした。
デザインはデビュー当時からデザイン担当がいたためか
極めて個性的な面構えです。
アメリカのプリは例によって電源が別筐体です。
中身みてませんが、重量とサイズはプリとしては結構なものです。
ちなみに入出力はアンバランスのみです。
色味は全体に渋めで、ボリュームも経年経過ではなく金属の地の色です。
裏面の加工面を見てもこの色なので、合金の色だと思います。
持った質感はステンレスに近いのですが謎です。
そして、所有するまで気づかなかったのですが
ボリュームの表面の意匠は矢印のようになっており
メモリの位置を指しています。
もっと流行っても良さそうな粋なデザインですが
このアンプ以外では見たことないですね。
中身を開けるとそこには別世界が。
ラピスラズリを彷彿とさせる
鮮やかなブルーの基盤と黄金色に走る回路を見るだけで
技術者の並々ならね熱意が伺えます。
正直、筐体のデザインよりも
回路の方が美しいと感じます。
PHONO部
使いませんけど(汗)
コンデンサーには社名が入り特注っぽいです。
で、肝心の音ですが
まさにジャズが鳴り
まさにロックが歌う
そのためだけに設計されたかのような
鳴りの良さ、圧倒的な躍動感と
ちょっと外連味を感じる音の質感です。
プリでここまで音が変わるなんて
ちょっとショックであるとと共に
音楽性を創ることへの嬉しさを感じる
そんな瞬間ですね。
我が家で随一コルトレーンが歌ったと
感じさせるアンプです。
一方で短所も明確です。
最近の録音はカラッキシ駄目です。
高域が伸びきらないナローレンジさと
SN比の低さで話にならない感じです。
鳴りの良さ、ボーカルの実在感など、
録音が良くなるとどこ吹く風・・・
結果、私の愛聴ゾーンである
70年代のロックと50-60年代のジャズのために
PLINIUSのプリと2台体制に移行しそうです・・・・
うーん、悩ましい。
<その他アンプレビュー>
PLINIUS CD-LAD
Accuphase(アキュフェーズ) プリメインアンプ E-305
Mark Levinson(マークレビンソン) JC-2 プリアンプレビュー?
お読みいただきありがとうございました。
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