母の事故から
あっという間に4か月半近い日々が流れました。
ようやく
搬送された山形の病院から
仙台のリハビリ病院へと、転院いたしました。
病院の先生からも
10年に1度の奇跡だと言われ
歩行器を使ってでも、今目の前で立てている母を見るたび
本当に
本当に良かったなと。
そうした中で
たくさんの方の愛もいただき
祈りの力も感じ。
転院先の病院に
加害者の方がみえました。
深々と頭を下げるその方に
被害者側という立場にいる
私のほうが辛くて
なんと言っていいのか、どうしたらいいのか、
わかりませんでした。
ただ、
黙って
私も頭を下げました。
ただただ
この方を母が殺人犯にしなくて良かった。
その思いでいっぱいでした。
母は、小学校教師を辞められたばかりの女性の方にはねられました。
その方は、もちろん人をはねるつもりなどなかったでしょうし、
注意力が散漫になってるなんて思わなかったでしょう。
もちろん、疲れているとは感じていたかもしれませんが
こんなことになるとは思ってはいなかったでしょう。
普段は見識のある方だと思います。
それでも、事故は起こりました。
母が死ななかっただけ、その方は殺人者にならずにすみました。
一生のうちで、自分が強盗や人殺し、いわゆる犯罪者になる人は、
それほど多くはないと思います。
けれど、私たちの誰もが、
運転するなら、
加害者になる可能性は十分あります。
友人が
先日運転中に路肩にタイヤをこすりつけるという
出来事が起こりました。
彼女も
他県で学ぶ2人の子供たちのケアや
配偶者を亡くしたばかりの母のケアなどで
毎週県をまたいで
車をとばしています。
先日東京で会った日も
ストレスケアの研修にいらしていたのですが
夜行バスで戻り
そのまま車で親戚の法事に出て・・・
という中で起きた出来事でした。
彼女は本当に頑張り屋さんなんです。
凄いな~と
いつも感心しています。
だけど・・・
事故は
そんな頑張り屋さんで、人生を懸命に生きている人にも
同じように起きるのです。
その時、
日頃大変なんだとか、いつもなら…とか、
あの日に限ってなんだとか
疲れていたなんて言い訳は通用しないのです。
どれだけ日頃
品行方正でも
性格がよくても
真面目でも
頑張り屋でも
です。
加害者になってしまったら、どれだけ後悔し、
天をうらみ、
その日を悔やんでも、戻れません。
女性の方からは
毎日父にも電話があります。
いつまで続くのでしょうか・・・。
私の友人に
加害者となってしまった女性がいます。
相手の方は
亡くなられたそうです。
その子はあるセミナーで
悔やんで
泣いて
嘆いて
誰もが
加害者になる
もし、そうなってしまった時に
その傷が癒えるのは、本当に時間がかかるでしょう。
癒えることなど、ないのかもしれない。
そんな思いを
私の大切な人たちには
あじわってほしくないなと
本当に思うのです。
事故は突然起こるのではありません。
必ず
あなたにメッセージがきています。
これくらい・・・。
そう思わずに
その、些細なメッセージに
どうか耳を傾けてほしい。
私が出来ること。
こうした出来事にであった
私が
この思いを大切な人たちに発信していく役割があると
今はそんなことを感じて
こうして日記に書いています。