◇11・18「子育て」企画MTG | 【2030vision x PURC】 ブログ

◇11・18「子育て」企画MTG

11月18日夕方「子育て」企画MTGを開きました。
場所は渋谷商工会館・6階和室
参加者は7+1名
福田さん 落合さん(景都ちゃん) 鷺島さん 奥さん 田中さん 森さん 中山
  【2030vision x PURC】 ブログ

テーマは
1. 12月子育てイベントについて
2. 児童虐待予防の取組み

■ 12月子育てイベントについて

◎現状認識

 ・「子ども子育て新システム 」が何を目指しているのか良く分からない
  ~量の拡大が中心になっていると感じる (待機児童が注目され過ぎたから?)
  ~弱者の意見がもっと取り入れられるようにしてほしい
  ~幼保一元化も2~3年前から検討は進んでいて幼稚園側もやる気はあった
    →急に決めようとするから、抵抗が増えた感がある
  ~そもそも、ほとんど知られていない。
    →一般人は全く知らない人がほとんど
    →子育ての当事者にも知られていない。 (にっぽん子育て応援団の人ぐらいしかしらない?)
     12日の「とうきょう子育て協働フォーラム 」でも知らなかった人が多い。
    ⇒もっと広めていくことが必要

 ・「こども子育てビジョン 」は良くできている
  ~子どもの笑顔があふれる社会のために、という副題が生きている
  ~社会全体で子育てを支える、困っている声に応える、
    生活(くらし)を支える、生活と仕事と子育ての調和、など
    ほんとに子どもの育ちを支える考え方がある
  ~「新システム」を定めるプロセスで、ハードや制度が優先されて
    ソフトや社会的養護がおいてかれてる感がある
    ⇒民主党政権に替わった、今、やらないと何も変えられなくなるという
     危機感があるから、急いでいるらしい。
  ~「子ども子育てビジョン」を真に実現するという活動も大切だと思う。
    ⇒一般市民の立場から、これを考え広めることが求められている。

  
 ・「子ども園」に関して
  ~基本論として、乳児期から幼児期が切れ目なくケアされることには賛成
    ゆえに、子ども園に一本化するのは目指す姿。 10年かけてでもやるべき
    フランスでも、保育園と幼児学校が分かれていることが問題となっている
  ~生まれてから半年から一年後には誰でも保育園に入れると良い
    専業主婦でも保育園が必要な人はいる。 (子どもと離れる時間を持ちたいなどの理由で)
  ~今の保育園では幼児教育が十分にできない
    小学校入学時に、幼稚園卒と保育園卒とでは差がある。
  ~そもそも幼稚園閥をつくって、保育園卒を差別するところに問題がある
  ~ヨーロッパでも小1プロブレムがあり、小1~2年が保育所的になっている
    幼児教育に期待し過ぎるのは無理がある。

 ・新システムは、役所や提供者側の視点が強い
  ~内閣府の資料をみても、一般人には分からない。
    文字が多すぎる。 意味不明の文章が多い
  ~「行間を読め」といっても、いろんな解釈ができて問題だ
   →きちんと定義したほうが良い
    ⇔いやいや、定義すると話の土俵に載らないからやむをえない
  ~子どもの生活と当事者の視点が大切


◎どうすれば良いか?

 ・一般市民が課題を共有し解決する
  ~家族会議で皆で考えることが必要
  ~複数の大人が関わる
  ~地域会で決める
    ⇔でも、都会では地域の絆がなくなっている
      ⇒地方のほうがやりやすい
  ~「志縁」のほうが繋がりやすい
  ~祭り、町内会、コミュニティーなど
  ~子はかすがい・・・子どもも参加したほうがよい
  ~NHKの「ご近所の底力」は素晴らしい (が現場の問題解決型)
    ⇒社会をどうするかを考える課題形成型の取組みも同時に欲しい

 ・多様な人たちで考えることが大切
  ~社会で子育てする
    ⇒そうでないと年金ももらえない
  ~子育てだけでなく、老人のケアも一緒に考えたほうが良い
  ~老若男女、子どもから子育て世代、若者、シニアも皆が集まるとよい
  ~それぞれが抱える問題を共有し、解決策を一緒に考える。
  ~市民だけでなく、自治体の人、企業の人、いろんな人が集まる


◎12月イベントの方向性

 ・8月8日「みんなで支えあう子育て 」フォーラムのやり方は参考になる
  ~ゆるい対話
  ~ワールドカフェに近いゆるやかな対話
  ~セッションごとの移動を義務付けなかったので、話が深まった
  ~問題提起した人の周りに自然な話の輪
  ~子どもを同じフロアーで子守り (”社会が育てる”を実践)
  ~特別、有名なゲストはいなかった
 
 ・”大家族会議”スタイルが良い
  ~家族会議(子ども子育て会議)だけではない
  ~介護や老人問題も一緒に考える
  ~市民の想いのある人がグループトークの進行役(ファシリテーター)
  ~テーマごとに任意に集まって話をすればよいt
 
 ・アウトプットはなにか?
  ~大家族会議のイメージを持ってもらう。
  ~どこでどうやって集まるかをみんなで考えてやってみる。
    (自分の地域でこの会議を興してもらう。)  

以下は、田中さんの企画提案です。
-------------------------------------
タイトル
大家族会議 in Otsuma

テーマ
大家族会議をやってみよう!! 
 ・世代を超えて子育てを中心につながろう~。
 ・色んな大人に育ててもらおう。
 ・みんなの暮らしはみんなで考えよう~。

日時
 2010年12月19日(日) 13:30~17:00 
 (その後懇親会予定)場所大妻女子大学 本館B2 ゲストルーム 
  東京都千代田区三番町12  03-5275-6074  
  地図   

対象者
 こども(乳幼児、未就園前、小・中・高)
 おとな 大学生、社会人(若年から壮年、老人すべての大人、会社員、
       経営者、職人、公務員、政治家、官僚、フリーターなど)
 ☆要は大きな家族なのでおじいちゃん・おばあちゃん、父母、赤ちゃん、
   こども、兄弟、親戚・従妹、同級生、先輩 日本在住外国籍の人   
   職業や肩書きは関係ない多様な人が集まる。

想定人数 
  こども30人 おとな70人

19日にさっそく出てきた
田中さん作成の企画書 
    ↓  ↓
  ★大家族会議 at Otsuma 企画書

素晴らしい内容なので、ぜひご覧ください。
-----------------------------------------

■児童虐待予防の取組み

 ◎ 11月19日の「児童虐待防止シンポジウム
  ・ 児童虐待をなんとかしたいと思う熱い想いの人たちが集まった
  ・ 参加者は84名、関係者・メディアを入れると約100名
  ・ 取り組みの方向性を共有できてよかった
  ・ 子どもが一緒というのも、ともに子育てをするために良い
  ・ 当事者の参加が少なかった感がある。
    関心を持つ層が異なるのかもしれない。
  ・ 次の取組みを考えていく
  ・ 当事者も来やすい会にしたい

 ◎児童虐待に替わる言葉を考えていきたい
   ~言葉だけの問題ではないが、心理的虐待も含めて
    皆が自分のこととして考えられる社会を目指したい~

  ● 当人が気づかずに虐待する/されるのを”気づく”ようにしたい
    ・気が付かないからやる⇒非があると思える
    ・暴力を愛情と勘違い
    ・シツケとの区別 ・過干渉など 
    (ちなみに共依存や病気によらない肥満も虐待のうちという意見もあります)

  ● その気配がある人が相談しやすいようにしたい
    ・このままでは危ないと思ったら気軽に相談できる
     (先日も保育所に預けるのが、実はシェルター替わり。  
      ・・・ただし、時間をかけないと本音を言えないという話が。
    ・友達や家族にも話すことができる
    ・クラスメートや専門家にも相談できる

  ● 医者や先生が対応しやすいようにハードルを下げたい
    ・医療や保育/教育の対象と捉えられるような言葉と解説
    (虐待というと関わりたくない気持ちになる   
      ⇒”風邪気味なんですが・・・”なら診察しようと思うでしょう)
 
  ● 「子どもにとって」なにかが大切
    ・こどもから発せられる「やめて!」のようなことば
    ・子どもは親を否定できない⇒言えない
 
  ● 言葉の案について
    ・当事者の気持ちに立つことが大切
    ・MTでは、語感が軽く深刻さが足りない
    ・新たな言葉と、虐待とは併存。⇒ 深刻なのが虐待
    ・「不適切な関わり」で良いのではないか 
      ・・・言葉が長すぎて馴染まない。
    ・ 漢字、表象文字は覚えやすい
      (失語症の人が最初に思い出すのは漢字)
    ・拙速に定めるより、自然に言葉が生まれるのを待つのが良い  
     (それでは時間がかかりすぎるという意見も・・・)
 
  ● その他 
    ・絶対的な基準はない
    ・多様な人との関わりがあれば自然と分かるようになる※


ということで、多様な人が集まっているこの企画グループで
なにか考えられると良いですね。
(※の趣旨とは意味が違いますが)

次回の「子育て」ミーティングは11月23日(火・祝)13:00~16:00
田町リーブラで行います。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□