●11/13「児童虐待防止シンポ」
11月13日(土)
mixi『こどもを守る目コミュ@文京区』主催のシンポジウムに参加しました。
『児童虐待を防止するために、私たちにできること』
~子育てと地域のツナガリを考える~
この会は、mixi で繋がったママたちが
「たくさんの人に虐待というものに 関心を持っていただき、
虐待事件から子育ての難しさや問題点を ママの目であぶり出し、
さらに地域の中で、私たちができることを いっしょに考えましょう」
という趣旨で、開催したものです。
参加者84名+関係者、報道、パネリストを合わせて 100名近くの盛況な会でした。
とっても素晴らしいシンポジウムだったと思います。
パネリストのお話、基調講演の内容、mixiコミュメンバーの提案、
それから参加した皆さんの想い、そして会場の子どもたちの声、
・・・それらが一つになって、虐待防止への取組みのあり方や、
子育てと地域のつながりを考えることができました。
■パネリスト発表
◎はなえさん ・・・「児童虐待・こどものいじめ」コミュ ママ代表
・児童虐待事件は実母によるものが多い
・背景には「父親の不在」→協力が得られない
・双子の事例も多い。 慢性的な睡眠不足も原因。
・虐待は特殊なケースではない。
状況によっては、誰にでも起こりうる
◎安藤哲也さん ・・・ファザーリングジャパン 代表
・ 旧来の男女の役割分担の見直し(子育てはママの仕事)が必要。
・ 日本の父親の育児時間は先進国で最低。
長時間労働が問題。 16時や17時に帰れるヨーロッパとは大きな差
・ 必要なパパ力 = ①ママを支える ②パパ友とネットワークをつくる
・ 笑っている父親を増やすこと!!
父親が変われば、家庭、地域、企業が変わる。 ⇒そして社会が変わる。
◎ 渡辺恵司さん ・・・こうとう親子センター 代表・ ホームスタートこうとう
・ 虐待予防のために、家庭訪問型子育て支援『ホームスタート』をやっている
・ 大切なのは「傾聴」「協働」。
手伝うのではなく、一緒に家事をする。 ママに「寄り添う」。
・ 親の自己肯定感の回復が大切
・ ホームビジターも、「親子の成長している姿が最高の喜び」
◎ 坪井花梨さん ・・・ カリヨン子どもセンター
・ ハイティーンの子どもの保護、自立支援を行なっている
・ 家庭に戻ることも難しいケースもあるが、弁護士の先生も交えて向き合う
・ シェルターでは、よく話を聞いて、子どもに寄り添って活動している
■ 基調講演 ・・・浅井春夫 先生 (立教大学教授)
○ そもそも虐待とはなにか?
・ 「虐げる」とい字の意味は、「虎が爪で獲物をおさえている」
・ しつけ/体罰(教育的指導)/折檻/虐待 とを分けて考えること
・ 「虐待」の英語は ABUSE = AB/USE (本来から)離れた/用い方
子どもの乱用、不適切なかかわり
・別な英語 mal/treatmet とは (悪い/取扱い)
大人に依存しケアされなければ生き、成長していくことのできない子どもに対する
「不適切な関わり」
※スウェーデンでは、マイルドスパンキング(軽く尻などをたたくこと)も禁止の方向
~子どもが嫌だと思うことは止めたほうがよい
○ 児童虐待の件数=年間 44,000件。
・ 20年で20倍だが、水面下で起こってきたことが虐待が見えるようになってきたから
・ アメリカは 年間 300万件の通報。 うち100万件は該当する。 (人口は3倍)
~「間違った通報は謝れば済む。通報しないで悲惨な結果になるより良い。」の考え方
・日本はまだ通報が少ない。 ⇒さまざまなコミュニティの中の『眼』が必要
○ 虐待の種類 ・・・ アメリカ小児科医ヘンリー・ケンプが提唱
① 身体的虐待
② ネグレクト
③ 心理的虐待
④ 性的虐待
・ 当初は身体的虐待のように外から見えるものだけ
・ DVを見せるのも心理的虐待
・ 性的虐待は把握しにくい (実父が加害者のケースが多い)
・ 通報のある虐待は、身体的 4割、 ネグレクト 4割
・ 虐待者の割合。実母が6割。 実の父が2割。 育児をしない割に父親の虐待が多い
○ 虐待の要因
・ 圧倒的に女性に負担がかかっている
・ 実母の虐待が多いが、
「社会的に困った母親」というより、「困っている母親が虐待をやっている」
ということではないか。
・ 貧困が大きな要因
~正規就労 3割。 課税所帯 3割。
~ 経済的困難。 心身の状況。 心理的負担
・ ひとり親家庭
・ 夫婦間不和
・ 不安定就労
○ どうすれば良いか
・ 日本は経済的バックアップが足りない
・ こんなに子育てを支援していない国は他にない
・ 経済的な補助と保育園などの現物給付がもっと必要
・ 子育ては、手助けが必要な営みである。
・ 虐待を個人に帰着させるのではなく、構造的に解決することが必要
このためにどんな制度をつくっていくかを考えるべき
○ 虐待をどうしたら防げるか?
・ 児童虐待の早期発見
・ 積極的な予防と適切な介入
・ 児童虐待防止・対応の緊急ネットワークをつくる
~虐待事例があった時に集まり、協力して対応する
・ 生活支援 =貧困の改善
・ コミュニティにおける子育て協働の文化をつくる
・ 法律の改善
○ 虐待発見のポイント
・ 子どもの表情が暗く、喜怒哀楽の表現が乏しい
・ 子どもの年齢と受傷の状況が一致しないこと
・ からだの傷が器具などのかたちの痕跡を残している
・ 傷の色調による受傷後の時間的経過と事故の期日が合わない
・ 季節に合わない服装、ボサボサの髪、不衛生な身体状況など
など
○ 大切なこと
・ いつでも、誰でも、どこでも、どの子どもでも虐待を受ける可能性がある
・ 「困った子ども」は「困っている子ども」
~家でや非行などの問題行動に現れることが多い
・ 多様性を理解し、いろんなネットワークを作っていくこと
・ 「児童虐待の分野で活躍するための専門的な力量は他人と喜び協働できることである 」
■ パネル ディスカッション
○ 自分たちは虐待に対して何ができるか?
・子どもの人権が侵されていれば通報すべき。 犯罪だから。
名前が分からなければ虐待が起きている事実を伝えるだけでもよい
・ネットワークを大切に
~パパ友、ママ友がいるということ、話合うことが価値がある
~地域のネットワークがセイフティネットになる
~子どもがインターフェースになっていて、子どもを介したコミュニケーションの輪
・ 仕事をリタイアした人も家から出てきていろいろやっていただく
~やってみれば楽しいよという運動も効果的
~児童施設を訪問したら定員95人のうち、90名が虐待を受けてると聞き危機感を持った
~ これからは『育爺』の時代。 中高年の出番
○ 大切なことは
・ 児童相談所の体制を、限られた資金の中で実効性あるものをつくる
・ 虐待の連鎖を断ち切る支援をきちんとしていく
・ 気軽に相談できる場所を増やす
落合さん(司会) 浅井さん 安藤さん 渡辺さん
■ 会場との質疑
Q: 虐待があって相談しても相談先の役所があてにならず通報しても動かない。
ドクターや教育委員会を動かそうとしている
A: 児童相談所の人口比率は世界的にみても最悪。 パンクしそうになっている。
通報したら終わりではなく、事態が解決するまで粘り強く進める情熱を持つこと。
Q: 「虐待」は言葉が強すぎて、自分とは無関係と考える人が多い。
いつでも、誰にでも起こりうる問題だと思えるように言葉を見直してはどうか?
(例えば、「ボケ老人」⇒「認知症」で、皆が自分のことと受け止めるようになった)
A:大変 いい指摘だと思う。
・国が児童虐待対策委員会でもつくって総力をもって改善策を出すべきだ。
児童相談所やケースワーカーも足りないし、皆がもっと認知するのが良い。
・ 今ある現実をきちんと理解することが大切
・ 日本の児童相談所は 200ヶ所ほど。 ~50万人に付き一か所なら本来260ヶ所必要
・ 児童福祉司は全国で 2500人ほどが配置。
5万人に一人ぐらいの割合だが、イギリスでは、2~4千人に一人のケースワーカー。
圧倒的に数が少ない。 ⇒児童関係の公務員の人口比率を高めるべきだ。
Q: 晩婚化も増えていき、子育てと介護が同時に降りかかってくることになる。
シニアの力が大事になるので、ママとシニアのとツナガリをつくりたい。
シニアに参画してもらうにはどうしたら良いか?
A:一緒に考えていきたい問題だ
・ 自治体の老人大学(悠々大学) ボランティア養成講座
・ シニアが各自のペースでいろいろ学んで、社会に還元してもらう
・ 自分たちが参加する。子どもからエネルギーをもらう
・ ママとシニアをつなげるよりも、パパのほうが繋がりやすい
~保護者を「ママ」と呼ぶことが多いが、その意識も変えていきたい
・ 皆が心を耕して子どもに声をかける
○ まとめ ・・・浅井先生
・ママとパパの問題というよりも男と女のパートナーをどうするのかが大切。
~セックスパートナー、経済パートナーだけでなく、子育てのパートナーとして
・ママとパパがもう一度一緒に風呂に入ると良い ⇒親としての発達に繋がる
・どういう男たちが女性に選ばれるか?
~「セクソロジー」 もともと男は105%で女より数が多い。
~新しい時代の男像が求められる
・虐待を通告するというアメリカのような制度を考えることも必要
■ 来賓あいさつ 成澤廣修さん ・・・文京区長
~安藤パパから誘いのメールが来たのでやってきました~
○児童相談所の権限を区に移したい
⇒子ども家庭相談センターで取り組む
○ 児童虐待問題の解決として ゼロ歳までが出ていく場がない
⇒子育てひろばを広げていく
~今年中に子育てひろばを4ヶ所に増やす予定
~バギーでも行ける範囲内に
~お母さん、お父さんの繋がる場として
○ 現状の子育て支援は「親支援」。 これで良いのか?と思う。
⇒子どもにどう直接的支援をするかが大切である
~区として積極的に取り組んでいく
~いろんなアイデアを聞いて考えたい
※ 12日に東京子育て協働フォーラムで、文京区の久住さんが言っていたのと
同じ言葉を区長も!! ・・・文京区の本気度を感じました (レポーター)
成澤 文京区長 (”イクメン”です)
■最後に、歌『絆~ママへのラブソング 』 ・・・歌手の橋本昌彦さん
とても良い歌でした。 You-Tube で聞けます。 ぜひ聴いてみて下さい。
子どもの画像とともに歌う橋本さん メッセージを語る橋本さん(”イケメン”です)
ということで、
子どもや家族への温かい眼差しに満ちたとても素晴らしいイベントでした。
これをきっかけにして、さらに児童虐待防止のネットワークが広がることを期待します。
終わった後に、司会の工藤さんがインタビューを受けてました。
NHK上田さん 工藤さん (後方には「ツイッター中継 」の吉岡さん)
皆さま、お疲れ様でした ♡ ♡
最後に、Mixi 「子どもを守る目」コミュまとめ
『児童虐待を防ぐために、私たちにできること 10』
① あいさつ、声かけから始めよう。
② ママ友どうしで助け合おう。
③ 子どもを通して、いろんな人とつきあいたい。
④ ひとりで抱え込まない。孤立しない。
⑤ 自分の住む町の子育て支援を知る。
⑥ ネットワークをつくる。
⑦ 児童虐待問題に関心を持つ。
⑧ 子どもの声に耳を傾けよう。
⑨ 子どもに身を守る術を教えよう。
⑩ 親になるために学びの場をつくる
とっても良くまとまっていますね。
この日のレポーターの感想・・・・・ 女性のパワーはすごい!!!
--------------------------------------------------------
ところで、”2030ビジョン x PURC”の児童虐待予防に関する今後の取組みは
次のように考えています。
① 児童虐待が一部の人たちだけの特別なことではなく、いつでも、だれでも、どこでも
起こりうることと認識してもらうために、「児童虐待」に加えて新たな「言葉」を広めたい。
たとえば、「MT」:マルトリートメントなど、より幅広い概念を含めた言葉を皆で相談しな
がら吟味し、オピニオンリーダーやメディアとともに浸透を図りたい。
② 虐待予防の観点から、ひろばなどに来れない親子のために、家庭訪問型子育て支援
を広める活動をする。
③ 当事者の視点を大切にし、悩んでいる親や苦しんでいる子どもたちに本当に手が届く
方策や場づくりを考えていく。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
mixi『こどもを守る目コミュ@文京区』主催のシンポジウムに参加しました。
『児童虐待を防止するために、私たちにできること』
~子育てと地域のツナガリを考える~
この会は、mixi で繋がったママたちが
「たくさんの人に虐待というものに 関心を持っていただき、
虐待事件から子育ての難しさや問題点を ママの目であぶり出し、
さらに地域の中で、私たちができることを いっしょに考えましょう」
という趣旨で、開催したものです。
参加者84名+関係者、報道、パネリストを合わせて 100名近くの盛況な会でした。
とっても素晴らしいシンポジウムだったと思います。
パネリストのお話、基調講演の内容、mixiコミュメンバーの提案、
それから参加した皆さんの想い、そして会場の子どもたちの声、
・・・それらが一つになって、虐待防止への取組みのあり方や、
子育てと地域のつながりを考えることができました。
■パネリスト発表
◎はなえさん ・・・「児童虐待・こどものいじめ」コミュ ママ代表
・児童虐待事件は実母によるものが多い
・背景には「父親の不在」→協力が得られない
・双子の事例も多い。 慢性的な睡眠不足も原因。
・虐待は特殊なケースではない。
状況によっては、誰にでも起こりうる
◎安藤哲也さん ・・・ファザーリングジャパン 代表
・ 旧来の男女の役割分担の見直し(子育てはママの仕事)が必要。
・ 日本の父親の育児時間は先進国で最低。
長時間労働が問題。 16時や17時に帰れるヨーロッパとは大きな差
・ 必要なパパ力 = ①ママを支える ②パパ友とネットワークをつくる
・ 笑っている父親を増やすこと!!
父親が変われば、家庭、地域、企業が変わる。 ⇒そして社会が変わる。
◎ 渡辺恵司さん ・・・こうとう親子センター 代表・ ホームスタートこうとう
・ 虐待予防のために、家庭訪問型子育て支援『ホームスタート』をやっている
・ 大切なのは「傾聴」「協働」。
手伝うのではなく、一緒に家事をする。 ママに「寄り添う」。
・ 親の自己肯定感の回復が大切
・ ホームビジターも、「親子の成長している姿が最高の喜び」
◎ 坪井花梨さん ・・・ カリヨン子どもセンター
・ ハイティーンの子どもの保護、自立支援を行なっている
・ 家庭に戻ることも難しいケースもあるが、弁護士の先生も交えて向き合う
・ シェルターでは、よく話を聞いて、子どもに寄り添って活動している
■ 基調講演 ・・・浅井春夫 先生 (立教大学教授)
○ そもそも虐待とはなにか?
・ 「虐げる」とい字の意味は、「虎が爪で獲物をおさえている」
・ しつけ/体罰(教育的指導)/折檻/虐待 とを分けて考えること
・ 「虐待」の英語は ABUSE = AB/USE (本来から)離れた/用い方
子どもの乱用、不適切なかかわり
・別な英語 mal/treatmet とは (悪い/取扱い)
大人に依存しケアされなければ生き、成長していくことのできない子どもに対する
「不適切な関わり」
※スウェーデンでは、マイルドスパンキング(軽く尻などをたたくこと)も禁止の方向
~子どもが嫌だと思うことは止めたほうがよい
○ 児童虐待の件数=年間 44,000件。
・ 20年で20倍だが、水面下で起こってきたことが虐待が見えるようになってきたから
・ アメリカは 年間 300万件の通報。 うち100万件は該当する。 (人口は3倍)
~「間違った通報は謝れば済む。通報しないで悲惨な結果になるより良い。」の考え方
・日本はまだ通報が少ない。 ⇒さまざまなコミュニティの中の『眼』が必要
○ 虐待の種類 ・・・ アメリカ小児科医ヘンリー・ケンプが提唱
① 身体的虐待
② ネグレクト
③ 心理的虐待
④ 性的虐待
・ 当初は身体的虐待のように外から見えるものだけ
・ DVを見せるのも心理的虐待
・ 性的虐待は把握しにくい (実父が加害者のケースが多い)
・ 通報のある虐待は、身体的 4割、 ネグレクト 4割
・ 虐待者の割合。実母が6割。 実の父が2割。 育児をしない割に父親の虐待が多い
○ 虐待の要因
・ 圧倒的に女性に負担がかかっている
・ 実母の虐待が多いが、
「社会的に困った母親」というより、「困っている母親が虐待をやっている」
ということではないか。
・ 貧困が大きな要因
~正規就労 3割。 課税所帯 3割。
~ 経済的困難。 心身の状況。 心理的負担
・ ひとり親家庭
・ 夫婦間不和
・ 不安定就労
○ どうすれば良いか
・ 日本は経済的バックアップが足りない
・ こんなに子育てを支援していない国は他にない
・ 経済的な補助と保育園などの現物給付がもっと必要
・ 子育ては、手助けが必要な営みである。
・ 虐待を個人に帰着させるのではなく、構造的に解決することが必要
このためにどんな制度をつくっていくかを考えるべき
○ 虐待をどうしたら防げるか?
・ 児童虐待の早期発見
・ 積極的な予防と適切な介入
・ 児童虐待防止・対応の緊急ネットワークをつくる
~虐待事例があった時に集まり、協力して対応する
・ 生活支援 =貧困の改善
・ コミュニティにおける子育て協働の文化をつくる
・ 法律の改善
○ 虐待発見のポイント
・ 子どもの表情が暗く、喜怒哀楽の表現が乏しい
・ 子どもの年齢と受傷の状況が一致しないこと
・ からだの傷が器具などのかたちの痕跡を残している
・ 傷の色調による受傷後の時間的経過と事故の期日が合わない
・ 季節に合わない服装、ボサボサの髪、不衛生な身体状況など
など
○ 大切なこと
・ いつでも、誰でも、どこでも、どの子どもでも虐待を受ける可能性がある
・ 「困った子ども」は「困っている子ども」
~家でや非行などの問題行動に現れることが多い
・ 多様性を理解し、いろんなネットワークを作っていくこと
・ 「児童虐待の分野で活躍するための専門的な力量は他人と喜び協働できることである 」
■ パネル ディスカッション
○ 自分たちは虐待に対して何ができるか?
・子どもの人権が侵されていれば通報すべき。 犯罪だから。
名前が分からなければ虐待が起きている事実を伝えるだけでもよい
・ネットワークを大切に
~パパ友、ママ友がいるということ、話合うことが価値がある
~地域のネットワークがセイフティネットになる
~子どもがインターフェースになっていて、子どもを介したコミュニケーションの輪
・ 仕事をリタイアした人も家から出てきていろいろやっていただく
~やってみれば楽しいよという運動も効果的
~児童施設を訪問したら定員95人のうち、90名が虐待を受けてると聞き危機感を持った
~ これからは『育爺』の時代。 中高年の出番
○ 大切なことは
・ 児童相談所の体制を、限られた資金の中で実効性あるものをつくる
・ 虐待の連鎖を断ち切る支援をきちんとしていく
・ 気軽に相談できる場所を増やす
落合さん(司会) 浅井さん 安藤さん 渡辺さん
■ 会場との質疑
Q: 虐待があって相談しても相談先の役所があてにならず通報しても動かない。
ドクターや教育委員会を動かそうとしている
A: 児童相談所の人口比率は世界的にみても最悪。 パンクしそうになっている。
通報したら終わりではなく、事態が解決するまで粘り強く進める情熱を持つこと。
Q: 「虐待」は言葉が強すぎて、自分とは無関係と考える人が多い。
いつでも、誰にでも起こりうる問題だと思えるように言葉を見直してはどうか?
(例えば、「ボケ老人」⇒「認知症」で、皆が自分のことと受け止めるようになった)
A:大変 いい指摘だと思う。
・国が児童虐待対策委員会でもつくって総力をもって改善策を出すべきだ。
児童相談所やケースワーカーも足りないし、皆がもっと認知するのが良い。
・ 今ある現実をきちんと理解することが大切
・ 日本の児童相談所は 200ヶ所ほど。 ~50万人に付き一か所なら本来260ヶ所必要
・ 児童福祉司は全国で 2500人ほどが配置。
5万人に一人ぐらいの割合だが、イギリスでは、2~4千人に一人のケースワーカー。
圧倒的に数が少ない。 ⇒児童関係の公務員の人口比率を高めるべきだ。
Q: 晩婚化も増えていき、子育てと介護が同時に降りかかってくることになる。
シニアの力が大事になるので、ママとシニアのとツナガリをつくりたい。
シニアに参画してもらうにはどうしたら良いか?
A:一緒に考えていきたい問題だ
・ 自治体の老人大学(悠々大学) ボランティア養成講座
・ シニアが各自のペースでいろいろ学んで、社会に還元してもらう
・ 自分たちが参加する。子どもからエネルギーをもらう
・ ママとシニアをつなげるよりも、パパのほうが繋がりやすい
~保護者を「ママ」と呼ぶことが多いが、その意識も変えていきたい
・ 皆が心を耕して子どもに声をかける
○ まとめ ・・・浅井先生
・ママとパパの問題というよりも男と女のパートナーをどうするのかが大切。
~セックスパートナー、経済パートナーだけでなく、子育てのパートナーとして
・ママとパパがもう一度一緒に風呂に入ると良い ⇒親としての発達に繋がる
・どういう男たちが女性に選ばれるか?
~「セクソロジー」 もともと男は105%で女より数が多い。
~新しい時代の男像が求められる
・虐待を通告するというアメリカのような制度を考えることも必要
■ 来賓あいさつ 成澤廣修さん ・・・文京区長
~安藤パパから誘いのメールが来たのでやってきました~
○児童相談所の権限を区に移したい
⇒子ども家庭相談センターで取り組む
○ 児童虐待問題の解決として ゼロ歳までが出ていく場がない
⇒子育てひろばを広げていく
~今年中に子育てひろばを4ヶ所に増やす予定
~バギーでも行ける範囲内に
~お母さん、お父さんの繋がる場として
○ 現状の子育て支援は「親支援」。 これで良いのか?と思う。
⇒子どもにどう直接的支援をするかが大切である
~区として積極的に取り組んでいく
~いろんなアイデアを聞いて考えたい
※ 12日に東京子育て協働フォーラムで、文京区の久住さんが言っていたのと
同じ言葉を区長も!! ・・・文京区の本気度を感じました (レポーター)
成澤 文京区長 (”イクメン”です)
■最後に、歌『絆~ママへのラブソング 』 ・・・歌手の橋本昌彦さん
とても良い歌でした。 You-Tube で聞けます。 ぜひ聴いてみて下さい。
子どもの画像とともに歌う橋本さん メッセージを語る橋本さん(”イケメン”です)
ということで、
子どもや家族への温かい眼差しに満ちたとても素晴らしいイベントでした。
これをきっかけにして、さらに児童虐待防止のネットワークが広がることを期待します。
終わった後に、司会の工藤さんがインタビューを受けてました。
NHK上田さん 工藤さん (後方には「ツイッター中継 」の吉岡さん)
皆さま、お疲れ様でした ♡ ♡
最後に、Mixi 「子どもを守る目」コミュまとめ
『児童虐待を防ぐために、私たちにできること 10』
① あいさつ、声かけから始めよう。
② ママ友どうしで助け合おう。
③ 子どもを通して、いろんな人とつきあいたい。
④ ひとりで抱え込まない。孤立しない。
⑤ 自分の住む町の子育て支援を知る。
⑥ ネットワークをつくる。
⑦ 児童虐待問題に関心を持つ。
⑧ 子どもの声に耳を傾けよう。
⑨ 子どもに身を守る術を教えよう。
⑩ 親になるために学びの場をつくる
とっても良くまとまっていますね。
この日のレポーターの感想・・・・・ 女性のパワーはすごい!!!
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ところで、”2030ビジョン x PURC”の児童虐待予防に関する今後の取組みは
次のように考えています。
① 児童虐待が一部の人たちだけの特別なことではなく、いつでも、だれでも、どこでも
起こりうることと認識してもらうために、「児童虐待」に加えて新たな「言葉」を広めたい。
たとえば、「MT」:マルトリートメントなど、より幅広い概念を含めた言葉を皆で相談しな
がら吟味し、オピニオンリーダーやメディアとともに浸透を図りたい。
② 虐待予防の観点から、ひろばなどに来れない親子のために、家庭訪問型子育て支援
を広める活動をする。
③ 当事者の視点を大切にし、悩んでいる親や苦しんでいる子どもたちに本当に手が届く
方策や場づくりを考えていく。
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