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2011-07-30 21:40:30
テーマ:東日本大震災支援 震災復興支援活動を本格的に進めるために、 『東北コミュニティの未来・志縁プロジェクト』 という新たな活動をスタートさせました。 以下のWEBサイトをご覧ください。 ↓ ↓
2011-06-23 18:40:25
テーマ:東日本大震災支援 2011-05-15 18:25:44
テーマ:東日本大震災支援 5月11日夜、(株)アースカラー の主催で 哲学者・内山節さんの講演会がありました。 とても示唆に富むものでしたのでシャアさせていただきます。。 内山さんは立教大学大学院教授であり、里に住む哲学者でもあります。 まず彼の言葉を紡いだYoutubeをご覧ください。VIDEO そのうちのいくつかをご紹介します。 ◇ 里には、「人生観」 「自然観」 「死生観」が 沈黙のまま活きている ◇ 一代でつくり出せないものに 人は支えられて ある時代を生きている ◇ 里には「家業」がある 「家業」は使い捨ての労働ではない ◇ 「百姓」とは 百の仕事をする人 ◇ 近代人の捨てたもの それは 自分の帰る等身大の世界 ◇ 探さないといけないのは 手ごたえのある 「幸福感」 いずれも含蓄のあることばです。 ***************************************************** さて講演会のテーマは、 「東日本大震災をどう捉えるか」と「これからの仕事のあり方」の二つです。◎ 東日本大震災とは自然の災禍と文明の災禍が複合されたもの ● 自然の災禍 =「地震+津波」 + ● 文明の災禍 =「原発+爆発」 ⇒こちらを見直すといっても簡単ではない◎ 『それでも海とともに生きる』 牡蠣の養殖をしてきた畠山重篤さん ・「森は海の恋人」=広葉樹林が川を介して海を豊かにするので植林活動をしてきた人 ・養殖場、加工場、船5隻を失った。 地震はあっても海の力は変わらない。ゆえに牡蠣の養殖を続ける。 ◎ 人間が受ける衝撃は三つのレベルがある ① 知性で理解できる ② 体で衝撃を受ける ③ 生命が危機感を持つ 東日本大震災は ①+②+③ ⇒ ゆえに衝撃が深く、どこか心が晴れない ◎ 今の復興は、まだ知性の領域だけで動いている。 でもこれでは、復興できない。 復興構想会議はまだ頭の中で考えている。 エコタウンが目指す姿ではない。◎ 復興は、文化的・文学的にまず始めることが大切 ★ 自分たちがつくりたい街のイメージをまず書いている ・人々が寄っていく ・笑い声が聞こえる ・子どもがにぎやか ・祭りがある など ★ 自分たちがどんな生き方をするかがまず必要 ・他人のために生きる ★ 特にお年寄りは大切 (被災者の多くはお年寄り) ・年寄りが他者のためを思って未来を考えること (避難所で、自分の事だけ考えてたら未来はない) ・これからの人たちのためを思えば未来への希望が湧いてくる ★ 地元の人たちの想いを外の人たちが支える ・いろんな人のバックアップがあるからやっていける◎ 労働とは「何かをつくること」である ・モノ、米、野菜、サービス、いろいろ ・家族や地域のためにすることも広義の労働 ~生活、子育て、ボランティアも含まれる (商品価値を生むもの、貨幣に置き換えられるものは狭義の労働) ★皆がなにかをつくっている。 これらは互いに関連し合っている 例:料理をつくる……野菜を収穫する……種をまく人がいる……畑を作った人がいる ・ねぎ一本にも長い間のいろんな人の営みによってできている ・魚釣りにも、釣竿、川、自然、いろんなものがあるから関わっている ◎ 社会は「自然」と「人間」によってつくられている ・「人間」には、「生者」だけでなく「死者」も含まれている ・「自然」には、「山の神」「川の神」「水の神」なども含まれる ・ 社会は「先祖」とともにある ・「先祖」には自分の祖先だけでなく、地域全部のご先祖さまが含まれる ・ 共同体との折り合いをつけることが大切 ・日本の自治は「生者」「死者」「自然」で成り立つ ・祭りや行事は自治のしくみの一つ ⇒共同体としての折り合いをつける行為である ★復興には、まず供養が必要である。 ・村として供養をすることで先に進むことができる ★共同体で再生(供養)するとふっきれる (コミュニティが崩壊し、再生を個人でやるから引きずるようになった) ◎ 日本において、「労働」は「修業」と「貢献」である ・労働の中に修業があること(自分のなにかが向上していく) ・労働を通して何かに貢献できること ★ 農業は優れている (アダム・スミスも認めている) ① 誰でもできる (でもすべてを知ることはできない) ② 働けば働くほど自然に身についてくる。 (修業が内包されている) ★ 田舎の雑貨屋も優れている (地域の関係性のなかで仕事をしている) ① 人々のニーズを判っている ② どこから仕入れたら良いか知っている◎ 家業を大切にしよう ・農業は自然が教えてくれる 修行と貢献がある ・家業は身内でなくても誰かに後を取らせればよい ・現代企業は、四半期ごとの利益追求 ~長期的視野に欠ける ~当面の利益さえ上げれが良いというマインド◎ ソーシャルビジネスを活かそう ・共同体を活かしていくために大切 ・利益が目的ではなく「社会的使命を実現する」ことが目的 ・自分たちの活動を持続できるビジネスモデルを確立すること *****************************************************■纏めのメッセージ■★ 原発は人間的な想いが一切通用しない ・人と自然がつくってきたものをすべてダメにしてしまった。 ・「こういう仕組みを残して良いのか」を考えるべき ★ 「他人のために生きる」を出発点に ・他人のために生きれば、人は幸せを得ることができる ・戦後の「自分を大事にしなさい」という教育は間違い ~何が自分のためか分からない ⇒とりあえず、高校、大学となる ~自己中心的な人間ばかり多くなる (戦前の「人のために」の教育のほうが良かった)★ 豊かな労働は誇りを持てるもの ・他者が認めてくれるから誇りを持てる ゆえに他者との関係性はとても大切 ★ 共同体を大切に ・他者あっての私 ・小さな共同体が積みあがって、大きな共同体をつくる ・農村でも都市でも共同体を大切に ・都市と農村の合同の共同体も良い ・東京の集中を止めて地方へ **************************************************** 私なりの纏め方なので、内山さんの想いと若干の齟齬があるかもしれません。 いずれにしても、いろいろと啓発されました。 アースカラーの皆さん、内山さん、ありがとうございました。■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
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