コスタリカ北西部、グアナカステ地方は国内でも特に乾燥する地域。

12月に乾季に入ってからというもの、ほとんど雨が降っていない。


というわけで、砂埃がすごい。

外を歩いていると靴が茶色っぽくなってくる。


そんな靴の埃を事務所で掃っていると、後ろから事務員が一言。


「そんなことをしていると結婚できなくなるわよ」


なんでも


「靴の泥を掃うと結婚できなくなる」


という言い伝え(?)があるとのこと。

その理由は知らないそうだが

祖父母にそう言われて育ってきたとのこと。

他の事務員からも同じ忠告をもらったので

少なくとも、この地方では知られている話らしい。


ちなみに、どちらの事務員も既婚者。

これからは靴の泥を掃わないようにするかな。

3月、乾季真っ只中。

乾季になると葉を落とす木が多いため

動物や鳥の姿が目立つようになる。


そんな鳥のうちの一羽。


キツツキ


逆光で見にくいが

「コスタリカキビタイシマセゲラ」というキツツキ。

小型で、その名の通り背中(翼)が白黒の縞(まだら)模様で

頭のてっぺんが赤いのが特徴。

コスタリカ特産種だそうな。


雨季には見えないものが見えてくる、

乾季の密かな楽しみの一つ。

という訳で、昨日はコスタリカ各地でデモが行われた。

何に対するデモかというと、アメリカとの自由貿易協定である。


去年当選したオスカル・アリアス大統領は

アメリカと自由貿易協定を結ぼうとしている。

それに反対する人々は、「自由貿易協定反対!」と

書いた掲示物をあちこちに貼ったり

今回のようにデモやストライキをしたりしている。


デモ

首都サンホセ中心部で行われていたデモの様子。

参加者達は皆、気合が入っていた。

そのやる気を仕事に回したら

自由貿易も恐れるに足りないと思うのだが…。

前々回、列の間隔について書いたが

これは車でも同じで、車間距離も狭い。

信号待ちのときなど、ぶつかるんじゃないかという距離まで

前の車に近づく。

たまに、ぶつかっている車もある。

そのせいか、コスタリカの人々は車幅感覚は優れている気がする。

ギアチェンジはガクガクいわせているようなドライバーでも

縦列駐車はきれいに決めたりする。

ちなみに、コスタリカの車はほとんどマニュアルである。

新車でもオートマは少ない。

が、そのわりにギアチェンジの下手なドライバーが多い。

バスやタクシーに乗っていても

首がカックンカックンすることが少なくない。

ま、人の事は言えないが…。

今、中米では7カ国により
サッカーの中米カップが行われている。


昨日はコスタリカと隣国パナマの試合があり
後半42分にゴールを決められ
残念ながら0-1でコスタリカが負けた。


その試合をテレビで見ていたところ
突然「スズキ」という言葉が耳に入ってきた。


「日本人出てたっけ?」


と思って聞いていると、どうやら
自動車メーカー「スズキ」の宣伝だったらしい。


こんな風に、こちらではサッカーの実況中に
何の脈絡もなくスポンサーのCMが入る。

例えば


「ボールがラインを割りました、ピザ・ハット
「選手交代です、BANEX銀行


といった感じ。
特に耳に残るのが


「ゴーーーーール!コカ・コーラー!


最近コーラを飲む量が増えてきたのは、このせいか?

バス待ちの列に並んでいて、ふと前後の間隔の狭さに
慣れている自分に気付いた。


コスタリカでは列の間隔が日本に比べて詰まっている。
ほとんどくっ付きそうである。
ただでさえ暑いのに、暑苦しいことこの上ない。
最初のうちは「スリか!?」と疑っていたが
そうではなく、そういう文化らしい。
というのも、少しでも隙間を空けていると横入りされる。


この国では横入りは黙認されているようである。
横入りされる方が悪い、といった感じである。
という訳で、自然と列の間隔が狭くなる。


といっても、地方では、列を詰めていても
開いているバスの窓から荷物を投げ入れて座席を確保する
パワフルなおばちゃんがいたりするため、無駄な場合もある。

コスタリカ南部、太平洋に注ぐタルコレス川河口近くでのこと。
橋から下を見たところ、川原でワニが甲羅干し(?)をしていた。
その数20匹以上。


wani


突き刺すような日差しの下、鳥や魚が近づいてきても
見向きもせずに横たわっていた。
この国では、ワニもPura vidaに生きているらしい。

今、コスタリカは乾季。

乾季は果物の美味しい季節。


去年の乾季は「日本では食えん!」とばかりに
マンゴーやパパイヤ、グアナバナなど
トロピカルなフルーツばかり食べていた。


ところがである。


「日本でも食べられるからいいや」と
ノーマークだったメロンを何気なく食べてみたところ
これが美味いこと、美味いこと!
こんなに甘くてジューシーだったか、と目から鱗が。


しかも、安い!
この時期、3個で500コロン(日本円にして120円!)で売ってたりする。
これでも、取れ過ぎで出荷調整しているとのこと。


といっても、失礼ながらコスタリカの栽培技術が
優れているとは思えない。
ということは、この南国の気候がなせる業だということか。


そんなわけで、メロンを切ってはかぶりつく今日この頃。
では、いただきます。


melon

日本も舞台になっているということで
コスタリカでは先週末に封切となった
「BABEL」という映画を見てきた。
内容自体は正直、訳わからんという感じだったが
耳から入ってくる日本語の台詞と
スペイン語字幕の比較を個人的に楽しんできた。


そんな公開中の映画も
既に海賊版DVDが出回っているそうな。


コスタリカでも海賊版のCDやDVDをよく見かける。
都市部では普通に店頭に並んでいるし
地方ではカバン一杯に海賊版を詰め込んだ
おっちゃん、おばちゃんが道端で売り歩いている。
ときどき不良品が紛れ込んでいることを除けば
値段は正規品の1/3~1/5とお買い得。


どういうルートで出回っているのか、ちょっと興味深いところ。

ということで、コスタリカ最高峰であるチリポ山に登ってきた。


チリポ山はコスタリカ南西部、チリポ国立公園内にそびえている。

標高は3820m、富士山より少々高い。


初日は首都サンホセからバスを乗り継ぐこと4時間半、

ふもとのホテルまで。


翌日は夜明け前に出発し、標高3400mにある宿泊施設まで

約15kmの登山。

岩だらけの山道を想像していたのだが

標高3000m付近までは森の中を落ち葉を踏みしめながら進むことに。

鳥の声を聞きながらマイペースに登っていった。

途中、十数年前にあったらしい山火事の跡を目にした。

焼け焦げた木々の間を埋め尽くす新たな緑に

改めて自然の逞しさを実感。

標高3000m付近からは、背丈の低い茂みと淡い色の花々が続く高原。

食糧を担いで登ってきたため、予想以上にたまってきた疲れを

吹き抜けていく風に癒されながら、どうにか目的地に到着。


翌日、再び夜明け前に出発。

普段、海際で生活しているせいで体が標高差についていけないのか、

高山病(?)と思しき頭痛を抱えつつ

満天の星空の下、山頂を目指して歩いていった。

急な山道を這い登り、空が白み始める頃、

遂に山頂に到着。

南国コスタリカにいることを忘れそうなほど

冷たい風が吹きすさぶ中、震えながら待っていると

雲海の下から太陽が顔を出した。


チリポ


しばらくの間、頭痛も寒さも忘れて見とれた。

苦労して登ってきた甲斐があったな、と思える美しさだった。