前回に引き続き、食べ物(飲み物?)の話。


ビールも好きだが、もっと好きなのがコーヒー。
水分の大半はコーヒーで摂取しているかもしれない。


コスタリカはコーヒーの輸出国である。
当然、コーヒーが美味しい。
酸味よりも苦味が強く、香り高い。
これだけでも、コスタリカに来た甲斐があるというもの。
人々もよくコーヒーを飲む。


暑い日が続いているため、アイスコーヒーを飲もうと
コーヒーに氷を入れていたところ、ホストファミリーから


コーヒーに氷を入れるのか!?


と驚かれた。
そういえば、彼らはどんなに暑くてもコーヒーはホットでしか飲まない。
また、レストラン等でもアイスコーヒーを見かけたことは、ほとんどない。
が、紅茶はアイスで飲まれている。
というか、ホットで飲んでいる人はあまり見かけない。
アイスコーヒーもアイスティーも発想は同じだと思うのだが。


海外経験豊富な友人に尋ねてみたところ
アイスコーヒーが飲まれている国は少ないそうな。


試しにホストファミリーにアイスコーヒーを勧めてみたところ


「信じられない!」


とのこと。
基本的にコスタリカの人々は未知の食べ物を試そうとしない。
こちらにしてみれば、コーヒー1杯に
ティースプーンに山盛り3杯も砂糖を入れて飲む彼らの方が
よほど信じられなかったりするのだが。

コスタリカに来て早8ヶ月。
8ヶ月もいると、かつてカルチャーショックを受けたものが
当たり前に思えてきたりする。


その中の1つが、ビールの飲み方。
コスタリカでは多くの人々がビールにを入れて飲む。
レストランやバーでもビールと一緒に
氷の入ったグラスが出てくることが多い。
しかも大量に。
只でさえ薄いビールがますます薄まる。
が、暑さですぐぬるくなってしまいがちなビールを
いつまでも冷たいまま飲める。


ビールをだらだらと飲み続けることの多いコスタリカの

人々にとっては、ビールが薄まった方が逆に都合がいいらしい。
また、この暑さの中では、ぬるくなったビールよりも
薄くても冷えているビールの方が確かに美味く感じる。


缶ビール


以前紹介した「インペリアル」以外に
コスタリカでよく飲まれているビール達。
左から2番目は、なんとレモン風味のビール
味は想像にお任せ。

乾季のこの時期、コスタリカ各地では祭が開かれる。

そのうちの一つ、オロティナのフルーツ祭に。


オロティナまでは首都サンホセから南へバスで約2時間。

会場には30を超える果物屋が軒を連ねていた。


店頭には日本でもお馴染みのイチゴやリンゴ、
バナナやパイナップルの他、
グアナバナ、カイミート、マラニョンなど
初めて目にする果物が所狭しと並んでいた。


グアナバナ


グアナバナ

綿のような食感で味は濃厚、ジュースにして飲まれることも多い


カイミート


カイミート

果肉は紫色でアケビとマンゴスチンを足して2で割ったような味


マラニョン


マラニョン

カシューナッツの果実部分、スポンジのような食感


店のおっちゃん達は気前良く味見をさせてくれた。
世の中には、まだまだ知らない食べ物が沢山あるものだ。

地元小学校での授業は今週でひとまず終了。
校長から「1クラス1時間ね」と言われたため。
といっても「また授業してもいいですか?」と聞けば
あっさり「いいよ」と答えてくれそうな雰囲気。
という訳で、次の授業を計画中。


とりあえず、計8クラス、約240人に授業をしたことに。
そのため、地元での知名度が急上昇。
その辺を歩いていると、あちこちから名前を呼ばれるように。
と言っても、有名人というよりは、珍獣に近い扱いではあるが。


いろいろ試してはみたものの、子供達の授業に対する反応は今一つ。
日本の文化を紹介しているときは子供達もそれなりに興味を持つが
環境の話につなげた途端、「そんなこと知ってるよ」的な態度に。


というのも、「教育の国」を自負するだけあって
コスタリカの「科学」の教科書は良くできており
環境問題についてもカバーしている。
「水質汚染」についても「リサイクル」についても
子供達は知識を持っている。


が、実行が伴わない。


授業が終わった途端にゴミをポイ捨てしたりする。
ポイ捨てが「文化」になっているため、その根は深い。
まあ、日本も他の国のことは言えないが。


さてと、次はどんな授業にしようか…。

今日も今日とて小学校へ。
といっても、今日は授業をする側ではなく、見る側。
近所のダイビングショップのインストラクターが
水中撮影したビデオを子供達に見せるというので
便乗して見せてもらった。


廊下(!)にテレビとビデオを設置し
数クラスずつ、何回かに分けてビデオを見せる。
10分ほどビデオを見た後
スキューバダイビングについて簡単に説明し
海岸清掃の大切さを教える、という流れ。
彼らも月末に予定されている海岸清掃イベントの
関係者であるため、その宣伝も兼ねているらしい。


ビデオの中では、サンゴ礁の上をマンタが優雅に泳いだりしていて
とても美しい映像だった。
子供達の目も釘付け。
やはり、映像には説得力がある。


video


帰りがけ、子供達から
「次の授業はいつ?」と尋ねられた。
一応、授業を楽しみにしてくれているらしい。
生意気なお子様達だが、ありがたい話である。

コスタリカには世界遺産に登録されている場所が3つある。


パナマ国境にまたがり、コスタリカ最高峰である
チリポ山(標高3819m、富士山より高い!)を含む
「ラ・アミスター自然保護区群国際公園」
『ジュラシックパーク』のモデルであり、ハンマーヘッドシャークや
マンタ、キングエンゼルフィッシュが見られるダイバー憧れの島、
「ココ島国立公園」
そして、コスタリカ北西部、中米最大の乾燥林地帯に位置する
「グアナカステ国立公園」である。
いずれも自然遺産として登録されている。


このグアナカステ国立公園、他の2ヶ所に比べ知名度が格段に低い
例えば『地球の歩き方 中米 ‘05~’06』にも
巻頭カラーで世界遺産であることに触れられてはいるものの
それ以上の紹介は一切ない。
また、地元民に聞いても知らない人が多い。
世界遺産に登録されているにもかかわらず、である。


そこで今回、その謎を探るべく行ってみることにした。


場所は、1月に訪れた「サンタ・ロサ国立公園」の隣。
コスタリカ北西部最大の町リベリアからバスに乗り
運転手に公園入口で降ろしてくれるように頼んだところ
北へ40分ほど走ったところで停車。
今は乾季、観光客も多いだろうな、などと考えつつバスを降りると


誰もいない…。


最近、この展開にも慣れてきたため
さほど落胆することもなく、砂利道をてくてくと進む。
5分ほど歩いたところで、事務所らしき建物を発見。
近くにいたおっちゃんに話しかけたところ


「何しに来たんだ?」


と聞かれる。
観光に来た場所で目的を尋ねられるとは思わなかった。
これはバスの運転手に担がれたかな、と思いつつ確認してみると
やはりここは「世界遺産」に登録されている「グアナカステ国立公園」に
間違いなく、おっちゃんは管理人の1人であるとのこと。


話を聞いてみると、ここは観光用に開放しておらず
森林の保護と研究のために国立公園として管理されているらしい。
おっちゃんの主な仕事も山火事の防止だそうな。
この乾燥林地帯には「グアナカステ国立公園」「サンタ・ロサ国立公園」
「リンコン・デ・ラ・ビエハ国立公園」と3つの国立公園が並んでいるが
後者2公園を観光のために開発し
この「グアナカステ国立公園」は純粋に保護していくという方針のようだ。


「グアナカステ国立公園」の知名度が低い謎が解けたところで
公園内を散策してみることに。
整備はされていないものの、管理用の道が数本、公園内を通っている。


植生は「サンタ・ロサ国立公園」と似ていた。
1月には咲き誇っていたポロポロの花が散り、実がなっていた。
また、アントアカシアからは盛んにアリが出入りしていた。
ただ、より常緑樹が少なく、空気も乾燥していた。
なるほど、良く燃えそうな森である。


P.N.Guanacaste


1時間ほど歩いてみたが、特に景色の変化もなかったため、引き帰した。
標識が全くない上に、おっちゃんがくれた地図と
自分の方向感覚が心もとなかったせいもあるが。
更に数時間進むと、山の頂上から素晴らしい景色が見られるそうなので
機会があれば、装備を整えてまた来てみようかと。


同じ世界遺産でも、屋久島のような
自然に対する畏敬を覚えるような場所ではない。
しかし、乾燥林という単一の植生が
「霞んで見える山の麓まで延々と続いている」という規模で
残されているのは、すごいことだと思った。

朝、イベントスタッフとの打ち合わせがあった。


何故かイベントスタッフには外国人が多い。
という訳で、打ち合わせは英語で進行…。


相手の言っていることは何とか分かる。
中、高、大と10年間に渡る英語教育に珍しく(初めて?)感謝。


が、言いたい言葉が一向に出てこない。
口をついて出てくるのは、なんちゃってスペイン語ばかり…。
バイリンガルなんて夢のまた夢…。


午後からは、授業をするべく小学校へ。
授業内容を変更したため、軽く実験気分で小学校へ。


が、誰もいない…。


かろうじて残っていた食堂のおばちゃん曰く
「個人的な会議がある」とのこと。


個人的な会議?
で、全員帰宅?
訳わからん…。


とりあえず、そういうときは
電話の一本も貰えたらありがたいのだが
それもまた、夢のまた夢…。

という訳で、地元の小学校で初授業を敢行。


コスタリカ初どころか、人生初の授業
学生時代に教職課程も取っていない奴が
海外で教壇に立っているのだから、世の中不思議なものである。


授業の目的は主に2つ。
日本の紹介と環境教育。
環境教育も「日本人ならではの環境教育」
という視点を心がけた。
そうでなければ、スペイン語のまともに話せない日本人が
コスタリカで環境教育をする意味はないかな、と。


2日間で4年生から6年生までの5クラスに授業。
といっても、子供からの質問や回答を自分が理解できない可能性が
非常に高いため、割と一方的な講義形式に。
また、授業時間は40分、1クラス30人ほど。


4年生には「折り紙」を通して「リサイクル」について。
子供達の食いつきは予想以上に良かったが
危うく収集がつかなくなるところだった。
というのも、この小学校には「図工」の授業がない。
そのため手本を見ても紙の折り方が掴めない子供が多く
子供達の間を渡り歩いて教えている間に教室中が大混乱に…。


5年生では「ジャンケン」を交えながら「生物濃縮」について。
ジャンケンにはそれなりに興味を示すが
生物濃縮に話をつなげると、途端に子供達の集中力は切れる。
コスタリカの「科学」の教科書には「生物濃縮」について
載っているので、知識としては持っているはずなのだが…。


6年生では「水俣病」を通して「水質汚染」について。
水俣病患者の写真を見せたりしたが、反応は今一つ。
実感が湧かないようだ。
そのかわり、ついでに見せた「ドラゴンボールZ」のポスター
(首都サンホセの中華食材店にて約120円で購入)には過剰に反応。


ちなみに、コスタリカでは「ドラゴンボールZ」
(スペイン語吹替版!)が絶賛放映中。


授業中、担任教師はというと、ほとんど教室の外へ。
中には昼食を食べに行っていた先生も
突然やってきた外国人が自分のクラスで何をするのか
あまり興味はないらしい。


個人的には授業を楽しませてもらったが
子供達に伝えたいことが伝えられなかった気がする。
さてと、授業内容を練り直さねば…。


6-3


授業終了後の6年生。
写真が嫌いで背中を向けている子供もちらほら。

そろそろ時間割ができた頃だろう、と小学校へ。


自分「時間割はできましたか?」
校長「(時間割を指差しながら)この時間に授業やって」
自分「え?担任の先生に断らなくても大丈夫ですか?」
校長「じゃあ、今から話しに行こう」


という訳で、来週から授業開始。
決まるまでは長いが、決まってからの展開が速い速い。


また、同僚から突然、一部の資料を渡される。
来月、とあるイベントが地元で開かれるとのこと。


同僚「とりあえず責任者に電話してみてくれ」
要領を得ないまま責任者に電話してみる。
責任者「電話待ってたよ、イベント手伝ってくれるんだって?」


…、そんなことを言った覚えはないが…。
振り返ると、既に同僚の姿はなかった…。


という訳で、イベントを手伝うことに。
さてさて、どうなることやら。


休み時間


小学校の休み時間、木陰でおしゃべりする子供達。
誘拐事件が流行っているそうなので
誤解を招かないように気を付けないと…。

このブログを始めてから半年ほど経った訳だが
この辺でブログのタイトルにも付いている
Pura vida」という言葉について。


この言葉はコスタリカの土産物には

必ずと言っていいほどプリントされている。
スペイン語圏の中でもコスタリカに

特有かつ象徴的な言葉で、直訳すると


純粋人生


老若男女問わず様々な場面で使われる言葉だが
「純粋に人生を楽しむ」
というところから色々な意味が派生したようだ。
発音は「プーラ ビーダ」だが
響きは「ぷ~ら び~だ」という感じ。


どんな場面で使われているかというと…


例1
にいちゃん1:「最近どーよ?」
にいちゃん2:「ぷ~ら び~だ」


例2
おっちゃん1:「遅れてすまん」
おっちゃん2:「ぷ~ら び~だ」


例3
おばちゃん1:「大丈夫かしら?」
おばちゃん2:「ぷ~ら び~だ」


例4
じいちゃん1:「ぷ~ら び~だ」
じいちゃん2:「ぷ~ら び~だ」


例1では「ぼちぼち」
例2では「気にすんな」
例3では「なるようになるわよ」
といった意味で使われているが
例4に至っては高度過ぎて、初心者には理解不能。


「Pura vida」はコスタリカ人の気質も表している言葉で
良く言えば「おおらか」、言葉を変えれば「いい加減」
ということになる。
そして、この気質は「約束をすっぽかす」「定刻を守らない」
といった行動につながる訳である。
が、それさえも「ぷ~ら び~だ」の一言で許し合える。
素晴らしい国民性である。


かく言う自分も日に日に「ぷ~ら び~だ」が染み付いてきた。
元から素質はあった、という噂も…。
ま、郷に入っては郷に従え、ということで。