報告書や荷物整理もようやく片付き

今日、2年間の活動を終えてコスタリカを出発。


予想以上にバタバタしたため、更新がいつも以上に滞ったが

そんなブログも今回で終了。


コスタリカという日本とは地球の反対側にある

なかなかニュースでも取り上げられることのない

小さな国について

より多くの日本の人々に知ってもらう

という目的でこのブログを始めたわけだが

この2年間でコスタリカの文化、見所、日本との違い等を

できる限り紹介してきた。

このブログによって、日本におけるコスタリカの知名度が

多少なりとも上がったのなら幸い。


最終回となる今回は、コスタリカの人々を見て

思ったことを少々。


コスタリカの人々は、このブログのタイトルにもなっている。

「Pura vida」という言葉を好んで使う。

日本語で言えば「気楽にいこうぜ」といった意味。


この言葉の通り、人々は細かいことや先のことはあまり気にしない。

(もちろん、個人差はある)

ということで、時間は守らないし、約束は破る。

2年間住んでいても、正直、この文化に対してはイライラする。


その分、人々はおおらかである。

なによりも、表情が生き生きとしていて幸せそうに見える。

これは、日本では感じたことのなかった印象である。


この幸せそうに見える人々の国の開発を

あまり幸せそうに見えない人々の国が支援する。

というところで、何となく矛盾を感じてきた。

より幸せになるために開発を行っているはずなのに

より開発されている国の方が不幸せそうに見える。


もちろん、次々に発生する問題に対して

対策を講じていくという意味で、開発は必要だと思う。

しかし、気をつけないと本末転倒になってしまうな、と。


そして、逆に日本の人々もコスタリカの人々から

幸せに生きていくために学ぶべきところがあるな、と。


そんなことを考えながら、数時間後にはコスタリカを去ることに。


最後に、更新の遅いこのブログに目を通して頂いた方々に感謝を。

機会があれば、またいつか、どこかで。

利用していたネット屋が
何の前触れもなく2週間ほど閉店していたため
ブログの更新が滞っていたが
突然また営業を再開したため、久しぶりに更新。
2年近く住んでいても、コスタリカの人々の
突発的行動には慣れないものだ。


そんなコスタリカからも、もうすぐ離れることになる。
とりあえず先週、任地であるプラヤ・デル・ココを去った。


という訳で、基本的にコスタリカの自然や文化を中心に
紹介してきたこのブログだが、たまには青年海外協力隊の
一隊員として自分の活動を振り返ってみようかと。


一昨年の9月、環境教育という職種で任地に派遣され
拙いスペイン語で小学校や高校で授業をしたり
清掃活動やゴミの分別回収リサイクル、環境絵画コンクール等を
企画したりと色々やってはみたものの
それがどれだけこの地の役に立ったのか
正直疑問は残る。
相変わらず、道端にゴミは減らないし
無駄とも思える開発が留まることなく進んでいる。


が、後任は要請しなかった。
理由はいくつもあるが、特に
清掃活動や環境教育を実践している団体が
既に複数存在していることによる。
この2年間、彼らと協力してきたが
彼らが活動を続けていくのなら、敢えて協力隊員が
入る必要はないと判断したためである。


当初は「中国人」と呼ばれていたが
いつの間にか名前で呼ばれるようになり
今では東洋人を見かけると誰彼構わず「サヨナラ」と挨拶する子も。
多くの日本人がコスタリカについて知らないように
コスタリカ人の多くもまた日本について知らない。
そんな彼らに、多少なりとも日本について
宣伝することができたかな、と。
とはいえ、自分が日本人のステレオタイプとして
任地の人々に覚えられていたとしたら大きな問題だが…。


コスタリカの観光シーズンは乾季である
12月から4月だと言われているが
緑が映えて景色が美しいのは、実は雨季である。
これは、住んでみなければわからなかったな
と思うと、ちょっと得した気分になる。


コスタリカ各地に美しい景色は広がっているが
個人的に最も印象深い風景は、任地で見る夕日だったりする。
海の近くに住んだことがなかったせいもあり
毎日のように海まで夕日を見に行っていた。
特別きれいな夕日が見られる、という訳ではなかったが
一日として同じことはなく、見飽きることはなかった。
諸事情により凹んでいた日も、これを見ると
もう一頑張りしてみようかな、という気に。


そんな夕日も見納めてきた。

また見る日は来るのだろうか?


Playas del Cocoサンセット

2月から中心となって準備を進めてきた

環境絵画コンクールをようやく開催。


これは、小学生を中心に広くコスタリカの人々に

環境について考える機会を提供することを目的として

「環境に調和した清潔な町」というテーマで

コスタリカ各地の小学校から絵を募集し展示を行っている。


5回目となる今回は、予想以上に参加者が増え

140以上の小学校等から約6000枚の絵が集まった。

そして、各地の市役所や省庁に協力を仰いで選考を行い

個性豊かな約200枚をコスタリカ国立博物館において

今週から展示を始めた。


金曜日には展示会場に子供達や関係者を集めて

表彰式を行った。

予想していた通り、遅刻者の続出、司会者の暴走等により

式は混乱したが、子供達は賞品をもらって満足していた様子。

賞品には、布製の買物袋やポイ捨て防止用ステッカー等も用意し

子供達にゴミの減量やゴミのポイ捨て防止を呼びかけた。


表彰式


展示は来週の日曜日まで。

その間に、より多くの人がこれらの絵を見て

それをきっかけとして環境について考え

何らかの行動を起こしてくれることを願いつつ…。


これで、コスタリカにおける最後にして最大の仕事もほぼ終了。

さてと、報告書を書かねば。

一昨日、コスタリカが台湾との国交を断絶した。

中国との国交開始を視野に入れた政策とのこと。


コスタリカと台湾との国交は60年以上に及び

その間、台湾からコスタリカに対して

かなりの支援が行われてきた。


例えば、コスタリカ西部を流れるテンピスケ川には

台湾の名前が付いた巨大な橋が掛けられている。

また、日本の青年海外協力隊のような形で

中国語教師などとして台湾人ボランティアも活動している。


そういった支援の甲斐があってか、中国と台湾を

区別して認識しているコスタリカ人は結構多い。


が、コスタリカは台湾との国交をあっさりと断絶。

前述の台湾人ボランティア達は即刻、国外退去だそうな。

他の中米の国々も右に倣っていくのだろうか…。


自分に直接影響がないであろう問題とはいえ

何となく釈然としないものを感じる。

夕飯を食べていると、突然、
ホストファザーがライフルを持ち出してきた。
何事かと驚いていると


「猫を撃つ」


とのこと。


最近、近所に黒い猫が一匹住み付いた。
コスタリカには犬は多いが、猫はあまり見かけないため
珍しいなと思っていたところ
民家に侵入して餌を漁り始めた。
もちろんホームステイ先も標的となったため
ホストファザーが腹を立てたらしい。


そういえば、以前も戸棚を物色していたネズミを
彼がライフルで撃っていたのを思い出した。
ネズミ一匹に対してやり過ぎだし
誤射や暴発の可能性だってなくはないよな、と思いながら
できる限り離れて見ていた記憶がある。


コスタリカは銃社会というほどではないが
日本よりは銃を見かける機会が多い。
警官は拳銃を携帯しているし
検問等ではサブマシンガンを装備している。
銀行や貴金属店の前ではガードマンがショットガンを構えているし
街中にはライフルショップもある。


銃の使用には免許が必要で
購入する際には登録しなければならないそうだが
流通しているということで、銃犯罪も少なくない。
身近なところでも、拳銃による殺人事件があったし
拳銃強盗にあった知人もいる。


護身用として銃が必要な場合もあるのだろうが
手元にあれば、ネズミや猫の駆除にさえも
銃を使いたくなるものらしい。
また、前述の殺人事件は怨恨によるものだったそうな。
が、もし銃が手に入らなければ、あるいは殺人にまで
発展しなかったかもしれない。


などと、つらつら考えている間に
件の猫はホストファザーの射程範囲から逃げ切ったらしい。
できれば、撃たれる前に引っ越してくれるといいのだが…。

コスタリカも含め、中米各地で主食として
食べられているものの一つにトルティージャがある。
メキシコ料理のタコ(ス)で
具を包むのに使われているアレである。


作り方はというと、トウモロコシの粉に水を混ぜてこね、
薄く延ばして焼くだけ。
それ自体に特に味はなく、好みで煮豆やチーズ、
野菜や肉を載せたり挟んだりして食べる。


下の写真のように、トルティージャ専用の
フライパン(?)も見かける。
やはり焼きたてが美味しい。


tortilla


では、いただきます。

諸事情により、事務所を引っ越すことになった。


事務員さんに新しい事務所の住所を聞いたところ


「小学校から海岸の方へ200m」


という、とてもわかりやすい返事が返ってきた。
該当する家は数軒あるのだが…。


冗談ではなく、コスタリカにおいて住所はこんなもの。
市街地では通りが碁盤目状に整備されていて
東西、南北の通りにそれぞれ番号が振ってあるため
「東西2番通り、南北5番通り」といった
より正確な(?)住所が決められているが
地方ではかなり大雑把である。
中には


「スーパー○○から北へ100m、東へ50m」


というような特定の店を基準にした住所も。
仮にその店がつぶれたら住所も変わることに。
また、タクシーに乗ったとき運転手が
その基準となる店を知らないともうお手上げである。


この制度で苦労するのは何といっても郵便局員だろう。
郵便は基本的に郵便局の私書箱に自分で取りに行く形だが
水道料金や電気料金といった公共料金の請求書は
郵便局員が配達することになっている。
前の事務所にいたとき、気になって請求書の住所を見てみたが、やはり


「小学校から南へ200m」


と書いてあった。
この国ではとても郵便配達員になれそうもない。

朝市に出かけたところ、グアナバナを発見。


グアナバナ


写真右側のラグビーボール大の果物がグアナバナ。

黄緑色で凸凹した皮の中には

写真左側のように白い繊維質な果実がぎっしり。

甘酸っぱくて美味しいが、非常に味が濃いため

果汁を水や牛乳で薄めてジュースとして飲むことが多い。


では、いただきます。

雨季の曇り空の下、赤く映える花が満開になっている。


madera negro1


これはマデロネグロという木。

地元ではマリンチャとも呼ばれている。

大きいものでは高さ15mにもなる。


madero negro2


花が咲いている側では、既に実がなっている。

茶色くて硬いサヤエンドウのような形をした実は

なんと30cmもの大きさに。

ということで、警察に捕まった。


といっても、別に犯罪に走ったわけではない。


以前ちらっと書いたが、バスで長距離移動していると

ときどき警察がガサイレに入ってくる。

密入国者の検挙が目的らしく

乗客全員が身分証明証の提示を求められる。

コスタリカ人であれば政府発行のIDカード、

外国人であればパスポート。


一外国人としては、パスポートを見せるべきところだが

諸事情によりパスポートが手元にないため

代わりにもらった身分証明証で代用。

当然コスタリカ政府発行のオフィシャルなもの。


今までは、怪しげな視線を浴びながらも

この身分証明証で通してきたわけだが

遂に引っ掛かった。


警官「何だこれは?」

自分「コスタリカ政府発行の身分証明証だ」

警官「パスポートを見せろ」

自分「それしか持ってない」

警官「こんな身分証明証は知らん」

自分「なんで警察がオフィシャルな身分証明証を知らないんだ?」

警官「こんなの見たことがない、本物か?」


この辺から、お互いにエスカレート。


自分「他の警官に聞いてみろ!」

警官「とりあえず、バスから降りろ!」


という訳で、バスから降ろされた。


警官が身元確認のために電話をかけている間

隣で悪態をつき続ける。

もちろん日本語で。

こういうとき、マイナーな言語は便利である。


いい加減、つく悪態もなくなった頃


「身元が確認できた、行ってよし」


と警官が一言。


向こうのミスにもかかわらず

相変わらずな高飛車な態度にカチーンときて

警官が謝罪するまで今度はスペイン語で猛抗議。

腹が立っているときは、普段よりもスムーズに

口からスペイン語が出てくるから、不思議なもの。


気を取り直し、代わりのバスに乗り込もうとしていると

先程の警官が近づいてきて


「そういえば、娘が海外に留学したがっているんだが

いい方法を知らないか?」


と、にこやかに話しかけてきた。


ラテンな人々の悪びれなさ、というか

切り替えの早さはすごい…。