長いです・・・・なかなか、終わりません悲しいアセアセ

 

 

 

バイト、頑張ってる太一。

太一が、純真真っすぐバカ(褒めてます)ってのが、

こういう表情からわかる。

 

虎くん、5話の撮影の時、

上手く泣けなくて悩んだって、

それに比べて元くんがすぐに泣いてるのを見て、

すごい落ち込んだし、

元くんの演技力の進化にすごい驚いて、

余計に落ち込んだってこと、

インタビューで言ってた。

 

元くんは、航平の我慢強いとこ、とか、

芯の強いとこは自分との共通点って言ってる。

 

でも虎くんは、太一との共通点はない、

って言ってる。

むしろ、かなり無理してる部分もあるとも。

「下剋上~」の時もオラオラ系は経験なくて、

必死でオラオラ系の勉強した、

とも言ってたから、

(ちなみにこれがその虎くん)

 

虎くんにとって、代表作ともいえる

どちらの作品も自分にない部分への挑戦になるわけで、

確かに硬いとこ、見受けられるけど、

でもそれも太一の真っすぐさを表してるように見えるから

虎くんの引き出しも相当あるように思える。

 

 

 

授業中に居眠りしたり、お弁当の時でさえ寝ちゃうから、

航平が心配しちゃうけど、 

太一はきちんとその理由を言えない。

なんで?

って思うけど、そもそもなぜわざわざ

そこでバイトを始めたか。

 

「最初から諦めるのが嫌で、

自分だけ違うって感じたら、

寂しいって思うし 

誰といてもそんなんだったら、

一人でいるのと変わんないじゃんか。」

 

それはつまり、航平を独りにしたくないってこと。

 

「同じことで、同じように感じたり

笑いあえたりすりゃあ、

そんな気持ちになることもないだろう。」 

航平に、自分は独りぼっちだって

思ってほしくないってこと。

 

「聴こえるとか、聴こえないとか、

そんなの関係なくて、

一緒にいるってそういうことだろう。」

 

航平と一緒にいて、同じように感じたり、

笑い合ったりしたいっていうこと。

 

「それって、そんなに難しいことなのかよ。」

それを難しい、って思いたくないってこと。

航平が感じていたような孤独を、

もう、誰にも味あわせたくないということ。

 

そういうことすべて。

そしてその中心には航平がいる。

 

それをまだ言えないのは、照れくさいから?

 

だけじゃなく、千葉のそばで仕事してて、

彼の意識の高さに憧れるとともに、

コンプレックスも感じちゃってるからかも。

 

でもそんなこと、航平は知る由もないから、

太一を心配するし、

 

上手い、って言われれば

こんな笑顔、浮かべちゃうし 

…本っとに、天下無敵の笑顔、だなあ~…。

 

でも、こんな笑顔を向けるのは、太一にだけ。

 

それを知ってるし、

太一がそのことに気づいてないからこそ、

余計に切なくなる・・・・。

 

 

で、バイトに行く太一を、

仕方ないこと、と割り切ろうとしても、

こんな表情になっちゃって

本当は引き止めたくて、

でもそれはしちゃいけないって我慢してるのが

にじみ出過ぎてるから、さらに切なくなっちゃう。

 

 

金を稼ぐためだけのバイト、

じゃなく、

自分の人生観にまで踏み込まれているsig-nでの仕事。

 

太一はそこまでを意識してるわけじゃないけど、

なんとなくで入ったという大学の位置づけに比べたら

これから自分が何を目的に生きていくのか。

 

航平やヤスの姿に引け目を感じていた太一だけど

千葉との意識の違いに落ち込んでしまったってことは、

漠然としていたことが、

結構、明確になってきたからじゃないのかな。

 

 

落ち込む太一に

「理想は追い求めるもの」

「理想を追う君と働きたいって思った。」

って犀さんは言う。

 

さらに、太一が言ったことはつまり、

「ユニバーサルデザインの社会」であり、

「それを作るため」

と言語化してもらえて太一はようやく

自分の方向性を自覚できた。

 

 

これはこれで絶対、いいこと、なんだけど、

太一から遅れる連絡受けた航平は 

 

結構落ち込んでたけど、

太一を見つけて、

こんなに嬉しそうな表情になる。

 

これはこれで、もうきゅん➳ ( ˙-˙=͟͟͞͞)♡案件でもあるけど、

こっからのやり取りが…・。

地獄だから、切なすぎる。゚゚(ノ´д`ヾ。)゚゚。)

 

 

 

ふいに

「俺が大学辞めるって言ったら、どうする。」

の言葉に、

まさに「狼狽」が似合いすぎる、この表情。

あまりの勢いに、

 

その表情を見つめすぎてる太一。

 

 

まさか、ここまで航平が狼狽えるとは

思ってなかったから?

 

狼狽えるんだよ。

航平の世界の中心にはいつも、

太一、っていう、

ひだまりを与えてくれる太陽が輝いてるんだから。

 

でも、太一はそれを全くわかってない。

知らないはずはないのに。

 

8話で、航平が太一以外に食べてもらおうと思わない、

って言ったこと、

太一は思わずむせたけど、

その重み。

本当に受け取っていた?

 

さらに、ノートテイクをお願いされて

太一が二つ返事で引き受けた後、

「俺、太一以外の人じゃいやだから。」

とまで航平が言ったら

「そっか。」

って返事してる。

 

これは、航平にしたら、

さっきの太一以外に食べてもらおうと思わない、

の言葉が重いって

謝ったことに対して太一は、

重くないし、

家に来てくれて嬉しかったって答えてる上に、

さらに重い

「太一以外の人じゃいやだ。」

の、ある意味、強烈なアプローチ、に対して

受け止めてもらえた、と思っちゃう状況。

 

だから、そのあとの航平の

「ありがとう」の中には、

もちろん、「(ノートテイクを引き受けてくれて)ありがとう」

だけじゃなく、「(出会ってくれて)ありがとう」

「(こんな重い自分を拒否しないでくれて)ありがとう」

もある。太一はおそらく気づいてないけど。

 

航平にとって、もちろん、

太一は航平のど真ん中にいる存在なんだって

見てるこっちはわかっているけど

改めて、航平にとって

ノートテイクをしてもらえる時間はそういう、

様々な航平の想いを

太一が引き受けてくれてる、

と思える時間ともいえるんじゃないかって思えてくる。

 

 

その必死な航平の姿に、

太一もただ事じゃないって少しは感じた? 

 

事件とかじゃない、のに、

「じゃあ、なんで辞めるとか。」

って問う航平の顔の怖いこと。

問い詰めてる、ともいえるそのただならぬ声音に、

「やりたいことが分かったって言うか。」

って答えてるけど、太一のこの表情。

 

同じようにやりたいことを見つけて結果を出してるヤスや、

容姿端麗な上に料理もできるのに

国家資格に向かって誠実に努力して、

おそらく結果を出すであろう航平を見てるから、

今やってることが一番自分の進むべき道だって思うけど、

全然実力が伴ってないことが

わかってるだけに、

はっきりと自信もって言えないって顔してる。

 

「やりたいこと。」

って復唱する航平は、

やりたいことって何?

って言葉に出していない。

 

でも、この顔は、

それは何?

って聞いてる顔。

 

だけど、太一は全然、航平を見ないから、

そんな思いは通じるはずもなく。

 

さらに自分が言ったことをなかったことにしようと

ごまかす。 

それは、太一の照れであったり、

そっちに進んでいいかという確信のなさだったり、

航平のそばを離れることの寂しさであったりする、

ないまぜの感情からなんだろうけど、

航平にしたら、8話で

「(大事なことは)早く言えよ。」

って太一自身に言われたのに、

「大学を辞めることまで意識がいってるようなことは

すごく大事なことのはず」なのに、

言ってもらえないなんてことは、

自分の存在を全否定されたように感じちゃうんじゃないかな。

 

そんな航平にのしかかるマヤの言葉。

「イノシシだって、目標を見つけたらもう、

こちらを見向きもしないで駆けていく。」

「そしたら先輩、どうするんですか。」

航平の、この思いつめた顔。

この時点で、もしかしたら航平は、

太一はもう自分じゃない方向に向かって進み出した。

だから、止めても無駄だ。

ってある意味、諦めたんじゃないかな。

 

こうやって書いてると、

なぜ、自分がこんなにもえぐられたのか、

の正体が見えてくる。

 

何度も何度も航平は、

太一の差し伸べる手を振りほどこうとしたのに、

そのたびに、太一は無邪気につかみ返してきた。

そんなことはいとも簡単なことだ、とばかりに。

 

だから、余計に信頼してしまう。

 

何度手を離そうとしても、

絶対、つかみ返してくれるということを。

見つけてくれる、ということを。

 

こんな深い信頼。ようやく見えた、一筋の光。

なのに、その価値を太一が全くわかってないこと。

 

そして太一は航平の幸せのために、

一歩踏み出そうとしてるのに、

ちっぽけな(言い方~)プライドのために

それを航平に説明しなかったことで、

航平が再び、手を離してしまって、

もう二度と繋ぐ気はない=自分の存在は

太一にとって邪魔になる

とばかりに、

今まで以上に強い否定をもってしまったこと。

 

それが、どれだけの孤独、絶望、か。

 

 

そして、太一自身もまた、

航平はあれだけ何度も自分の手を振りほどこうとしたのに、

ようやく、それが自分から手をつないでくれて、

安心したのに、またも

今度は絶対に手の届かないところに行こうとしている。

 

 

それが、太一が隠してきた寂しさ

孤独を抉り出してしまうから。

 

太一はそんな航平の想いには全く気付かずに、

無邪気に、むしろ清々しいばかりに

「俺がいなきゃ、困るだろ。」

って言っちゃう。

 

 

 

困らない、って答えるだろうって思ってた。

航平の、最後の意地。

 

大好きで、

大切で、

絶対、失いたくない人が進もうとするのを

邪魔するわけにはいかないから。

 

 

案の定、その肩に置かれた手を

ゆっくり取って 

「困らないよ。」

って答えて、その合理的な裏付けを話す。

 

太一にはどんな杞憂をもってほしくないから。

 

それがどれほどの決意で絞り出しているか。

ずっと離さない手が伝えてくる。

 

 

 

「だって、他の奴じゃいやだって。」

って今度は太一が動揺してる。

あたかも置いていかれる子供みたいに。

 

言い出したのは太一なのに。

航平を置いて進もうとしたのは太一なのに。

 

太一自身に、その気は全くなかったとしても

そうとしか思えない態度だったのに。

 

 

親に見捨てられて、

人一倍、寂しい、という感情を抑え込んで、

隠して隠して、

自分でもわからなくなるくらい、

隠してきた太一は

他人の寂しさには反応しちゃうし、

その反応ゆえに、おそらくいろいろあっただろうけど、

でも、ここまでの孤独を抱えている航平という存在が

何度、手を掴んでも振りほどこうとして、

ようやく、手を掴まなくてもいい、

自分から来てくれた、

って安心できる関係になれたことが

「すっごく嬉しい。」

という8話の言葉からわかる。

 

それはつまり、太一にとって航平は

自分の心にしっかり入り込んできただけじゃなく、

自分の進む道を見つけさせてくれた存在で、

でもそれを今はっきり言えるほどの自信もない。

でも航平ならきっと、

何があってももう離れていくことはないって

全幅の信頼を寄せてた存在。

 

だったはずなのに、という動揺。

またも捨てられてしまうという感覚に、

太一が陥ってる気がする。

 

 

だから

「俺が引き受けたんだし、俺がやるよ。」

って必死に食い下がるけど、

航平は譲らない。もちろん、太一も。

 

ここで、

大きく息を吸う航平。

太一にどうやって諦めてもらおうか、

その言葉を探してる。

 

 

どうしてここで

「でも、大学をやめよう、って

思い詰めるほどのことがあるんでしょ?」

って聞かないんだろう。

どうして

「俺はもう、大丈夫だから」

の、太一を諦めさせる言葉になっちゃうんだろう、

って思うけど、

でも航平自身、抱えていた傷も深くて、

だからこその身の引き方を知るしかなくて。

 

そんな経験ばかりだったんだ、

って感じてしまって

本当に、胸が詰まる。

 

その言葉に、まだ、

半信半疑?諦めきれてない?ほんと?

とでも言うかのような太一。

 

そうだよね・・・。

 

だって、

「太一が置いて行かれるんじゃね~の?」

なんて脅かされてたのに、

わざわざ家まで来てくれて、

太一以外に食べてもらおうと思わない、とか、

太一以外の人じゃいやだ、なんて、

そんな言葉を自分に投げかけてくれるなんて。

しかも、あれだけ、何度も

自分の手を振りほどこうとしていた航平が・・。。

って考えると、心が・・・・。

 

 

ここで、さらに航平。

ゆっくり、太一を見つめながら 

でも、無理してるわけじゃないって

知らせたかっただろうから

(いや、無理してるんだけど)

わかってほしい、とでもいうように

目を伏せる。 

 

そして、ゆっくり、

自分に置かれた手を太一に戻して

「本当に大丈夫だから」

とでも言うかのように

じっと見つめて 

手を置く。

 

その手のぬくもりを、

太一はどう感じたんだろう。

 

そして、離していく航平もまた、

どう感じたんだろう。

 

それを想うと、切なすぎる。

 

 

ふと、「チェリまほ」の11話でも、

同じようにつないできた黒沢の手を

ゆっくり離していった安達が浮かんだ。

 

 

好きなのに、一番大切な人なのに、

相手のことを想いすぎて、

離れるしかないって思ってしまうのって、

やっぱり、辛すぎる。

 

そして…。

 

「俺はもう、太一がいなくても平気だよ。」

 

・・・・・・