「異国日記」観てきました。
ネタバレ、バリバリしちゃいます。
ので、未視聴の方は
回避がいいかと‥‥。^^;
上映中👉傑作コミック『違国日記』が新垣結衣主演で実写映画化【6月のG’s FILM REVIEW】https://t.co/CfeEpd6zsN
— GINZA (@GINZA_magazine) June 14, 2024
原作は
ヤマシタトモコさん。
この方の漫画は、あまり読んでないんだけど、
そして、この「異国日記」も
途中で脱落しました💦
なぜかというと・・・・。
読みながら、ずっと、
この繰り返しは何だろう、ってずっとずっと
離れなかった想いがありました。
そしたら・・・。
このインタビューの中で
デビュー前だったかな、
講談社の四季賞(『アフタヌーン』主催の新人賞)をいただいたあと、
最初の打ち合わせで、当時の担当編集者から
「どんなものが描きたいの」って聞かれた時に、
「人と人は絶対にわかりあえないっていうことを描きたいです」と言ったんです。
――おいくつくらいの頃ですか。
23歳とかでしたね。
たぶん質問の本質から外れた答えではあったんですけど、
時間が経ってもその思いは変わらず私の中にあって。
私の根本的な考え方として、
現実的に人間はわかりあえないものであるし、
それを大前提にしたうえで、
「それでも」と超えていこうとすることが、
物語においてすごく美しいパートじゃないかと
思っているんです。
さらに後編では
誰かの言葉を丸呑みしてそれに寄りかかって生きるのではなく、そこから自分の言葉を探せたら、
それをサボらずにいられたら素晴らしいなあと。
それ自体が生きることで、
戦うようなことだと思うんです。
もちろん同時に、
時間や、体力や、経済的な余裕がないときは
自分を守ることが第一。
自分を守ることや休むことに罪悪感を感じる必要もないと
思います。
そうやって順繰りに一緒に戦っていけたらなと。
この方が、
「人と人は分かり合えない」
でも、と思いながら
「ずっと「戦っているから」
なんだなあと納得。
私も、自分でさえわからない自分がいるんだから、
ましてやほかの人と分かり合えるなんて…
とずっと思っているし、
でも、少しでも
「ああ、そうだよね。」
っていう瞬間があれば、
もうそれだけで十分、
と思っているから、
この作品の中で、
ずっと、槙生や朝が葛藤する様子が
時折、もどかしくなって・・・。
でも、人はなかなか、居直れないんだなあとも
思ったり。
最終巻が出ることだし、
もう一度、ちゃんと原作と向き合わなくちゃ、
って思いました。
そして、映画は。
ガッキー大好きなんですよね。
「掟上今日子の備忘録」
での不思議ちゃんな感じが印象的だったせいか、
あのイメージが・・・(まったくの個人的見解です)💦
「コードブルー」でも、
現実的だけど、
どこか不思議な感じが…。
(って勝手に思い込んでるだけですが)💦
で、で、で、
「異国日記」
映画は…。
まさに、この画像がすべてを表しているというか…。
原作を読んでた時も結構感じていたのですが、
「柔らかな年頃。きっとわたしの迂闊な一言で
人生が変わってしまう」
という言葉。
その繊細さに驚くと同時に、
そうやって、槙生さんは傷ついてきたんだなと思う。
でも、その思いはある意味、杞憂でしかなかったりもする。
朝は
自分の想いを
「怪獣のバラード」に乗せて
発していく。
ため込むことなく。
“海を見―たーい、人を愛したい、
怪獣にも心があるのさー!”
ここめちゃくちゃ、よかった。
まさかの「怪獣のバラード」!!!
可愛すぎるし、セツジツスギル!!
そして。原作に出てくる
(だったと思う、うろ覚えだけど‥)
(すみません)💦
「私の姉への怒りや息苦しさをあなたは決して理解できない。私が、あなたの焦りや寂しさを理解できないのと同じように」
槇生さんの不幸は、
この怒りや息苦しさをもう、どうにもできないこと。
相手がいなくなっちゃったから。
生きる、って
(ちょっと偉そうだけど)💦
変わらないことも変われないこともあるけど、
変わっていくこともある。
変わらざるを得ないことも。
でも、
槙生さんのこの部分は変われない。
だから、
ずっとこれを抱えてるのを
見せつけられるのが苦しかった。
でも、ここに槙生さんは立っている。
それが、
漫画ではなく、
生身の人間から発せられると、
より重い言葉として
のしかかってくる。
そういう、
リアルさに
押しつぶされそうになった。
簡単に
「変われる」
なんて言っちゃいけない。
そういえば、
「貴方のため」と言いながら、
自分の価値観を押し付けてくる人、
「思いやり」
と信じて、
自分のエゴを押し付けてくる人、
「常識」
という名前のもとに、
得体のしれない価値観を見せつけてくる人。
たくさんいる。
「ソレ、ジコマンゾクデハ???」
ってぐるぐるすること、
たくさんあったし、
・・・・
そして。
この映画にもいっぱい出てきた。
なので、
正直、
苦しかったです。
でも、
槙生さんが
姉のことを色々覚えているのは
むしろ、愛してほしかったのでは、
って思えます。
だって、
愛と憎しみは表裏一体だから。
それほど覚えている、ってことは
こだわっている、
むしろ、今の彼女を作っているのは
そこに根源があるから、では?
って・・・。
簡単に片づけるな、ですね^^;
(自分はすぐ忘れちゃうから)( ´艸`)
だって、自分に悪意を向けてくる人、
価値観を押し付けてくる人のこと、
憶えてるだけ、時間の無駄だし、
自分が消耗するだけだから
でも、逆に自分はどうなのか、と自戒もする。
貴方のため。
という言葉からは危険なにおい、どころか
禍々しくもあるのだから。
朝という名前は、
必ず来る、新しくて美しいもの
という願いを込めてつけられたと語られる。
それを知った槙生さん。
その願いは、大嫌いだった姉の願いであったのに、
朝と距離をとってた槙生さんが、
どんどん、朝と
身体的距離を近づけていくさまが
彼女の鎧を脱いでいく姿に重なって
少し、ほっとしました。
人の数だけ、価値観や想いがあるし、
うかがい知ることなんて
ほんのわずかでしかないことを
また、改めて感じました。
ガッキー、よかったー
早瀬憩ちゃんの透明感、と
りあるさも
よかったです
あ、あと
瀬戸康史さんがあんなに太い声って知らなかった…。
(いまさら…)💦