今年も残すところわずかとなりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
日本では年末にオーケストラが
ベートーヴェン交響曲第9番(合唱付き)を演奏するのが定番になっています。
世界で年末に第九の流れが生まれたのは
「年末に第9を」というアイデアが芽吹いたのは1918年のこと。
第一次世界大戦が終わって平和を願う声が高まった頃にドイツのライプツィヒで始まり
その後は名門オーケストラであるライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団が
毎年の大晦日に「第9」を演奏し続けてきました。
日本では第二次世界大戦後の混乱期に
日本交響楽団(現NHK交響楽団)の第9公演が大当たりしたこと
それに加えてアマチュア合唱団の活動が各地で盛んになり
合唱団の家族や知人がチケットを購入するなど、毎回収益が安定していること。
そうした興行面でのメリットがあったため定番化した。という一説があります
交響曲第9番「合唱付き」(ベートーヴェン)
第4楽章の「歓喜の歌」が有名ですが
神秘的な音楽とスケールの大きさを持ち合わせた第1楽章
スケルツォ風の軽快でありつつ豪快な重量感もある第2楽章
天上の穏やかな音楽の第3楽章の構成で、ベートーヴェンの音楽の集大成になっています。
ちなみに2024年は初演からちょうど200年のメモリアルイヤーですので、お聞きになる機会にはいいかもしれません。
そのほか海外の年末の定番曲もいくつか紹介します。
「こうもり」序曲(J.シュトラウス2世)
大みそかの晩の出来事が題材のオペレッタ(喜歌劇)の冒頭を飾る一曲です。
物語が大晦日のパーティを軸としていることからも
特にドイツ語圏の歌劇場では年末年始の定番レパートリーとなっています。
華やかで快活のテンポの曲で、一度聞けば誰もが好きになってしまうような魅力に溢れています。
オラトリオ「メサイア」よりハレルヤ(ヘンデル)
欧米の年末でプログラムに取り上げられる曲です。
オラトリオとはキリストの物語をわかりやすく「娯楽的」に伝えるための音楽劇のことです。
3部構成で全53曲、演奏時間にしてトータル2時間30分の曲ですが
誰でも知っているハレルヤ・コーラスの部分は2部のフィナーレで演奏されます。
明るく華やかな合唱の迫力に活力が湧いてきますね。
それでは今日はこの辺で。
最後まで目を通してくださりありがとうございます。
良いお年をお迎えください。
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