障がい児のママ&パパ専門カウンセラー
山本峰司(たかし)です。
長男と次男が口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)という病状です。
次男はダウン症,、先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)もあります。
そして、妻も口唇口蓋裂です。
引き続き、コウノドリ (TBS金曜日夜22:00~)ネタで。
以下、ネタバレとなります。
ちなみに、番組終了後一週間(12月21日(金)21:59まではこの番組が以下のサイトでみられます。
↓
(TBSオンデマンド(「ティーバ―」という、民放5局、いつでもどこでも見られるみたいです)
最終回となり、終わりましたね。ずるずるとコウノドリネタを書いてしまいました(笑)
2回に分けて書きます。
コウノドリは「普通の」妊娠・出産を取り扱っていないという点では、とても重いテーマだったと思います。同じような体験をされたり、つらい記憶がある人にとっては見ることはできなかったと思います。
人は誰でも、その内容や度合いは異なるものの、苦しくツラい経験をすることはあります。
しかし、その時にどんな人に関わり、どう受け止めてもらい、どう声をかけてもらえるかで、その後の人生も変わってくるのでは、と思います。
今回、「背中を押す」ことの大切さを学びました。
背中を押していた場面は三つ
ひとつめは、NICU室に預けられた18トリソミーのあかちゃんに、母乳を届けるものの、気持ちの整理がつかずに会えない森口さん夫婦に対するもの
NICU室の今橋先生が何度も何度も声をかけ、いつでも会いたくなったら会いに来るように声をかけていましたね。
そして、「なおとくんの1日は私たちの数か月か数年」という言葉。
それは、気になってはいるけど「本当にいま会わないと後悔するのだ」と気づいた言葉でしたね。
そして、母親が会いに行った時に「この子は本当に長く生きられないのでしょうか?」と聞かれた時の言葉は、
「でも、急に具合が悪くなるともないとはいえません。だからこそ大切だと思うのです。一緒に過ごすことができる一日一日が」
ボクは思いました。18トリソミーでなくても人生は短いのだ、と。自分の人生と家族との時間はいつか終わることを意識してきたのか、とも。
ツンデレの四宮先生も、父親に会いにいけないことを否定するわけでなく共感しつつも、父親に問いかけました。
「勇気を出してください。もしも万が一このまま別れを迎えることになったら、お父さんの心にもっと深い傷が残ってしまいますよ」と
それがきっかけとなり、父親も会いにいくようになることが描かれていました。
ふたつめは、出産時に妻が亡くなり、男手一人で仕事と子育てに奮闘、保育園迎えや病気での呼び出し等で営業職の仕事に支障をきたし、子どもを実家に預けようと悩む永井パパに対するもの
永井さんというパパに鴻鳥先生が伝えた言葉です。
「心から望んだことを、それさえわかっていれば、この先どんなことがあっても強く生きていける」
鴻鳥先生も、先ほどの四宮先生も、それぞれに「そんなに簡単に(わかったように)言われたくない」と憤慨されます。
でも、中途半端な気持ちではないですし、自分の苦い経験を教訓にして、二度とそのツラい想いを味わってほしくないという気持ちからでた「背中押し」だと描かれているように感じました。
みっつめは、永井さんが鴻鳥先生に言った言葉です。
鴻鳥先生の父親は、恋に落ちた母親と別れてしまい、お腹にあかちゃんがいることを知ったのは、別れた後だった。父親が鴻鳥(さくら)先生が生まれたことは知らないであろうという設定です。
「もし、お父さんが先生がうまれたことを知ったら、きっと、きっと喜んだと思います。」
父親の存在がまったく見えないなかで、とても複雑な状況の事実を知らされる中で、揺れ動く気持ち。
状況は違っても、本気で苦しんだり悩んだりしているという点では、お互いにつながっているからこそ、その思いのなかで伝えられる言葉には、勇気を踏み出す一歩につながる、そう思いました。
ドラマでは描かれていませんでしたが、鴻鳥先生が流した涙は、父親に会いたくなった気持ちを表しているのではないか、と思ったのです。
助産師の小松さんが「背中を押すことって大切だ」と言っていましたね。
あくまでも、相手の気持ちに寄り添い、受け容れようとする気持ちが大切なのは言うまでもありません。
日々、生きていると嫌なこと、苦しいこと、思い通りにならないこと、たくさんあります。そして、わかっていてもそこに向き合うことってしんどいです。
ただ、そこにポンと背中を押してくれる人がいること、そして自分が勇気を出して一歩踏み出すと、状況は変わってくるのではないかと思うのです。
その人は、身近にいるかもしれません。家族や友人、上司、仲間、支援者・・・
第9話についてはコチラ(3回に分けて書いています)
http://ameblo.jp/puppy19970630/entry-12106782724.html
http://ameblo.jp/puppy19970630/entry-12106062437.html
http://ameblo.jp/puppy19970630/entry-12105366555.html
第8話はコチラ
↓
コウノドリを見て(口唇口蓋裂・18トリソミー・無脳症・死産・・・)
第7話はコチラ
↓
コウノドリをみて(自然な分娩も病院での分娩も助産師の役割は大きい)
第6話はコチラ
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第5話はコチラ
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コウノドリをみて(障がいや病気があっても、居場所があると幸せに感じられる可能性がある)
第4話はコチラ
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コウノドリをみて(医療・福祉関係者に求められる誠実な生き方)
第3話はコチラ
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「コウノドリ」を見て(「お産に絶対なんてない」からこそ立ち会う)
番組終了後、一週間はこの番組が以下のサイトでみられるそうです。
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