障がい児のママ&パパ専門カウンセラー
山本峰司(たかし)です。
長男と次男が口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)という病状です。
次男はダウン症,、先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)もあります。
そして、妻も口唇口蓋裂です。
ボクは次男が生まれる時、長男と同じ口唇口蓋裂であることがわかったので、育児休暇を取得する予定でした。長男の時と同様、母乳は出ない、飲まない、ミルクでの対応、チュービングでの対応が予測できたからです。
しかし、中途半端な育休では意味がないことを判断し、職場に迷惑をかけることも考えて退職。
鳥取にいるメンターが、「入社初日から育児休暇、看護休暇、有給休暇をフルにつかってもいいからおいで」と言ってくださり、移住を決めました。
3回ほど訪問し、家探し、長男の保育園探しと申込、引越し業者を決め準備は順調でした。
そんな時、次男が出生1ヶ月後にダウン症と告知されました。
妻のショックぶりは、忘れることがありません。うつ状態になり、何も食べず、顔が真っ赤になり、目をはらし、ずーっと「ごめんね」と次男に対し謝っていました。
かける言葉はなく、何を言っても響かず、どうすることもできないむなしさの中で、ただ話を聴くことしかできませんでした。
予定していた鳥取行きはすべてキャンセル。
長男の保育園は入園が決まり見学をさせていただいた時にボックスが用意されており、子どもたちに「このおじちゃんだあれ」と聞かれた時に、先生方は「あたらっしいお友だちのパパだよ」と紹介してくれました。
不動産屋にも手土産を持ってお詫びし、格安の見積を出してくれた引越し業者にも頭をさげました。
なにより、「入社初日から休みを取ってもいい」と言ってくださったメンターには頭が上がりませんでした。また、自分のキャリア形成がこれで終わる、と思ったら涙が止まらなかったことを覚えています。
そして、広島に残り一度は就職したものの、三男を授かり、長男・次男の口唇口蓋裂の通院や手術、次男の療育が平日に頻繁に通う必要があることを踏まえて、カウンセラーとして活動することにしました。
そして、時々思うことがあります。
あの時、鳥取に行っていたらどうなっていただろうか?
キャリアアップして、もっと自己実現に近づき、わくわくしていただろうか?
それは想像できません。
移住した結果、うまくいかなかった、ということはもっと想像できません。そう思いたくないからです。
いま、広島ですばらしい人や出来事に出会えています。それは、次男のおかげです。
長男の保育園のクラス全員となかよしになり、保護者会の役員とは定期的に遊びに行っています。
次男の療育センターの教室の同期生とも今後のおつきあいができそうなくらいなかよくなりました。
先日は、「いとこ会」を開催、20年ぶりに再会したり、子どもや孫を交えてこれからのおつきあいがはじまりそうです。
それは、すべて広島にいてこそ。
これ以外にも、あちこちでたくさんのご縁をいただき、楽しいイベントに参加して充実しています。
鳥取に行っていたら他のしあわせを感じていたことでしょう。
逆に、この広島で1年9ヶ月に得たことは得られていないでしょう。
だから、そう考えると自分の選択した結論を後悔しないことが大切だと思います。
提示された選択肢を選ばざるを得ない状況の時に、自分が納得して決めないと後悔してしまいます。それは、親や兄弟、夫(妻)のためでも、子どものためであったとしても、自分がどうありたいか、どう思うかを大切にすることが何よりも必要です。
自分だけで決められないことは、その思いを相手に伝え、相手の思いを聴き、すりあわせが必要です。
障がい児や病児を持つ親として、障がいや病気を思い通りいかないことのせいにするのは、やめたほうがいいです。
この子が障がいがあってこそ、と気づけるようになりましょう。
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